ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

庭のラベンダーでささやかな至福の時

今年も季節は変わらず巡ってきてくれました。自然の営みに感謝するばかりです。

 

我が家のラベンダーも日差しをたっぷり受けて、元気に花を咲かせてくれました。風にゆれるその華麗な姿、生き生きとした生命力、それでいて鮮やかさからは一歩引いたような淡い薄紫という優しい色。ハーブの女王でありながら主張しすぎないところが人気の秘訣でしょうか。

 

自然の恵みを少しだけ分けていただき、ラベンダーのフェイシャルスチームをすることにしました。

 

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お湯を沸かしている間に、ラベンダーとラベンダーオイル、洗面器、バスタオルを用意します。

 

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お湯を注いだら、早くもラベンダーのきれいな色が出てきました。いい香りもしてきて・・。オイルもたらして、3分ぐらいこのままおきます。

 

十分にラベンダーの香りと成分が出てきたらお湯をつぎたして、いざフェイシャルスチームを❣

 

この時、蒸気が逃げないようにバスタオルをすっぽりかぶって、洗面器を覆うようにして顔を蒸気に当てるのですが、誰かほかの人が見たらかなり笑えるスタイル。一体何をやってるの?と思われるでしょう。

 

うっかり目を開けないように、やけどをしないように。

 

目をつぶったままバスタオルを被っているので暗いです。蒸気がどんどん顔に向かって上がってきます。ラベンダーの香りが広がり、蒸気で鼻通りもよくなっていきます。

 

熱い~暑い~

 

ハーブのテキストには10分ぐらい顔に蒸気を当てるとありますが、3分でアウト。首から上だけサウナみたい💦以前やっていたホットヨガの記憶がよみがえりました。

 

大体「頭寒足熱」じゃないですか。顔と頭だけ100℃の蒸気を浴びていいんでしょうか?

 

それでも再度バスタオルを被って2分ぐらい蒸気に当たりました。肌は潤い、鼻も通っていい感じですが、わずか5分ですっかりのぼせてしまいました。

 

このあと、水を足して40℃ぐらいに温度を下げ、まずは手浴を。手首までお湯につけてしっかり温めます。じわーっと薬効成分が浸透していくようで癒されます。

 

その後、床の方に洗面器を移して足湯です。椅子に座ってゆーっくり、のーんびりラベンダーのお湯に足をつけます。なんて優雅なひととき💛 さっきまでフェイシャルスチームでゆでタコのようになっていたのに、私にはやっぱり足湯のほうが合っているようです。

 

顔はともかく、手先足先を温めることはすごくいいことなんだなと実感しました。血が巡りぽかぽかして全身が温かくなりました。ちょっとしたセルフケアでこんなに整うなんて。

 

もちろんお湯だけでも十分あたたまるとは思いますが、ラベンダーの香りと溶け出した成分、そして青い色の美しさ、足を包む優しい感触。自然の恵みを感謝しながら味わうこんな時間は、最高にありがたく幸せなひとときです。

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 ラベンダーはヨーロッパでは古くから薬草として、虫よけや消毒に使われていたそうです。エジプト人はラベンダーをミイラの防腐処理に使っていたというから、本当に大昔から現代までラベンダーはいつもそばにいて、私たち人間を癒したり助けたりしてくれたハーブなんですね。

 

日本では昭和初期に北海道で栽培が始まったそうです。意外と歴史は浅いんですね。そう言えば子供の頃はハーブティーなんてなかったような・・。最近は和ハーブと言って日本の伝統的な薬草が見直されてきましたが、西洋ハーブはやっぱり異国の歴史と文化を持つからこその魅力があります。

 

日本でラベンダーと言えば北海道の富良野のラベンダー畑が有名ですが、まだ行ったことがありません。一面に広がる広大なラベンダー畑、一度は行ってみたいと思います。