私は10年ぐらい前から酵素シロップを作っています💛作り方は簡単で、季節の果物に少量の穀物やハーブなどを加え、1.1倍の砂糖と混ぜて発酵させて作ります。
長年作り続けてみて、酵素シロップは本当に体にやさしいし、いつもそばにあるとほっとする存在です。市販のジュースや高額な酵素ドリンクと比べて、自分で作ると材料がわかるから安心だし、発酵の過程を見守ることで大変癒されます。
また、冷蔵庫で1年ぐらい保存できるので、ハーブ水で薄めて飲んだり、豆乳ヨーグルトにかけたり、リンゴ酢と合わせてドレッシングに、スムージーが青臭くて飲みにくい時に加えたりと、それはそれは重宝します。
市販の物は過熱処理しているため、発酵はストップしていますが、家で作る酵素シロップは過熱処理しないため発酵し続け、腸内環境を整えてくれます。(その分、瓶などはきちんと消毒しなければいけませんが)
果物は丸ごと使いたいので、農薬をよく落としておきます。
ここでポイントは「白砂糖を使う」という点なんですよね。
本当に大丈夫なんでしょうか。毎回作りながら疑問なんですよ。だって白砂糖って「白い麻薬」「癌の餌」なんて言われていて、完全に悪者のイメージですよね。血糖値がすぐ上がって、インスリンが大量に分泌されるという、、、。マクロビ的には極陰だし、中庸からかけ離れてしまいます。(極陽性の肉を食べると極陰性の砂糖が入った菓子などがほしくなるのは、体がなんとかバランスを取って中庸に戻そうとするから)
私も普段白砂糖は全く使わないし、スウィーツ作りも甘酒やドライフルーツの甘味で十分。酵素シロップのためだけに、買っているんです。
でもどの酵素シロップの本を見ても、次のように書いてあるんですよね。
・生の果物に含まれる酵素は白砂糖を餌にして増え、ショ糖をブドウ糖に分解し、良質な糖分に変換してくれるから安心。
・黒砂糖や甜菜糖はミネラルやビタミンが含まれ、発酵しづらい。
うーん、何事も本に書いてあることを鵜呑みにしてはいけない。今やすっかり悪者のグルテンも昔は栄養の塊と言われ、マクロビの人はよくグルテンミートを食べていたので。
楽しい酵素シロップ作りですが、毎回このすごい量の白砂糖を見て、ため息が出ちゃうんですよね。本当に大丈夫なのかしら、、、と。結構迫力のある量なので。
ブログを書くときに自分で決めたことがあります。
「誰かの受け売りや、また聞きでわかったような気になって、それを書いてはいけない」ということです。もちろん自分が感銘を受けたことを、引用先を示して引用することはありますが、それが間違っている場合もあるし、反対意見もあるということを自覚していないといけないと感じています。
白砂糖が酵素の力で良質な糖分に変化するという説は、正直今の私にはわかりませんが、長年作ってきた経験では酵素シロップは本当に美味しくて、奥深い味がします。以前発酵を意識せずに、梅シロップを黒砂糖で作ったことがあります。コクがあって美味しかったですが、黒砂糖の個性も強かったのは確かです。不純物を極端に取り除き精製した白砂糖の方が、果物そのものの美味しさを引き出しやすいというのはあるかも知れません。
これについてはまだまだ研究の余地ありですね。甜菜糖じゃ発酵しないのかとか、色々自分で試してみないといけませんね。
季節や気温などによって、発酵時間は変わってきます。1週間から10日ぐらいでシュワーっと泡がたってきたらできあがり。丁寧に漉して消毒した瓶に移して冷蔵庫で保存します。
発酵を促すために毎日手でかき混ぜるので、その時その時の自分の気持ちも影響します。面倒臭いな、なんて思いながら混ぜたらダメ。手の常在菌が発酵を助けてくれるので、乱れた気持ちでは手からマイナスエネルギーが出てしまうかも。上から覗きながら、「どれどれ、今日はどうかな」と香りや泡立ちを確かめながら、ゆっくりとかき混ぜます。朝起きたら急に発酵が進んでいて、勝手にシュワシュワしていることも。不思議です。
ガラス瓶の中で何かが起きている
神秘です。生きているんだなと感じます。大げさに言えば、「ガラス瓶の中に宇宙がある」
自分が酵素シロップを作っているはずなのに、そんな見えないパワーにこちらが元気をもらったり、心を落ち着かせてくれたり。発酵の過程を観察する。その時間の流れとともに、こちらの心の在り様も見えてくる。それこそが醍醐味だと感じます。