ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

課題 「 縄文クッキー 」まとめました❣

縄文クッキーとは

お題「おうち時間」のテーマとして「縄文クッキーの自由研究」を選んでみました。まったくの自己満足の世界で恥ずかしい限りですが、巣ごもり生活に潤いをもたせるため取り組みました(*^^*)

 

歴史・食文化など大変深い分野になるので、ここでは「縄文クッキー」に絞ってまとめてみようと思います。

 

 

retoriro.hateblo.jp

 

1.縄文クッキーとは何か

 

長野県の曽利遺跡から初めて出土したクッキー状の食品炭化物で、その後山形県の押出遺跡をはじめ東日本の縄文遺跡から特徴的に出土している。その形状から「縄文クッキー」「縄文パン」と呼ばれる。

 

日本は「瑞穂の国」と呼ばれ、稲作中心のお米の文化だと思っていましたが、それはお米が伝来した弥生時代からで、縄文時代はどんぐりやくるみなど木の実が主食だったそうです。

 

それもそのまま食べるだけではなく「縄文粉食」と呼ばれ、すりつぶしたり、粉にしたりしてクッキーのような、今で言う加工品?を作っていたそうなので驚きました。なんとそのままでは食べられないどんぐりのあく抜きの技術まで確立していたそうな。昔の人の知恵や生活力はすごい! 

 

2.材料や形状について(諸説あり)

 

どんぐりやくるみをつぶして粉状にし、そこに野鳥の卵や塩を加えて練り、丸めて石の上で焼いたとされる。木の実を主体とした「クッキー型」とシカ・イノシシの肉を主体とした「ハンバーグ型」がある。

形は丸いもの、平たいもの、楕円形などで立体的な装飾がほどこされていた。

残像脂肪酸分析法で分析すると、クリ・クルミの粉に、シカ・イノシシ・野鳥の肉、イノシシの骨髄と血液、野鳥の卵を混ぜ、食塩で調味し、野生酵母を加えて発酵させていたことがわかった。(「縄文人は何を食べていたか」より)

そもそも縄文時代って紀元前13,000年ころから約1万年以上も続いたそうですが、この縄文クッキーと呼ばれる出土品は縄文初期のころのものだそうです。そんな大昔の時代の食文化について分析するなんて、考古学とはすごいものですね。

 

3.栄養価

クッキーという通称ではあるが、おやつのようなものではなく狩猟に持って行く携行食・保存食であった。高カロリーで栄養価の高いパワーフードであった。

栄養価は100g当たり、400~500Kcal。(中略)栄養成分を街で買った普通のクッキーと比較したところ、縄文クッキーのほうが、タンパク質、ミネラル、ビタミンが豊富で、栄養学的には完全食に近く、保存食としてもなかなかのものだった。(「縄文人は何を食べていたか」より)

ただし後に残存脂肪酸分析法は信頼性を欠くとされ、学術的には素材から実態まで不詳な部分が多いとされる

 

縄文人のたくましさ・おもしろさがわかるサイト

intojapanwaraku.com

 

もしかしたら古代に想いを馳せる現代人のロマンと謎めいたネーミングが独り歩きしてしまったのかもしれませんね。

縄文クッキーを作る 

そんな縄文クッキーですが、レシピもいろいろあるんです。なんとクックパッドにも出ています。

 

基本は、どんぐり粉・くるみ・卵・塩などで、食べやすくするため砂糖やハチミツ、甘栗などを加えたレシピもありました。材料を見ただけで味は想像できますよね💦まあ、クッキーと言ってもおやつではなく、主食であり、保存食でもあるので今で言う乾パンみたいなイメージでしょうか。

 

いざ実習~~卵抜きのヴィーガンバージョンで作ってみることにしました。つなぎは長いもで💛でも、オイルは入れなくていいんでしょうか、、。甘栗を入れたら美味しくなりそうなんだけど、初めて作るので縄文時代に想いを馳せてできるだけ素朴なクッキーを目指します。

 

どんぐり粉 100g
くるみ   30g(すり鉢でする)
長いも   120g(すりおろす)
塩     小匙1/2

 

材料はこれだけです。ボウルに入れてひたすら手でこねて丸めました。久しぶりに粘土で遊んでいる気分。正直これでクッキーが作れるのかしら、、と不安。

 

でもこねながら、「縄文時代の人もこんなふうにこねたんだろうな」「人間が手でやることだからそんなに変わりはないだろう」なんて思い、そのうち「紀元前からずっと今まで続いているんだな」とか「自分も縄文人の生まれ変わりかも」なんていろんな想いが浮かんできました。そのうち「なんで今、縄文クッキーを作っているんだろう?」「これは縄文との遭遇か⁉」とか思考が迷走~。(長いもを入れたので生地がべとべとして、まとまるまでに結構時間がかかり、その間あれこれと)

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うずまき模様を入れてみました

こんな感じに焼き上がりました❣
表面に何もぬってないので、ひび割れて見た目はイマイチですが、中はしっとり

 

縄文クッキーを検索すると「縄文クッキーまずい」という検索ワードも出るくらいなので、期待はしていなかったのですが、意外にもおいしい

 

正直予想以上にイケましたよ~。材料が自然素材だし、塩だけなので噛めば噛むほど味が出て、腹持ちもよく。子供たちの課外学習では卵や甘栗なども入れるようなので、たぶんもっと食べやすいんじゃないでしょうか。
(翌日は固くなっていました~~😢 美味しいのは焼きたてのみかも・・・でも固くてもずっしりしていてなんか保存食っぽくなっていましたよ!)

 

お米が伝来する前の縄文時代の人たちは、こんなふうにどんぐりやくるみなどを食べていたんですね。しかも狩りに行く時の携行食や保存食として自分たちで加工品を作っていたなんて。(のちに縄文クッキーと呼ばれて話題になるなんてね)世界最古のパンを食べていたエジプト人より早く粉をこねたパンのようなものを食べていた私たちの祖先。すごすぎます❕

 

未来の日本人が今の私たちが食べている物を再現しようとしたら・・・?添加物が多くてびっくりするかも。