先日 " ゆるでもいいじゃない " と書きましたが、これはあくまでも他の人についてのこと。人それぞれ気づきのタイミングや生活の状況が違うから、無理なくできることをすればいいのではないかと。それに対して、当事者じゃない人が「本当のヴィーガンじゃない」とか「意識が低い」などと言ってはいけない、そんな意図で書きました。
でも、自分のことに関して言えば、どこかで意識的に自分の " ゆる " を " 脱ゆる " へと移行する決心をしないと何も変わらないと感じています。
自分の中に " 100のゆる " があるとすると、それを " 99、98 " にするという努力が必要だと感じます。そういう小さな決意、自分との約束をしない限り、「したりしなかったり」の状態が続いてしまうからです。
比較的実行しやすいのは、ペットボトルを買わない、エコバックを持って行く、等だと思いますが、くせ者なのは「減らす」というような目標が曖昧なことです。
エアコンの使用をできるだけ減らす
自家用車の利用をできるだけ減らす
↓
エアコンは止める
車は手放す
畜産業が地球温暖化の最大原因であるといっても、肉食をやめることでエアコンや自動車の濫用が「免罪」されるわけではない。
(ビーガンという生き方より)
肝に銘じておかないといけない言葉ですが、簡単なことではありませんよね。
ゴミやプラスチックを減らすために、加工品を買わないというのも基本だと思いますが、具体的に何を買わないことにするかを決めないと、生活に変化は起きません。
ドレッシング・豆乳マヨネーズ・甘酒などは手作りするようになりましたが、味噌・醤油・豆乳、他にもまだまだパッケージに入っている物を買っています。
時々おやつにマクロビクッキーなどを買っていましたが " 脱ゆる " し、止めました。その代わりナッツとドライフルーツを家で混ぜて「トレイルミックス」を作り、出かける時は鞄に入れていました。ところが何も知らずに食べていたナッツについて、大変なことを知ってしまったのです😢
*衝撃だったので、勝手にリンクさせていただきました。
この記事を読んで、そして紹介されているカシューナッツ製造過程の動画を見てから、一時的に今思考停止状態です。知らないということは恐ろしいことですね。知ってしまった以上、以前のように無邪気にナッツを頬張ることはできなくなりました。
2010年頃日本にローフードの流行がやってきました。マクロビ一色だったベジタリアンの世界に革命が起こり、小麦粉を使わずにナッツを使ったロースウィーツが大流行。豆乳では物足りなかった濃くのあるナッツミルクは第3のミルクとして定着し、みんなが我慢していたチーズまで、ナッツから作るヴィーガンチーズが登場し大人気になりました。
私もローフードに魅せられて、夢中でロースウィーツやナッツミルク、エナジーバーなどを作っていました。特にカシューナッツは浸水時間が少なくて済むので、まとめ買いもよくしていたんです。考えてみたら日本で生産しているナッツは千葉のピーナッツぐらいですよね。アーモンドやカシューナッツを日本で常食するのはそもそもおかしかったんです。
「生で食べる!酵素が生きている!」という華やかで健康的なイメージのローフードの流行と相俟って、世界中でヴィーガンの人々が急増するにつれて、ナッツの需要も激増したのです。
ヴィーガン(脱搾取派)が知らないうちに搾取する側になっていたとは。
ゆる・・・理想的にはやめるべきだと思っているけど、完璧にはできないので自分に許している状態
↓
保留・・・一時的に止めるけど、完全に止める自信はない。思考停止状態。
↓
脱ゆる・・ある決意のもと止めた状態
私の中で " 保留 " という情けない、ずるいタグが新しくできてしまいました。ナッツは今そこに。
ところで、パンデミックに備えて8週間分の食料を備蓄したほうがいいと語っている専門家がいましたけど。ペットボトルの水・ラーメン・レトルト食品・パックご飯等、プラのオンパレードですね。プラスチックにお世話にならないと災害に備えることもできない。やっぱりプラスチックは人間のために存在しているということですね。