ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

無花果づくし

子供の頃はイチジクが嫌いでした。家にイチジクの木があって、毎年たくさん実をつけ両親はおいしいおいしいと食べていましたが、どうもあのぬるっとした口当たりとざらざらとした種の食感が苦手でした。子供はみんなそうでしょうか?

 

今は好きですね。何年か前にイチジクの木も植えて、去年は初めて3つ実がなりました(ひとつはポトッと落ちていた😢)が、今年は不作・・。今思うと実家でイチジクがたわわに実っていたのはありがたいことだったんですね。

 

直売所で新鮮なイチジクが安く売っていたので、たくさん買ってきました!

 

そのまま食べる分を残して、あとは料理に。まずはおかず。イチジクと蓮根のサラダを作りました。先にさっとゆでた蓮根とミョウガを梅酢に漬けておきます。きれいな色になったら、お皿に盛りつけてイチジクとミントを飾ります。夏はやっぱり梅酢が元気が出ますね。

 

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次にイチジクの白和えを作りました。いつもの白和え衣にレモン汁を少し混ぜてすっきりした味に。農薬を落としたレモンの皮も刻んで使いました。フルーツの白和えは好きなので季節の果物でよく作ります。柿も美味しいですよ。

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 お次はドリンク。イチジクとレモンのコーディアルを作りました。こちらは前に作ったジンジャーエールの素と同じ材料で、そこにイチジクを加えただけです。

 

まずは野菜安心でレモンの農薬を落としておきます。

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retoriro.hateblo.jp

 

材料はレモン、イチジク、生姜、アガペシロップ、シナモン、カルダモン、クローブ。一日常温で置いて少しぷくぷく泡がたってきたら、冷蔵庫で保存します。炭酸で割ったり、ドレッシングにしたり、イチジクはヨーグルトにのせても美味しいですよ💛

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 そして最後に作ったのが、失敗から偶然生まれたレシピです。以前、お菓子作りの材料カカオマスとイチジクでジャムを作ったんですが、けっこうビターで美味しかったんですよ。そうだ、あれを作ろうと思ったらカカオマスがない!

 

ないとなると、よけいに食べたくなるから不思議です。なんかないかなと思ったら、カカオニブがちょうど賞味期限が過ぎていました💦 もしかしたらそれでいけるかも、ビターなイチジクのカカオジャムができるかも。

 

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熟れたイチジク、カカオニブ、メープルシロップにシナモン、カルダモン、バニラ、ラム酒にバニラビーンズをつけ込んだお手製バニラエキストラクトで煮込みます。

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火にかけたら、イチジクはすぐ柔らかくなってきたのですが、カカオニブがまったく溶けない! テキトーにカカオニブで代用しちゃったけど、カカオマスとは全然違うものなの? 失敗か・・・。味を見たらイマイチだったので、カカオパウダーを足してみました。いつもこんな感じで、行き当たりばったりです・・。

 

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できあがりはこんな感じで、ちょっとあやしい・・。ところが

美味しかったんですよ~❣

溶けきっていないカカオニブがいい感じの食感になっていて、甘くないビターなイチジクカカオジャムになっていました。フルーツだけのジャムでもなくて、甘いチョコクリームでもなくて、ラム酒の効いたビターで大人っぽい味に仕上がっていました。パンにつけたり、疲れた時にちょっとなめたり、ラム酒がいい感じなんです😊

 

イチジクはギリシャ神話や旧約聖書にも登場し、「不老長寿の果物」と呼ばれているそうです。大昔から好まれていたんですね。女性にうれしいポリフェノールや鉄分が豊富に含まれていて栄養価も高い。漢字で書くと

 

無花果・・・花がない果実

 

食べた時の、あの種のようなプチプチが実は花なんだそうです。果実の中に花を咲かせる不思議な果物。こんなに魅力的なのに、子どもの時はなんで苦手だったのかな。アダムとイブが食べた禁断の果実はりんごじゃなくて、イチジクだという説もあるとか。だから陰部をイチジクの葉で隠したとか・・。子供心にイチジクはただの平凡な果物じゃないと感じとっていたのかもしれませんね。