愛しのビーツ。その魅力は何と言っても鮮やかな赤い色だ。褐色で、ごつごつした見た目からは想像もできない瑞々しい赤が、中に隠されている。このギャップの面白さ。
正直ビーツを調理するのは大変だ。切った途端に真っ赤な汁がまな板の上に溢れ出し、手は真っ赤っか、シャツの袖口、レースのカーテンにまで飛び散って、赤い染みを作っていたこともある。

それでも見かけると、懲りずについつい買ってしまう。ジュースはもちろん、スープ、ペースト、マリネ、お稲荷さんの具にもするほどビーツ好き。

今回はそのビーツを使って、初めて甘酒を作ってみることにした。蒸したビーツ200g・米麹200g・水200mlを用意する。ビーツの土臭さを消すために、ラズベリーもちょっと加えて。

ビーツとラズベリーは最強の赤赤コンビだ。ビーツは「飲む輸血」と言われているが、ラズベリーを加えた赤赤ジュースを飲むと、本当に全身の血が浄化されたような気分になる。
ヨーグルティアの容器に材料を入れる。目を見張るような鮮やかな赤だ。60℃で8時間にセットする。

できあがった甘酒を、ハンドミキサーでなめらかにしたのがこちら。赤味が変化して濃い桃色というか、赤紫色っぽくなっていた。左のピンクは、水切り豆乳ヨーグルトと混ぜたもの。麹が効いてほどよい甘さに仕上がったビーツの甘酒。

私の作る甘酒は濃縮タイプなので、そのままヨーグルトにかけたり、パンにつけたり、またオーツミルクで割ってドリンクにしたり、ドレッシングに応用したり、用途はいろいろだ。
このあと偶然、市販のビーツの甘酒があることを知った。最近は市販のよいモノを見つけると、自分でも作りたくなって真似したりすることが多かったけど、今回は順番が逆になった。
商品名は「十和田野菜組曲ビーツの甘酒」で、弘前大学が開発に関わったというので、いったいどんなお味なのかと俄然興味が出た。調べてみたら、うーん、ちょっと高いぞ。720ml入りで1本3,500円(税別)、送料もかかるし、、。
それでも一度は試してみたい、一度だけと奮発して2本セットを注文した。数日後、なんとも美しいパッケージに入った商品が送られてきた。デザインされているのは、おそらくビーツなのでしょうね。お花は見たことないけど。

ラベルも素敵だ。これは贈り物にしたら、喜ばれるだろうな。こんな素敵な商品があったなんて全然知らなかった。

パンフレットが入っていて、このビーツの甘酒は「スーパーカケモと弘前大学の共同研究によって生まれた商品です」とあった。大学が研究に関わるほど、ビーツが注目されているということなのかな。
クセになる味のポイントは、①地元農園の有機ビーツ、②プロテオグリカン配合、③八甲田山麓の甘麹、という3つのこだわりだそうだ。

750mlって思ったよりボリュームがあって、たっぷり入っていた。私のは濃縮だけど、こちらはそのまま飲むタイプのようだ。それでも甘酒はがぶがぶ飲むものではないので、何日かに分けて楽しめそうだ。

原材料を見ると、有機ビーツ・米・米糀・プロテオグリカンとある。私のは米麹だけだけど、こちらはお米も入っているので、とても甘い。色もきれいで、ビーツのよさが活かされていると感じた。
数年前まではビーツを買うのもひと苦労で、農家さんから直接取り寄せたり、水煮の瓶詰を買ったりしていたが、最近うちの近くでもビーツを見かけるようになってきた。青森でも生産者が増えているという。「奇跡の野菜」と言われるビーツが、もっともっと身近になったらとてもうれしい。