本・映画
折に触れ、何度も立ち戻りたくなる十牛図のお話。たった10枚の絵の中に、どれだけ人生の指針、この世の真理が込められているのだろう。 元々は宋の時代に作られた「禅の入門書」のようなもので、10枚の絵を通して悟りに至る道筋が描かれている。禅の修行僧が…
今週のお題「最近おもしろかった本」 心に響くよい本を読んだ。日本での出版は今から20年前の、結構古い作品だ。タイトルは「老女の聖なる贈りもの」で、インディアンの老女と白人のセラピストとの心の交流を描いたお話だ。ケビンコスナーの映画「ダンス・ウ…
世の中にはいろんな検定があるけれど、なんとヴィーガンの検定試験が始まったらしい。料理に関することかと思いきや、ヴィーガンをビジネスに活かしたい人のための資格のようだ。びっくり。 「Vegan検定は、地球環境、健康、飢餓、食糧問題、動物福祉の観点…
本との出合いはいつも偶然。購入の決め手は直感に限る。 今回出合ったのは、こちらの本だ。 「私という植物を育てることに決めた」 植物に水をあげているのに、その植物から水をもらって気持ちよさそうにしている人のイラスト。そしてよく見ると、鉢にはMYSE…
最近よく聞くことばに「自分の機嫌は自分でとる」があります。思うようにいかない日々にイライラしたり、情けない自分に落ち込んだり。そんな自分を整える術は知っているつもりでした。 草花に触れる、ハーブティーをいれる、ヨガをする、、 ところが、美容…
「違うことをしなければ、違わないことがちゃんと返ってくる」 これは、吉本ばななさんの「花のベッドでひるねして」という小説の中に出て来る言葉です。 私はばななさんが大好きで愛読しているのですが、小説の中に直球で胸に飛び込んでくる言葉が多すぎて…
アメリカで異例のロングランヒットを続けたというドキュメンタリー映画「素晴らしき、きのこの世界」を観て来ました。 きのこ類は大好きで、いつも食べている身近な存在でしたが、きのこがこんなにも美しく、ミステリアスな存在だとは知りませんでした。 監…
今週のお題「好きなお茶」 日本茶、ハーブティー、野草茶、薬膳茶など、お茶が好きでいろいろ楽しんでいます。お茶が好き、というよりも「お茶するまったりとした時間」が好きなのかもしれません。 日本の伝統文化である茶道を一度きちんと習ってみたいなと…
ローズヒップ、その赤い実は「ビタミンCの爆弾」という異名を持つほどビタミンCが豊富で、なんとレモンの20~40倍だとか。日本でも美容、健康によいと人気がある薬用ハーブです。 ヨーロッパでは古くから薬用として処方され、私が学んでいる薬草学の母、聖ヒ…
今週のお題「住みたい場所」 宮沢賢治の理想郷、イーハトーブ 美しい自然の中で、人は働き、芸術を楽しみ、動物も植物も鉱物も、幸せに共存している世界。 賢治の造語であるイーハトーブ。一般的な説では、賢治の故郷である「岩手」をエスペラント語風に発音…
「神様のホテル 奇跡の病院で過ごした20年間」(ビクトリア・スウィート著)という本を読みました。全米でベストセラーになり、この本によってアメリカでヒルデガルトブームが起こったと聞き、興味を持ちました。 アメリカで最後の救貧院と言われる「ラグナ…
とても素敵な本に出合いました。 「世界を変えた100の科学者 ダーウィンからホーキングまで」 一応子供向けの人物図鑑のような大型本で、すべての漢字にはふり仮名がふってあります。その人物の功績や世界に与えた影響が写真・イラスト・図形と共にわかりや…
お題 今年は「陰陽」の学び直し 新しいことを学び始めるのも素敵なことだけど、若い時に学んだことをもう一度学び直したら、全く違った何かが見えてくるかもしれない、そんな気持ちになっています。 今からもう何十年も前の話ですが、大学生の頃にマクロビオ…
アカデミー賞最有力候補と言われ、注目されている映画「ミナリ」 日本でも公開が始まったので、早速観て来ました。昨年の「パラサイト 半地下の家族」に引き続き、韓国映画が受賞となるのでしょうか。 ネタバレになるので詳しい内容は書けませんが、アメリカ…
クレヨンハウスから出ている季刊誌「いいね」 サブタイトルは「暮らしをひとつあたらしく」で、毎回旬のテーマを扱っています。 最新号のテーマはなんとヴィーガン!タイトルは「未来をひらくヴィーガンへの道」で、若きヴィーガン起業家の工藤柊さんが表紙…
