ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

タイユフェールを聴きながらカモミール茶を

今週のお題「おうち時間2021」

 

おうち時間が長いと、いろんなことを思いつくものです。最近妙に気に入っているのは

「音楽のタイトルとお茶をマッチングさせて楽しむこと」

 

わかりやすく説明すると、例えばですが「あいみょんさんのマリーゴールドを聴きながら、マリーゴールドのお茶を飲む」といった感じ。

 

ハーブティーが好きなのですが、メディカルハーブを学んでからは、ついつい「これは鎮静作用がある」「免疫力を活性化させる」なんて、効能ばかりにとらわれていることに気づいたのです。もっと直感に従ってお茶を楽しもう!

 

そんな時に「お花や植物のタイトルがついた曲ってけっこうあるけど、マッチングさせてお茶を飲んだら自分の中で何かケミストリーが起こるかも」と、ふと思ったのです。

 

音楽とお茶

 

何だか新しい世界が開けそうな予感。音楽には作った人の想いがまるごと入っているから、そのエネルギーを受け取りながらお茶を飲むことで、自分の感覚が刺激されるのではないか、成分や効能を離れてもっと植物そのものの力を感じることができるのではないかと思ったわけです。

 

オタク気質?なのか、こういう実験的一人遊びは楽しくてわくわくが止まりません。他のこと全てが後回しになってしまうんです。まあいいか、おうち時間だし(笑)

 

今夢中になっているのは「タイユフェール」という作曲家。「フランス六人組」のメンバーですが、紅一点だったことばかりに注目が集まり、音楽家としてはハードな人生を送ったようです。

 

幼少期から音楽の才能が開花していたのに、父親は「女に音楽なんて、、売春婦と同じだ」と猛反対。結婚後も夫の暴力で流産したり、経済的に苦しかったりと困難が続きます。回想録には「絶望的孤独」「白い無気力」なんて言葉も登場します。

 

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ちょっと辛口―タイユフェール回想録


彼女の「フランスの花々」という作品には、ジャスミン・ひなげし・ばら・向日葵・カモミール・ラヴェンダー・朝顔・矢車菊と8つの花が登場します。

 

サティの弟子だったので、どこかサティに通ずるメロディ。どれも琴線を刺激する素晴らしい曲ですが、中でも私の一番のお気に入りは「ルションのカモミール」という曲です。

 

YouTubeで演奏している方がいらっしゃいました。1分半の短い曲です。

 


www.youtube.com

 

ちょうど庭にカモミールが咲いているので、カモミール茶を用意して、さらにカモミールの精油を焚いて~。お茶と香りと音楽のコラボ、ちょっとマニアックな時間(#^^#)

 

カモミールというタイトルのこの曲に、どんな個人的なストーリーがあるのかは知る由もありませんが、カモミールから何らかの癒しを受け取ったであろうことは想像できます。

 音楽を書くことで自分を解放してきた

1930年に作曲された曲が、私のところに何かを運んできてくれる。不思議です。カモミールの力でもあり、曲に込められた作曲家の魂の声でもあり、演奏者の想いでもあり。

 

時間とか空間とか、関係ないんだな。カモミールのお茶を飲みながら、目に見えないものをたくさん受け取りました。

 

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  まだまだ続けてみたい音楽とお茶のコラボ実験。

 

ハルジオン(BUNP OF CHICKEN)はお茶にできる?ハーブと言えばスカボロフェアがあるじゃないか。パセリ、セージ、ローズマリー&タイム。こんなにたくさん、一度にどうやって?

 

そうだ、くるりのばらの花を忘れていた。あの曲を聴きながらローズティーを、、。いやいや、あれはやっぱりジンジャエールでしょう、気の抜けた。

 

歌詞がある曲は世界が完結しているので難しいようです。次はやっぱりタイユフェールのラベンダー、ジャスミンをやってみよう。

 

 

retoriro.hateblo.jp