ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

批判しない、押しつけない、線引きしない

多様な価値観が存在する今の世の中

 

誰かの発信にSNS等で共感の波が一気に広がることもあれば、批判の嵐が巻き起こることもあります。

 

そんなつもりはなくても、つい自分と価値観が違う人を批判的にみたり、自分の価値観を押しつけようとしたり、価値観の違う人を線引きして締め出してしまったり。そんなことはありませんか?

 

私もスーパーにマイバックを持って来ない人を見て「意識が低い人が多いな」(私も忘れることある)お肉をいっぱい買っている人を見て「そのお肉を減らして野菜をいっぱい食べたほうが健康にも環境にもいいのに」(余計なお世話)なんて思ってる自分に気づくことがあります。

 

自分の意見をきちんと述べる、それはとても大切なことですが、その後の姿勢がもっと大切な気がします。

 

今日のブログのタイトルは、私がその考え方に大変共感し、影響を受けている稲葉耶季さんの本のタイトルをまねしたものです。

 

 稲葉さんは元々裁判官でしたが、沖縄が気に入り琉球大学の教授になり、その後また沖縄で裁判官として定年まで働きました。その間インドに「ヒマラヤ稲葉学校」を設立したり、全国で瞑想会を開いたりとさまざまな活動をされていましたが、2018年に75歳で亡くなりました。

 

ちなみに「食べない人たち」マキノ出版)という本の中に登場する「不思議な I 先生」がこの稲葉氏です。稲葉氏は5ヶ月間、不食(食べ物を食べずにプラーナで生きる)を体験した後「まだ時期尚早」と考えて一日一食の超小食に戻したそうです。

 

私との共通点は

ヴィーガンであること
ホメオパシーを勉強していること

この本の「食べない」「死なない」については省略しますが、「争わない」について少しご紹介したいと思います。

 

キーワードは「花は花以外のものでできている」ベトナムの高僧の言葉)

 

花が花であるためには、水や土やバクテリア、雨、雨を降らせる雲、太陽の光など様々なものの力が必要です。人間も同じで相互に依存しながら存在している。

私は私以外のものでできています。あなたはあなた以外のものでできています。(中略)

自分は自分以外のものでできているから、生きているものはお互いを大事にして、循環しながら命がつながっていく世界を保つことが、いちばん幸せで安心です。

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 稲葉氏は裁判官をしていたので、裁判所という「争いや憎しみの渦中」にいて、そんな負の波動にさらされて疲れてしまうこともあったそうです。

 

そうした経験から、日常生活でも「自由に生き、かつ争わない」を貫いてきたそうです。そのコツは「あなたのお考えはそうですか。あなたはそういう人なのですねえ」と受け入れること。そしてどんなに自分が正しいと思うことでも、相手と衝突しそうになったら「一定のところでサッと引く」ことも大切だと述べています。相手を説き伏せようとしないこと。

 

私も争いは嫌いですが、どちらかと言うと典型的な日本人タイプ。自己主張せずに相手に合わせて争いを避けることが多かったです。その反動からか、家庭では自己主張全開で(笑)

「なんでそういうことするかな?」と相手を批判し
「そういう時はこうすべきでしょう」と自分の考えを押しつけ
「ああ、もうまったく理解できない」と境界線を引く

 

家庭内でもこの始末なのに、外の世界でできるかどうかわかりませんが、やっぱり「自由に生き、かつ争わない」をモットーに生きていけたらいいなと思います。だって自然界はいつだってあるがまま、自然界にジャッジはない、もともとニュートラルな調和の世界なのですから。