どんぐりのお話
どんぐりは森のリスの好物。そんなイメージじゃないですか?クルミや栗は人間もよく食べるけど、まさかどんぐりは・・・
ところが縄文時代には欠かせない主食だったんです。遺跡からは大量のどんぐりやどんぐり粉で作った食べ物が発掘されたそうです。
それなのにどんぐりを食べる習慣は、日本人の間ではいつの間にか消えてしまったようですね。
私がどんぐりの粉に興味を持ったのは、韓国料理「トットリムック」(どんぐり豆腐)を食べたからなんです。韓国料理というとやっぱり焼肉や参鶏湯などの肉料理かスンドゥブチゲのような辛い鍋を思い浮かべる方が多いと思います。
でも韓国の精進料理(寺刹料理)はヴィーガンの間では超人気なんですよ❣以前韓国の精進料理を食べに行った話をブログに書きました。
この時は選んだお寺を間違ってしまい、期待した寺刹料理は食べられませんでしたが😢
私が韓国のヴィーガン料理で一番好きなのがどんぐりの粉で作った「トットリムック」なんです。それを自分で作ってみようとソウルに旅行に行った時に、ロッテデパートの食料品売り場や市場などあちこち探して、やっとemartという日本で言うイオンのような大きいスーパーで見つけました!(今は楽天でもどんぐりの粉が買えます)
作り方はいたって簡単で水と粉を混ぜて火にかけ、ひたすら練るだけ。なんだ、簡単じゃないと甘くみたら、一度目は大失敗、、、。テキトーに混ぜたのでダマダマになってしまい食感がひどい。
やっぱりシンプルな作り方にこそごまかしのきかない「コツ」のようなものがあるんですね。リベンジは心を込めてひたすら丁寧によーくかきまぜながら作ったらうまくいきました❣
春菊やレタスなど、生野菜をたっぷりのせてサラダ感覚でいただきます。辛いタレも手作りで。
日本人にとっては馴染みのない味です。見た目はごま豆腐のようですが、そこまでこってりしてなくて、味に個性があるわけでもない。でもさっぱりしているので野菜やタレと一緒に食べるとクセになるというか、また食べたくなる不思議な味です。そしてローカロリー❣
どんぐり粉は実はすごいパワーフードのようですよ✨
①ダイエット効果 ・・トットリムックはこんにゃくと同様でほとんどが水分。100gで50calと低カロリーで食物繊維も豊富なので、炭水化物を食べる前に食べておくと血糖値の上昇を抑えてくれる。
②デトックス効果・・アコニック酸という成分が体内に蓄積された重金属などの有害物質を浄化・排出する効果がある。
③消化機能の回復・強化・・朝鮮時代最高の漢方(韓方)学者が残した医学書「東医宝鑑」にどんぐりは胃腸を強くし本来の消化機能を整えてくれるといった内容が記載されている。
参考にしたのはこちら
http://hanlove.jp/articles/1157
こんなすごいどんぐりですが、日本ではあまりポピュラーではないですよね。高知県安芸市に「かしきり(樫豆腐)」、宮崎県に「樫こんにゃく」というどんぐりを材料にした料理があるそうです。
縄文時代には主食だったというどんぐり。現代でまた蘇るかもしれませんね。ヴィーガンの人には好まれると思います💛 でも急に人気に火が付いたりすると、また人間が大量にどんぐりを取ってしまいそう、、。リスのために森に残しておかないといけませんね。