ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

土用の丑の日にウナギもどきを食べる

今年もやって来ました。土用の丑の日。ここ数年は鰻の価格の高騰が話題になっていましたが、今年は豊漁でお安いそうですね。お好きな方も多いのではないでしょうか。

 

私は子供の頃から、この鰻が苦手。甘辛いタレのにおいがすると、ああ美味しそうだなと思うのですが、いざ食べてみるとどうも味も食感も口に合わないのです。

 

いつも鰻は残して、タレのしみ込んだご飯だけ食べては「高いのに」「栄養があるのに」と母親に叱られていました。

 

結婚後、家族で鰻を食べに出かけ、ちょっと奮発してうな重を4つ注文。私の鰻は育ち盛りの子供たちの口へ入り、私は粉山椒とタレの染みたご飯だけで十分満足しているのに「母さん、食べないなら一緒に来る意味なくない?」とか言われてしまい・・(涙)

 

マクロビオティックではこの鰻をれんこんで作るのが定番です。

 

私は普段、いわゆる「もどき料理」にはあまり興味がありません。もともとお肉を食べないので、代用肉の唐揚げなどをわざわざ作ったりすることもないです。

 

一方で、旧暦や季節を大切にし、行事料理をきちんきちんと作る人にはあこがれもあるんです。だから土用の丑の日には鰻は食べなくても、ウナギもどきを食べて季節を感じたいと思いました。夏を感じるお祭りなども今年はことごとく中止だし・・。

 

季節と体と食べ物は密接な関係がある。鰻は夏バテにいかにも効きそうですよね。やっぱりもどきじゃ効果ないかなと思いきや、土用の丑の日に鰻を食べる習慣は、もともと平賀源内が仕掛けたという話もあるんです。

 

江戸時代、夏に鰻が売れなくて困った鰻屋に相談された平賀源内が、「土用の丑の日に鰻を食べると夏バテしない」という話を広め、鰻屋さんが「本日土用の丑の日」と張り紙を貼ったら商売が大繁盛したというのです。そこから鰻が夏の滋養強壮食として定着し今に至るという話。

 

それならば、別に本物の鰻じゃなくてもいいんじゃないということで、れんこんでウナギもどきを作ってみました。

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すり下ろしたれんこんに小麦粉を混ぜて、海苔の上にのせます。楊枝でちょっと模様を描きました。なんかいびつになっちゃったけど・・。

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海苔の面を下にして、油でこんがり揚げます。

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ご飯の上にのせて、煮詰めたタレをかけたらできあがり!

 

土用の丑の日には「う」のつく食べ物を食べるといいと言います。うり、うどん、梅干しなど。ウリ科のきゅうりと梅干しを和えて即席のつけものを。また夏の栄養補給にぴったりの甘酒を添えました。夏の季語でもある甘酒。江戸時代、夏になると行商人が甘酒を売り歩いたそうです。

 

鰻にそっくりという出来栄えではありませんが(プロの人は本当に鰻そっくりに作るんですよ!)雰囲気だけ味わいました。もともとれんこんが大好きなので、もちもちして美味しかったです。個人的には鰻よりもずっとずっと💛

 

季節の変わり目を表す土用。一年に4回約18日ずつありますが、夏の土用は暑さの真っ只中。特に消化力の低下や体力の消耗など、なんとなく微熱やだるさ、疲れが出たりするときです。(こんな症状、今年はちょっと怖い😲)

 

なんだか梅雨明けも例年より遅いですよね。体から水分が抜けにくく、むくみが出やすい気がします。マスクを取ったら、恥ずかしくなるほど跡がくっきりついていて焦ります。(ただの顔のたるみ!?)土用期間はあまり張り切らずゆっくりした方がいいというので、運動よりはお風呂に入ったりして汗をかくのがいいかもしれませんね。

 

他に「う」のつく食べ物ないかなと試しにググってみたら、たくさんまとめてありました。うなぎパイ、ういろう、宇治金時、うぐいす豆、ウインナー、うずらの卵、ウイダーインゼリー、うまい棒なんていうのもあって。

 

いえいえ、これにはちゃんと意味があって、栄養補給には鰻、暑気あたり予防には瓜、暑気あたりと解毒には梅干し、食欲がない時にうどん、ということらしいです。夏バテ対策だから「う」がつけばなんでもいいというわけではないんですね。勉強になりました(笑)