イタリアのバルサミコ酢。オシャレでお料理上手な方が使っているイメージです。気まぐれに買ってみたことはありますが、日本の澄んだお酢とは全然違うので使い方がわかりませんでした。
ところが「醤油と混ぜたらあっという間になんでもイタリアン!」という一文を読んで、ちょっと試してみたくなりました。
まずは、いつも作っている筍焼きをバルサミコ酢に漬けてから焼いてみました。醤油とバルサミコ酢を混ぜて、ニンニク・生姜のすりおろしを加えます。筍を10分ぐらいつけてから、片栗粉をまぶして焼きます。
こんな感じにできました!
醤油の和の味に酸味が感じられるのですが、日本のお酢のような強い酸味ではなく、まろやかな感じ。イタリアン?になったかどうかは疑問(笑)
次はヴィーガン料理でお肉の代わりによく登場する車麩を使って車麩丼を。バルサミコ酢を加えて果たしてイタリアンな味になるのか。
車麩は水でもどしてから水気を絞ります。先ほどの醤油+バルサミコ酢+ニンニク+生姜のタレに水を加えて小鍋に入れ、車麩を少し煮ます。冷めたら水気を取って片栗粉をはたいてオリーブオイルで(ちょっとでもイタリアン気分)焼きます。
タマネギを炒めて、同じタレを加えてちょっと煮詰めます。
器にご飯をよそって、カイワレ、玉ねぎ、車麩をのせ、バルサミコ車麩丼が完成!
丼物はご飯にタレがしみ込んで美味しいので、ついついがっつりと食べすぎてしまいます。でもバルサミコ酢のまろやかな酸味で後味もいいです。消化にもいいのかも。
最後にフルーツのバルサミコマリネ。うーん、どんな味になるのか、ちょっとイメージがわきません。透明の酢ならともかく、けっこう濃厚なバルサミコ酢につけてフルーツが美味しくなるのか。
下から、苺・ドライ無花果・ブルーベリー・ドライクランベリー・ラズベリーを重ねていき、甜菜糖とバルサミコ酢を各大さじ1ずつ上からかけて、しばらく置きます。
こちらは「スパ・キュイジーヌ」というレシピ本に出ていたもので、レシピでははちみつでした。そして隠し味に黒コショウも入れてるんですよ~。フルーツに黒コショウ?と驚きますが、スパイスは薬効があるので意外といいかも。ヨガの先生はお白湯に黒コショウを入れていたっけ。
「疲れ目や目の下のクマが気になる日には、ミックスベリーのバルサミコマリネ」
一晩おいたら、フルーツから汁が出てきていい感じになりました。予想以上にすごく美味しかったです!いろんなベリーに深みのある酸味と隠し味の黒コショウ、疲れた体にじわっと効きます。オシャレでこれが一番イタリアンっぽい!
お醤油にバルサミコ酢を混ぜるだけなら、けっこう気軽に使えそうです。「あっという間になんでもイタリアン」とまではいかなくても、いつものご飯がちょっと新鮮になるのも嬉しいです。
日本でお手軽に買えるバルサミコ酢と違い、本物のトラディショナルバルサミコ酢は「公爵の酢」と呼ばれるそうです。ぶどうの絞り汁を煮詰めてから樫、栗、桑など材質の違う樽へ1年ごとに移し替え、長くてなんと12年も熟成発酵させるそうですよ。
どこの国にも伝統的な発酵文化があるんですね。素晴らしい。いつか「公爵の酢」も試してみたいなぁ。100㏄の小瓶で3万円ぐらいするらしいけど。