ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

グーグルレンズから見える世界は?

流行にもITにも疎い私がグーグルレンズなるものをインストールしてみました。被写体にレンズをかざすだけで瞬時に識別し、情報を教えてくれるというものです。(グーグルアシスタントからもできる)

 

手始めに庭のミントで試してみました。

 

実はうちにはミントが2種類あって、スペアミントとアップルミントを植えた記憶があるのですが、どっちがどっちだか忘れてしまったんです。ハーブ図鑑などで確認すればいいものをそのままにしていました。

 

片方のミントにグーグルレンズをかざしてみると、即座に「スペアミント」と教えてくれました!そうか、こっちがスペアミントだったか。一瞬で問題解決👍

 

うわぁ、これはすごい!これは便利!

 

これなら散歩中に興味をもった植物の名前をその場ですぐ調べられる、と感動しました。

 

おもしろくて庭の植物を片っ端からチェック。最初は自分が名前を知っている植物で試して、予想通りの結果が出ると「うぉ~なかなかやるじゃないか」と感心。そして私が知らない植物もレンズをかざすだけで次々と名前を教えてくれるんです。

 

すごすぎる~

 

一体どういう頭脳の人がこういう物を開発するんでしょうか。AIが瞬時に画像解析をするしくみらしいのですが、その人工知能を開発するのは人間でしょうからね。おそらくグーグルには世界中から天才頭脳が集結しているのでしょうね。 やれやれ別世界。

 

 

 ところが、アジサイにレンズをかざしてみたら全然ちがう名前が表示されたんですよ~どういうこと?なんかカタカナの知らない花の名前が出て、関連のところにはジャスミンの花が出ました。

 

間違いなくアジサイなんですよ。引っ越し祝いに友人が持ってきてくれたアジサイを鉢から庭に移して植えたものなんです。

 

グーグルレンズの解析も100%じゃないってことかな?それともスマホのかざし方の問題なのか。私なんか信じやすいタイプだからすっかり感動しきってたんだけど、じゃあさっきのスペアミントは本当にあっているのでしょうか・・?

 

試しに家の中に飾ってあるラベンダーのドライフラワーに近寄ってレンズをかざしてみたら

 

「モヘアのピアス」

 

という回答が出ました。ウソッー⁉

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何度か試してみると、今度は「ボヘミアンのヴィンテージイアリング」と。大笑いしましたよ~何が出てくるかわからない。
 

夫曰く「逆さまだからわからないんじゃない?」

 

でも、その後しつこく試したらちゃんと「ラベンダー」と出たんですよ。さすがですね~だんだん学習していくようです。

 

思えば昔は花の名前を知りたかったら、図書館に行って大きな花図鑑を1ページずつめくりながら探す、なんて方法しかなかったんですよね。そもそもその図鑑を作った人は、自分の足で歩いて写真を取ったり、過去の文献に当たったりしながら大変な苦労をして図鑑を作成・編集したはずです。

 

今はなんでもグーグルさんに教えてもらう便利な時代になりました。

 

時間をかけて自分でいろいろ本を読んで調べたり、フィールドワークに出かけたりしてじっくり学んでいくやり方もある。一方でグーグル検索等を利用して最短の時間でとりあえず情報をできるだけ多く集め、そこから自分なりにまとめていくといった方法もある。

 

テーマによっても学びのスタイルはいろいろでしょう。ただ情報はどんどん新しく更新され変化していくし、情報の出どころや真偽をしっかり確認しないと「また聞き」「また引き」のような情報に引きずられ、何かを得たような気分だけで終わってしまうこともあります。古い考えかもしれませんが、やはりある時「腑に落ちる」ような気づきが起こるのが学びなのかなと思います。

 

グーグルレンズを通して見える世界はどんな世界なのでしょうか。人間が「不思議だ」「説明できない」と感じる領域は残されていないのか。人工知能がこの世界に存在するものをデータからすべて解析してしまうのでしょうか。

 

レンズをかざしても「なにも見つかりませんでした」と出るときもあって、なんか笑ってしまいました。「わかりません」とは決して言わない。なんか人間の言い訳のようでかわいいじゃないですか。100%じゃない曖昧な部分も残しておいてほしいです。