ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

アンティークレースのリメイクでささやかな幸せ

お題「ささやかな幸せ」

 

20年以上使っていた小さな丸テーブル。実用的なサイズではなく、花瓶を置いて花を飾ったり、オルゴールやキャンドルなどを飾ったり。部屋の片隅に定位置を占めていたが、気分を変えて庭で使うことにした。

 

困ったのは上にかけていたテーブルクロス。イギリスで購入したアンティークもので経年劣化はしているものの、手仕事のレースがそれはそれは美しく、とてもゴミにできるものではない。

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美しいアンティークリネンのテーブルクロス

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経年劣化で中央部分は穴が空いている

レースだけでも何か利用できないものか。

いろいろ考えて、同じリネン素材のワンピースの裾に付けてみることにした。まずはテーブルクロスの一番外側のレースを切り離す。

 

うわぁ、ドキドキ。長年家にあったものなのに、いざハサミを入れるとなると作り手に申し訳ないような気がする。失敗は許されないな。

 

次にワンピースの裾にレースを当てて待ち針で止め、端から縫っていく。ミシンは使わずチクチクと手縫い。せめて手仕事には手仕事で応えよう。一針一針、雑念なし、いま・ここに集中する。マインドフルネスだ。

 

細かく縫うから、思いのほか時間がかかる。しばらくこんな手仕事してなかったなぁ。でも、縫うごとに気持ちもゆったりと落ち着いてくるから不思議だ。時間と労力を使うことには何か思いもよらない尊いものが宿る気がする。

 

以前読んだ本、「デジタル・ミニマリスト」でも、一日中無意識にやってしまうスマホのチラ見を止めて、手仕事を勧めていたっけ。

人は手を使って考えることを遠い昔に学んだ。その反対ではない。(中略)手仕事は私たちを人間らしくする。


デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する

 

ついに完成!どちらもオフホワイトなので予想以上にいい感じ。レースが少し余った。

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シンプルなワンピースが生まれ変わった。なんだかヨーロッパの古い映画に出て来るような懐かしい雰囲気。古いものが持つ存在感ってやっぱりすごいな。

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余ったレースを襟に付けてみようか。やりすぎかも、、、やめておこう。

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とりあえず襟の下にレースを当ててみたけど

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レースはまだまだ余っている。真ん中をくり抜いて、ケープを作ろうか。それともエプロンドレスのように腰の辺りに重ねてみようか。考えるだけでワクワクしてくる。

 

春は発陳。眠っていたものが動き出す季節。あたたかい日差しに気分もそわそわ、部屋の模様替えや断捨離、いろいろ変えたい衝動が沸き上がる。

 

テーブルを庭に出さなかったら、テーブルクロスのリメイクなんて考えもしなかっただろう。春の風が暮らしに変化をもたらし、ささやかな幸せにつながった。

 

 

 

retoriro.hateblo.jp