ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

本・映画

読んだ本や観た映画の紹介や感想をまとめています

宮沢賢治の童話「氷河鼠の毛皮」

私が子供の頃に抱いていたお金持ちのイメージは「毛皮のコートを着た人」だった。だが時代は変わった。アルマーニを皮切りに、グッチなどの高級ブランドが次々と毛皮の使用廃止を宣言し、世界の潮流は「NO Fur」へ、毛皮はもはや時代遅れとなったのだ。 今か…

宮沢賢治の童話「フランドン農学校の豚」

宮沢賢治の童話「フランドン農学校の豚」を読んだ。ある農学校で飼育されている知能のある豚が屠殺されるまでのお話で、豚が自分が殺される「その日」におびえながら過ごす姿を描いている。 折しも佐賀県では豚熱が発生し、1万頭の豚が殺処分されたばかりだ…

一番わかりやすいビーガン入門書

先日、書店をぶらぶらしていて見つけた本。著者名を見て驚いた。ヴィーガンに関する本を次々と精力的に翻訳されている井上太一氏だったからだ。翻訳本ではなく、ご本人の著書が出たということか。 どうやらヴィーガンの実践入門書らしい。 今まで私が読んで…

杏の酵素シロップと漢字の話

ドライの杏はよく食べるけど、生の杏は今までお目にかかったことがなかった。それが道の駅で偶然見つけたので、うれしくて即購入!なんか完熟梅みたい。 ワクワクで買ってはみたものの、どう調理したらよいかがわからない。ジャム?焼酎に漬ける?結局いつも…

読みたいのに読み終わるのが淋しい本

今週のお題「読みたい本」 今読んでいる本があります。話題になっていたので早速図書館に予約し、やっと順番が回って来たところなのですが、、。まるで映画を観ているかのように情景が鮮明に浮かび上がり、登場人物たちの心情が胸に響いて、なかなか先に進め…

スーパーでも本屋でも、目に付く脱肉食志向

世の中がいよいよ変わって来たなと実感する日々。以前は自然食系の店に行かないと買えなかったヴィーガン食品を、普通のスーパーでもよく見かけるようになったのだ。 先日イオンで見つけたのがこちらの商品。乳製品不使用のパスタソースとチーズだ。好奇心全…

牛さがし、再び

折に触れ、何度も立ち戻りたくなる十牛図のお話。たった10枚の絵の中に、どれだけ人生の指針、この世の真理が込められているのだろう。 元々は宋の時代に作られた「禅の入門書」のようなもので、10枚の絵を通して悟りに至る道筋が描かれている。禅の修行僧が…

老女の聖なる贈りもの

今週のお題「最近おもしろかった本」 心に響くよい本を読んだ。日本での出版は今から20年前の、結構古い作品だ。タイトルは「老女の聖なる贈りもの」で、インディアンの老女と白人のセラピストとの心の交流を描いたお話だ。ケビンコスナーの映画「ダンス・ウ…

ビーガン検定ができたらしいけど

世の中にはいろんな検定があるけれど、なんとヴィーガンの検定試験が始まったらしい。料理に関することかと思いきや、ヴィーガンをビジネスに活かしたい人のための資格のようだ。びっくり。 「Vegan検定は、地球環境、健康、飢餓、食糧問題、動物福祉の観点…

セルフガーデニングという考え方

本との出合いはいつも偶然。購入の決め手は直感に限る。 今回出合ったのは、こちらの本だ。 「私という植物を育てることに決めた」 植物に水をあげているのに、その植物から水をもらって気持ちよさそうにしている人のイラスト。そしてよく見ると、鉢にはMYSE…

「安心のタネ」を育てるワーク、やってみました

最近よく聞くことばに「自分の機嫌は自分でとる」があります。思うようにいかない日々にイライラしたり、情けない自分に落ち込んだり。そんな自分を整える術は知っているつもりでした。 草花に触れる、ハーブティーをいれる、ヨガをする、、 ところが、美容…

「違うこと」をしないように生きる

「違うことをしなければ、違わないことがちゃんと返ってくる」 これは、吉本ばななさんの「花のベッドでひるねして」という小説の中に出て来る言葉です。 私はばななさんが大好きで愛読しているのですが、小説の中に直球で胸に飛び込んでくる言葉が多すぎて…

映画「素晴らしき、きのこの世界」を観てきました

アメリカで異例のロングランヒットを続けたというドキュメンタリー映画「素晴らしき、きのこの世界」を観て来ました。 きのこ類は大好きで、いつも食べている身近な存在でしたが、きのこがこんなにも美しく、ミステリアスな存在だとは知りませんでした。 監…

わび、さび、かわいい、茶ガールの世界

今週のお題「好きなお茶」 日本茶、ハーブティー、野草茶、薬膳茶など、お茶が好きでいろいろ楽しんでいます。お茶が好き、というよりも「お茶するまったりとした時間」が好きなのかもしれません。 日本の伝統文化である茶道を一度きちんと習ってみたいなと…

宮沢賢治とローズヒップ

ローズヒップ、その赤い実は「ビタミンCの爆弾」という異名を持つほどビタミンCが豊富で、なんとレモンの20~40倍だとか。日本でも美容、健康によいと人気がある薬用ハーブです。 ヨーロッパでは古くから薬用として処方され、私が学んでいる薬草学の母、聖ヒ…

やっぱりすごい、賢治の「ビヂテリアン大祭」再読

今週のお題「住みたい場所」 宮沢賢治の理想郷、イーハトーブ 美しい自然の中で、人は働き、芸術を楽しみ、動物も植物も鉱物も、幸せに共存している世界。 賢治の造語であるイーハトーブ。一般的な説では、賢治の故郷である「岩手」をエスペラント語風に発音…

神様のホテル~現代に蘇るヒルデガルト医療

「神様のホテル 奇跡の病院で過ごした20年間」(ビクトリア・スウィート著)という本を読みました。全米でベストセラーになり、この本によってアメリカでヒルデガルトブームが起こったと聞き、興味を持ちました。 アメリカで最後の救貧院と言われる「ラグナ…

ヒルデガルトは世界を変えた科学者?

