夫が「帰りにコストコに寄るけど、買ってきてほしいものある?」と言うので、本当は色々ほしいものがあったけど、「取り合えず、野菜いっぱい、なんでもいいから」と頼んだんですよ。
そしたら、芽キャベツ(コストコだから結構大袋)2袋と見たこともない野菜1パックを買ってきました。
おいおい、2種類だけ?と思いましたが、そこはぐっとこらえて・・・。
シーアスパラガスとは?初めて聞く名前、初めて見る姿形・・・いったいどうやって食べるのでしょうか?
調べてみると野菜ではなく、海水で育つ海藻の一種だとか。そして、マグネシウムを始め鉄分などのミネラルが豊富で、栄養価が高く近年注目されていると言います。
ケールの10倍のミネラル、次代のスーパーフード
そんなにすごい食べ物だったとは全然知りませんでした。
北アメリカやヨーロッパでは普通にスーパーで売られているものだそうです。コストコのはイスラエル産でした。
日本では1891年に北海道の厚岸湖の牡蠣島で初めて発見されたことから「アッケシソウ」(厚岸草)と呼ばれるそうです。日本にもあったというので驚きましたが、絶滅危惧類に指定されているため、日本産がスーパーなどに出回ることはないということです。だからあまり知られていないんですね。
レシピを検索すると、気になることが・・・。どれも「塩辛いから味付けはなしで」「一晩水につけないと塩が抜けない」等。
パッケージには「シャキッとした食感で、素材そのものに塩味がするので生のままでも召し上がれます」とあります。ちょっと食べてみると、かなり塩辛い‼ 塩味がするどころではないです。これは湯がかないと無理かも。
取り合えず、茹でた芽キャベツ・蒸し大豆・シーアスパラガスをサラダにしてみました。味付けは以前作っておいたレモンピクルスのみで。レモンを刻み、ピクルス液をかけてみましたが、酸味がまさって塩辛さはそこまで気にならなかったです。
もう一品は、夫がコストコで買ってきた「おやつ熟柿」というセミドライの柿とシーアスパラガスを合わせて白和えに。豆腐とごまで塩辛さを抑えてみました。
以前こんな言葉を読んだことがあります。漢方医の王瑞雲さんの言葉です。
「近くて遠いものを食べなさい」
生産地の距離は「近い」けど、生物学的には人間とは「遠い」ものから(植物、魚介、鶏肉、畜肉の順)食べよ、ということです。
農林水産省の発表によると、日本の食料自給率(カロリーベース)は戦争直後の1946年は88%、1965年は73%だったのに、2018年は37%で主要先進国の中では最低水準だそうです。有事で輸入が突然ストップしたらどうなるのでしょうか。
身土不二、地産地消が理想でも、こんな食料自給率ではなかなかそうもいきませんね。また、外国の食べ物が魅力的に見えたり、好奇心から食べてみたくなったりすることもあります。でもそれだけ輸送費もかかり、どんな生産過程を経ているのかもわからない場合が多いです。
今日は遠いイスラエルでどんな人が生産にかかわったのかなと思いを馳せながら、シーアスパラガスをありがたくいただきました。アンチエイジング効果、脳に良いアミノ酸が含まれている、などと人気が出始めているようですよ。ブレイクするかもしれませんが、たぶん私はリピートしないと思います・・・とにかく塩辛~い!