ゴールデンウイークは家で何をしようかなと思っていたら、ドイツ在住の自然療法の先生からZoomでのセミナーのお知らせが来て、3日間集中セミナーを受講しました。
実は4月から半年間フィトセラピー（植物療法）の講座に通う予定だったのですが、コロナの影響で中止になりがっかりしていたところでした。今の時代、家にいながらこんなふうに学べるなんて本当に幸せなことですね。
私は25年間、教育関係の仕事をしていました。
アウトプットが仕事ですから、そのためにインプットに追われる日々でした。100の知識や経験の積み重ねから余裕を持って10アウトプットできる人ならいいのですが、私は必死に11~15ぐらいインプットして、ぎりぎり10をアウトプットするような情けない状態で、時間に追われ、学ぶことに追われ、いつもいつも苦しかったです。
もともと自分に自信が持てない性格だったので、いつも苦しい夢を見ていました。
①どうしても自分が行くべき教室に行けない
授業開始時間が5分後に迫っているのに、どうしても自分が行くべき教室に行き着けない。階段を上ったり下りたり、必死に廊下を行ったり来たりしてもその教室へ行けない。もう時間がないのにーと髪を振り乱して走る。やっと着いたと思ってドアを開けたら教室ではなくトイレだったり。
②教科書のページがない
教壇に立って「50ページを開いてください」と言っているのに、自分の教科書がめくってもめくってもそのページが出てこない。48とか52はあるのに50ページがない。こわばる顔でなんとか取り繕って話しながらも、手元は必死で教科書をめくり続け、ページを探している。
③授業内容が変わっている
しっかり準備してきたのに、いきなり授業内容が変わっている。しかも公開授業になっていて続々と知らない人たちが教室の後ろから入って来ている。何一つ準備したものがないのに、どうする、どうする・・。
④全員ドイツ人になっている
私以外なぜか全員ドイツ人になっている。みんな椅子に座ってこっちを見ている。私が何もしゃべらないから、ドイツ語でぶつぶつ文句を言い始めている。えー、なんで、ドイツ語なんて全然わからないよ~。なんで私ここにいるの？何をすればいいの？
キリがないのでこの辺でやめておきますが、鞄がそっくりなくなっていたり、他のバージョンもまだまだあります。どれも極限まで追い詰められて「もうダメだ。自分、完全に終わった」と思った瞬間ハッと目が覚めて安堵するパターンです。夢だとわかった時にどれほど救われたでしょう。
こんな私ですから、一度作ったアウトプットの完成形は今度は壊すのが怖いのです。変更するのが怖くて、改善なし、進歩のない日々が続きました。
そんな時にこんな言葉に出会ったのです。
「現状維持はジリ貧です」
私は自信のなさから、なんとか無難に現状維持できれば上出来と思っていましたが、この言葉がグサッと心に刺さり、進歩のない現状維持はじりじりと後退していくことと同じなんだなと思いました。
それからは「もうやめてしまおうか」「やめたら何も残らない」「今までやってきたことは何だったんだ」など葛藤の日々が続きましたが、結局仕事をやめてしまいました。
よく効果的な学びの方法として「自分が教えるつもりで学ぶ」「アウトプットを意識してインプットする」と言いますが、うんざりです(笑)
私は「おもしろいから学ぶ」がわくわくして一番いいと思います。今は植物療法というテーマを軸に縄文や倍音、不食など心の赴くままに、何のしがらみもプレッシャーもなく学ぶことを楽しんでいます。
でも、同じ夢を今でもまだ見るんですよ~なぜでしょうか？ハッと目が覚めて「ああ、もう仕事やめてたんだ」とほっとします。夢は謎ですね😊