とても素敵な本に出合いました。 「世界を変えた100の科学者 ダーウィンからホーキングまで」 一応子供向けの人物図鑑のような大型本で、すべての漢字にはふり仮名がふってあります。その人物の功績や世界に与えた影響が写真・イラスト・図形と共にわかりや…

若い時に丸暗記したマクロビの陰陽をもう一度学ぶ

お題 今年は「陰陽」の学び直し 新しいことを学び始めるのも素敵なことだけど、若い時に学んだことをもう一度学び直したら、全く違った何かが見えてくるかもしれない、そんな気持ちになっています。 今からもう何十年も前の話ですが、大学生の頃にマクロビオ…

話題の映画「ミナリ」と春野菜のビビンバ

アカデミー賞最有力候補と言われ、注目されている映画「ミナリ」 日本でも公開が始まったので、早速観て来ました。昨年の「パラサイト 半地下の家族」に引き続き、韓国映画が受賞となるのでしょうか。 ネタバレになるので詳しい内容は書けませんが、アメリカ…

季刊誌「いいね」の最新号はヴィーガン特集!

クレヨンハウスから出ている季刊誌「いいね」 サブタイトルは「暮らしをひとつあたらしく」で、毎回旬のテーマを扱っています。 最新号のテーマはなんとヴィーガン!タイトルは「未来をひらくヴィーガンへの道」で、若きヴィーガン起業家の工藤柊さんが表紙…

臓器にも植物性と動物性があるという

植物性臓器という言葉を初めて聞きました。稲葉俊郎医師の著書「いのちを呼びさますもの」では、人間の臓器を「動物性臓器」と「植物性臓器」に分類しています。 植物性臓器とは、「呼吸(栄養物を取り入れる)」「循環(血液などを全身に配る)」「排出(外…

ドキュメンタリー映画「Cowspiracy・サスティナビリティの秘密」を観ました

前から気になっていたドキュメンタリー映画「Cowspiracy・サスティナビリティの秘密」をやっと見ました。 「この映画を観てもうヴィーガンになるしかないと思った」 「ヴィーガンをバカにしていたけど、認識が変わった」 こんなコメントを目にしていたから、…

世界でいちばん貧しい大統領が語るしあわせとは

ドキュメンタリー映画「ムヒカ」を観てきました。 2012年、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された国連持続可能な開発会議(Rio+20)でのスピーチで一躍時の人になったウルグアイの大統領ホセ・ムヒカ氏。 その後、イギリスBBCがムヒカ氏の大統領らしか…

スピ系にもトリセツがある⁉

とても楽しい本を読んだので、ご紹介します。 「スピリチュアル系のトリセツ」辛酸なめ子著 「スピリチュアル系」と「トリセツ」の言葉の組み合わせが意外ですよね。最初にこのタイトルを見た時は「ええっ、スピ系にもトリセツがあるなんて」「確かにスピ系…

映画「82年生まれ、キム・ジヨン」を観ました!

韓国映画「82年生まれ、キム・ジヨン」が日本でも上映開始! 公開初日の朝一番で早速観てきました。小説を先に読んで共感していたので、どんなふうに映画化されているのか、すごく楽しみでした。 小説は韓国で130万部を超える大ベストセラーになり、22か国・…

もしものメンタルブレイクに備えて

今週のお題「もしもの備え」 大型台風が通り過ぎました。気象庁の呼びかけで、自然災害に対する備えの意識は高まってきたように思います。備えのリストなども提示されているので、家庭でチェックして、足りないものは買っておくなど、それなりの準備もするこ…

感想を書かない読書感想文

今週のお題「読書感想文」 せっかくのお題だから何か書いてみたいけど、私の読書感想文なんておそらく何の参考にもならないだろうしなぁ。そもそも読書感想文って学校の宿題以外で目にすることってある? Amazonで本を買うときに下手にレビューを読んでしま…

トルストイとベジタリアニズム

まったく読んだこともなかったトルストイ。ロシアのすごい文豪として名前だけはもちろん知っていたけど。 ひょんなことから、彼が50歳をすぎてヴィーガンになったという話を知り、興味をもって調べていくうちに、その生き方、人間性に惹かれ、気がついたらも…

映画ゲームチェンジャーズ、とうとう観ました!

ずっと観たかったドキュメンタリー映画「ゲームチェンジャーズ スポーツ栄養学の真実」(原題 The Game Changers) 世界トップレベルのヴィーガンアスリートたちがたくさん登場し、肉がパワーの源だといういわゆる「肉食神話」を根底から覆すという衝撃的な映…