ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

情報洪水の中で

これだけ情報が瞬時に更新される今という時代。自分にとっての 「本質」とは何かを見極めるのは難しいと感じます。

次々とスマホ画面上にアップされるコロナウィルスに関する新着情報。どこの誰が書いているのかを確かめることも忘れて、いつのまにか「へぇ、そうなんだ」と妙に納得していたり。それをまた誰かに「こうなんだってさ」と気安く伝えていたり。

 

そんな時に自分が日頃から信頼している方の発信は心強くうれしいものです。

 

以前にこのブログで紹介しましたが、私が著書を読んで大変感銘を受け、その考え方や生き方に大いに共感し、尊敬している本間真二郎医師が、ご自身のブログでコロナウイルスについてたくさん書いていらっしゃいます。

shizenha-ishi.com

簡単にプロフィールをご紹介すると、札幌医科大学医学部を卒業後、札幌医科大学付属病院などに勤務。米国の国立衛生研究所にてウィルス学・ワクチン学の研究に携わる。帰国後、札幌医科大学新生児集中治療室室長に就任。

 

 この本に詳しく書かれていますが、先生は「みずからなおろうとする自然治癒力とは、どのようなものなのか?」を深く掘り下げるため、そして自然治癒力を生み出す「食」と「健康」について研究・実践をするために大学病院を辞め、栃木県に引っ越し農業をしながらご自身の診療所を開いたのです。そこで西洋医学と東洋医学、その他の医療を取り入れた「統合的な医療」「自然医療」をされています。

 

私が一番印象に残ったのは次の言葉です。

「自然から離れるほど、いのちが減っていくーつまり病気になります」
「地球を傷つけるすべての行為は、まわりまわって、私たち自身を傷付ける結果になる」

 

本間先生のような考え方をする医師はまだまだ異端で、前衛的だからでしょうか。ネットではこのような統合医療について、誹謗中傷も見られます。現代は何と言っても西洋医学が中心なので、そこから外れるような価値観に基づく医療は「非科学的」とされてしまうのかもしれません。

 

感染予防の手洗いについての記述が目に留まりました。(家庭に感染者がいないケース)2つの考え方があるそうです。

①石鹸を使い、よく頻繁に洗い、さらにアルコールで消毒する
②石鹸を使いすぎる、消毒をすることでむしろ感染のリスクを高める

どちらの考え方も正解だそうです。①は手洗い・消毒によりウィルスを積極的に攻撃して排除して防ごうという観点。②は石鹸の使用・消毒は皮膚自体や皮脂・皮膚の常在菌に大きなダメージになり、さらには環境・生態系の破壊につながるという観点。どちらの考え方も観点が違うだけで正しいということです。何事も白か黒かでは割り切れないのですね。

 

今は世界的な緊急時だから①の考え方をしなければならない時だと思います。ただ、頭の片隅に消毒のしすぎは、自分の身体にも環境にも負担が大きいことを置いておきたいと思います。

 

いろんな人がいろんな事を言う。専門家の中でも意見の食い違いがある。結局どんな価値観・考え方を土台にしているかによって、その差が生まれてくるのだと思う。だからこんな時こそ溢れる情報洪水の中で自分にとってブレない行動は何かを考えたいと思います。

普段絶対食べないようなものを緊急時だから、みんなが買っているからと言ってカートに入れないように(笑)自分が情報に惑わされて、変な行動をしていないかチェックしようと思います。