ずっとヴィーガン暮らし

菜食と薬草のおうち歳時記

チベット体操300日続いた

今週のお題「これを練習しています」

 

私が毎朝コツコツと練習していること、それは「チベット体操」です。去年の秋から始めて、毎朝必ず20分ぐらい行うのですが、とうとう300日を超えました。そのおかげか、風邪ひとつ引かずに過ごせています。

 

チベット体操というのは、5つの体操(ヨガのポーズのような感じ)を順番にやっていくのですが、その回数がポイントになってきます。始めは3回からスタートし、翌週は5回、次の週は7回と増やしていき、10週目に21回で完成します。その後は毎日21回をやり続けることになります。

 

でも、21回なんてとてもとても無理。なんとか9回まで増やして、今は5つの体操を9回ずつやっています。気分で増やしたり減らしたりするのはダメみたいで、「徐々に増やしていくところに意味がある」そうです。とっくに10週は過ぎましたが、9回で停滞中です。

 

それでも3日坊主にならずに1年近く続いているのは、チベット体操そのものに神秘的な魅力があるからです。まずは私がチベット体操をやるきっかけとなった本をご紹介しますね。

この本は1993年に初版発行され、こちらは2024年に新たに発行された新版です。この本の特徴を説明するには、「訳者あとがき」を引用するのがわかりやすいでしょう。

これは不思議な本です。少なくとも従来の健康法の本とは、ずいぶん違うと思った方も多いでしょう。大きな違い、それはこの本が物語を持っているからかもしれません。しかもその物語には、ついつい引き込まれてしまう魅力があります。

そうなんです。健康法の本なのに、実に不思議で、魅力的な物語から始まるのです。

 

著者のピーター・ケルダー氏が、公園で偶然、ある老人に出会うところから物語は始まります。老人はインドに赴任している時に、地元民たちからチベット修行僧ラマに関する伝説を聞きました。「若さの泉」という驚くべき秘密が、ラマ僧の1派によって数千年にわたり伝えられ続けていて、今でも入門した人が若返って帰ってくるというのです。

 

ただ、その僧院はヒマラヤ山脈の奥地に人里離れて孤立しているため、どこにあるかは誰も知りません。老人は帰国した後も、この「若さの泉」が気になって、どうしてもその僧院を見つけ出したいという欲望に取りつかれ、資料やデータを集めました。そして満を持して、その僧院と不老長寿の秘法を探す旅に出る決意をします。

 

ケルダー氏も旅に誘われますが、常識的なタイプの彼は断ってしまいます。そしてそんな話もすっかり忘れていた頃、出会いから4年後に老人から手紙が届きます。そこには「若さの泉」を発見したので、アメリカにその秘法を持ち帰ると書いてあったのです。

 

再会しても、始めは誰だかわかりませんでした。老人が見違えるほど若返っていたからです。そして彼は、危険極まりない冒険の果てに僧院を発見したこと、入門してからの体験、自分の体が劇的に変わっていく喜び、「若さの泉」という秘法について、すべてを語ってくれたのです。

 

こんな不思議な物語のあとに、具体的な体操の方法が書かれています。チベット体操とはずばり、人間に7つあるとされるチャクラ(目に見えないエネルギーセンター)を活性化する5つの体操のことです。モデルの写真とともにやり方が詳しく書かれています。そのあと食事や瞑想に関する話、実践者の体験談などが続きます。

 

「チベット体操」というタイトルですが、体操ではなく「儀式」と呼ぶのが正しいようです。

これらの5つの体操は、本当は体操ではない。ラマ僧たちは「儀式」と呼ぶので、私もそれに従うことにしよう。

不思議なのは物語だけではありません。「訳者あとがき」によれば、著者のピーター・ケルダーが何者なのか、秘法を発見した老人は実在したのか、いずれも謎のままだということです。本書は最初、1939年に「啓示の目」というタイトルで出版されましたが、出版のいきさつを知る人は誰もいません。

 

その後、「若さの泉」というタイトルで小さな出版社から再び出版されました。書店販売はなく、メールオーダーだけで、アメリカで毎年5万部も売れる大ヒットになったそうです。5つの体操を実践して、驚くほどの効果があった読者たちが次々に他の人々に宣伝したからです。

この物語が空想であるか事実であるかは問題ではなくなりました。多くの読者に試されることによって、「若さの泉」の存在が証明されていったわけです。

私自身、毎日家ヨガを続けようと思っても、なかなか続かなかったりするのですが、このチベット体操は5つのポーズを無心で繰り返すだけなのでハードルが低く、朝起きてすぐに「さあ、やるか」という気になります。

 

シンプルなわりに回数をやるので、しっかり体を使った満足感もあります。朝食の前にやるので、すっきりした気分で1日が始まります。毎日やっていると「昨日より後ろに反れるようになった」など、練習の効果も感じやすいです。

 

こんな本も買ってみました。カラー版なのでわかりやすく、呼吸のやり方も含め、詳しく解説しています。自己流でずっとやっていたので、DVDで確認できてよかったです。チベット体操は本当の自分「真我」とつながる儀式なので、「引き寄せ」とも関係が深いようですよ。

チベット体操はラマ僧が瞑想に入る前におこなう「儀式」だと言われていますが、梶本氏は「チベット体操そのものが瞑想である」と気づいたそうです。

回数と呼吸、体操の形に意識を集中していくことで「無」になりやすく、体操が上達すると、体操そのものが瞑想となります。

そして、やはり「21回」というチベット体操の完成形までやりきる大切さを語っています。21回まで行くと、体が変わるだけでなく、「人生が変わる」くらいのミラクルを体験できると言います。

「そこからが、本当のチベット体操の道です」

なんとも魅力的な話で、私も頑張って21回までやって、見たことのない景色を見てみたい気もします。

 

それでも躊躇してしまうのは、そこで終わりではないからです。完成形に達してからは、毎日21回ずつやる、まさに修行僧のような日々が始まることを意味します。「本当のチベット体操の道」を進んでこそ、「若さの泉」という秘法の扉が開くのでしょうね。

 

私はまだまだ入門生。そんな言い訳をしながら、9回地点をウロウロしています。当面の目標は11回へジャンプすることですが、これも自ら勢いをつけないと難しい。自分と向き合う姿勢が問われるのも、チベット体操の醍醐味かも知れません。

 

 

 

 

 

retoriro.hateblo.jp

 

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