ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

目箒を食す、はたまた目を洗うか

庭の小さなハーブガーデンでバジルが元気に育っています。でも、溢れんばかりとはいかない。たっぷりあればバジルペーストが作れるのに、、。

 

そんなふうに欲張るのはやめました。家の庭のハーブはこれくらいで十分。自分の手に負えないぐらいの量をかかえてしまうと、ワクワクがストレスに変わってしまう。その境界線を越えないように、いつも少なめ、控えめで満足。 

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バジルという名前は、その豊かな薬効や芳香が王にふさわしいという意味からギリシャ語の「王様の薬草」を語源としているそうです。料理用ハーブとしても、まさに王様ですよね。

 

ところで、バジルの和名は「目箒(めぼうき)」

 

なんで?王様とはほど遠いイメージがしますが、これは江戸時代に日本にバジルが伝来したときに、バジルの種で目のゴミを洗っていたため「目箒」と命名されたということです。

 

バジルの種子を水に浸けると、種のまわりが白っぽく寒天状にふくらみ、それを目の中に入れてゴミを取ってお掃除したそうです。

 

そんな話を聞くと「へえ~」と思うのですが、実際にやってみる勇気がありません。だってほんの小さなゴミが目に入っただけでごろごろしてすごく痛いのに、種を目に入れるなんてできますか?

 

ところが、植松黎氏の「自然は緑の薬箱」という本には、離れにホームステイしていたベトナム人の留学生が実際にバジルの種で目を洗う話が出てきます。

 

大昔の「江戸時代のエピソード」ぐらいに捉えていた自分が恥ずかしくなりました。現代でも普通に植物療法を生活の中で実践している人がいるなんて。私なんかまだまだ本で読んでいるだけだなぁ、生活に取り入れたいと常々思っているのに。でも、食べるのはともかく、目はねぇ、、。

 自然は緑の薬箱―薬草のある暮らし

 

ささやかな収穫で料理を作りました。トマトとバジルのサラダ。モッツアレラの代わりに豆腐を入れれば「カプレーゼ」もどきになったかな。塩麹+レモン汁にハーブソルトと麻の実をかけました。

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次はちょっとアバウトなラタトゥイユ。ナスとズッキーニとトマトをバジルオイルで炒めて、バジルの生葉を加えました。

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味付けはナリンのブイヨンとハーブソルトとヴィネガーで。ナリンはアロマの方のオイルがすごく気に入っていて、そこからブイヨンを知りました。素材だけのシンプルな料理を美味しくしてくれます。

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 そして、今回初めての試みが緑茶+ハーブ。緑茶は単独で和菓子と一緒に飲むのが好きですが、たまたま本にバジルとの組み合わせがあったので、試してみました。

 

緑茶を入れてから、バジルミントの生葉を浮かべます。これが香りよく結構おいしかった!以前にご紹介したハーブコーヒーと同じくらいすっきりしました。うん、ハーブ緑茶もいいかも。

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ところで、バジルの種ですが、最近はダイエット食として人気があるらしいですね。チアシードがスーパーフードとして先に認知度が上がっていましたが、チアシードより大きく膨らみ、鉄・カルシウム・亜鉛を含むとかでバジルシードが人気急上昇中。

 

水にふやかしてから食べると満腹感が得られ、食欲を抑えられるとか。やっぱり種は水でふやかしてから使うというのがポイントなんですね。同じようにふやかして目を洗っていた江戸時代の人が聞いたら、さぞびっくりすることでしょう。

 

私はやっぱり種より葉っぱをモリモリ食べる方がいいかな。それより、目に種を入れる勇気がいつになったら出るのか。

 


生活の木 バジルシード(100g)【生活の木】

 


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