植物性臓器という言葉を初めて聞きました。稲葉俊郎医師の著書「いのちを呼びさますもの」では、人間の臓器を「動物性臓器」と「植物性臓器」に分類しています。 植物性臓器とは、「呼吸(栄養物を取り入れる)」「循環(血液などを全身に配る)」「排出(外…
前から気になっていたドキュメンタリー映画「Cowspiracy・サスティナビリティの秘密」をやっと見ました。 「この映画を観てもうヴィーガンになるしかないと思った」 「ヴィーガンをバカにしていたけど、認識が変わった」 こんなコメントを目にしていたから、…
ドキュメンタリー映画「ムヒカ」を観てきました。 2012年、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された国連持続可能な開発会議(Rio+20)でのスピーチで一躍時の人になったウルグアイの大統領ホセ・ムヒカ氏。 その後、イギリスBBCがムヒカ氏の大統領らしか…
とても楽しい本を読んだので、ご紹介します。 「スピリチュアル系のトリセツ」辛酸なめ子著 「スピリチュアル系」と「トリセツ」の言葉の組み合わせが意外ですよね。最初にこのタイトルを見た時は「ええっ、スピ系にもトリセツがあるなんて」「確かにスピ系…
韓国映画「82年生まれ、キム・ジヨン」が日本でも上映開始! 公開初日の朝一番で早速観てきました。小説を先に読んで共感していたので、どんなふうに映画化されているのか、すごく楽しみでした。 小説は韓国で130万部を超える大ベストセラーになり、22か国・…
今週のお題「もしもの備え」 大型台風が通り過ぎました。気象庁の呼びかけで、自然災害に対する備えの意識は高まってきたように思います。備えのリストなども提示されているので、家庭でチェックして、足りないものは買っておくなど、それなりの準備もするこ…
今週のお題「読書感想文」 せっかくのお題だから何か書いてみたいけど、私の読書感想文なんておそらく何の参考にもならないだろうしなぁ。そもそも読書感想文って学校の宿題以外で目にすることってある? Amazonで本を買うときに下手にレビューを読んでしま…
まったく読んだこともなかったトルストイ。ロシアのすごい文豪として名前だけはもちろん知っていたけど。 ひょんなことから、彼が50歳をすぎてヴィーガンになったという話を知り、興味をもって調べていくうちに、その生き方、人間性に惹かれ、気がついたらも…
ずっと観たかったドキュメンタリー映画「ゲームチェンジャーズ スポーツ栄養学の真実」(原題 The Game Changers) 世界トップレベルのヴィーガンアスリートたちがたくさん登場し、肉がパワーの源だといういわゆる「肉食神話」を根底から覆すという衝撃的な映…
ロシアの文豪トルストイ。名前だけはもちろん知っています。もしかしたら子供の頃に世界文学全集か何かでちょっとは読んだことがあったのか・・。残念ながら記憶がありません。 ところが、ここ1ヶ月の間にトルストイとの邂逅が(大げさ)3度もあったので、自…
多様な価値観が存在する今の世の中 誰かの発信にSNS等で共感の波が一気に広がることもあれば、批判の嵐が巻き起こることもあります。 そんなつもりはなくても、つい自分と価値観が違う人を批判的にみたり、自分の価値観を押しつけようとしたり、価値観の違う…
今日は牛乳についてのお話です。牛乳が大好きな方、酪農の仕事をされている方には不愉快な思いをさせてしまうかもしれません。 日本人はいつから牛乳を飲むようになったのでしょうか? 私は小学校の時から給食で毎日飲んでいました。その頃はとにかく牛乳は…
本棚の整理をしていたら、奥の方に見覚えのある、小さくて薄い本を見つけました。禅の十牛図をモチーフにした本です。ここに紛れていたのかぁ、懐かしい。処分する本と残す本を選り分けようとしているのに、手に取るたびにいちいち反応していてちっとも整理…
「世界を変えることはできなくても、自分を変えることなら可能です。ひとり、またひとりと自分を変えていく。世界が変わるとはそういうことなのです。そして、あるとき、突然、共鳴が起こって世界は大きく変わるでしょう。」 日本での講演でこう語ったのは、…
これだけ情報が瞬時に更新される今という時代。自分にとっての 「本質」とは何かを見極めるのは難しいと感じます。 次々とスマホ画面上にアップされるコロナウィルスに関する新着情報。どこの誰が書いているのかを確かめることも忘れて、いつのまにか「へぇ…