昔はがぶっとかじっただけで、思わず「甘ーい」と声をあげて喜んだトウモロコシ。他の野菜もそうですが、最近はなかなか本来の濃い味のものに出合えません。
それでも缶詰じゃない、生のトウモロコシは夏の恵み。十分に味わいたいですね。
毎年作るのは芯も一緒に煮込んだコーンスープ。マクロビの本で出合ってから夏の定番になりました。
ニンニク・ネギを太白ごま油で炒め、香りがたったらそぎ落としたコーンを加えて炒めます。
芯も入れて、昆布だし汁、ローリエと一緒に煮込みます。大雑把に削いだらまだまだコーンがついていました。もったいない!柔らかくなったら、もっとそぎ落とします。
何年も作っているのでいい加減になっていましたが、レシピ本を今一度みたら「芯に残った部分は包丁の峰でゴシゴシと丁寧にこそいで、ミルクのような胚乳までしっかり取り出します」とありました。煮込む前にきちんとそこまでやらないといけなかったんですね。
こんな感じにできあがりました。味付けは塩・胡椒だけですが、芯も煮込んでいるからか味に深みがあり、気のせいか滋養がありそうな感じ。
お次はコーンのすり流しつゆ。以前雑誌で見たのを記憶をたよりに作ってみました。ゆでたコーンと大豆、みそ、コーンのゆで汁をハンドミキサーでガーっとしたらできあがり。
単調になりがちな素麺ですが、つけ汁を変えるとちょっと新鮮になりますね。塩で味を調えますが、ラー油や柚子胡椒を入れてもピリッとしておいしいですよ。
余ったおひげでひげ茶を作ろうと干してみました。2本分なのでほんの少しだけ。えのき茸はいい色になっていますが、コーンのひげは3日干してもこんな色。
ところで、とうもろこしのひげを英語で何と言うかご存知ですか?
コーンシルク
なんだか急におしゃれっぽく、高級感がただよいませんか。
「コーンシルク、または絹糸とも言う。尿道の筋肉を強化する。これは粘滑剤で、尿路を覆う粘膜を保護し、落ち着かせるのに役立つ」
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よくコーンのひげには利尿作用があって、むくみや膀胱結石に効果があると聞きますが、尿道の筋肉強化は初めて聞きました。これって、尿洩れ防止にいいってことでしょうか?ヨガの先生は骨盤底筋群を鍛えると尿洩れ防止になると言いますが。
ひげも干しておけばえのき茸ぐらいの色になるのだと勝手に思っていましたが、イメージしていた焦げたような色はフライパンで煎るのだと後でわかりました。
天日干しは1日でよいとか、陰干しするとか、情報がいろいろあって焦ります。すでに炎天下に3日もさらしているのに、今更陰干しとか言われてもね💦作り方も水からゆっくり煮出すとか、フライパンで乾煎りしてから急須でお手軽に入れていたり。
料理のレシピがいろいろあるように、正しいやり方なんてないんでしょうね。おいしいひげ茶の作り方があったらぜひ教えてください。
とりあえず、フライパンで乾煎りしてみましたが、このぐらいでいいのでしょうか。すぐに焦げるから気をつけるようにとあったので、このぐらいでやめました。
まずは煮出さず、シンプルにお湯を注いでいただくことに。フライパンではくしゅっとしていたおひげがじわぁーと広がっていく様子は見ていて楽しいです。えのき茶と同じですね。
香ばしくて、ほんのり甘くて、とてもおいしかったですよ。えのき茸のように一年中あるものじゃないから、ひと夏の楽しみということでした。
私はコーンシルク茶よりひげ茶と呼ぶほうが愛嬌があって好きだなぁ。コーンシルクと言うと、なんだか庶民には手の届かない、セレブだけが味わえる特別なお茶みたいに感じます(笑)