毎年柚子の季節には柚子ジャムを作ります。お湯で薄めて柚子茶にしたり、蒸しパンに混ぜたりと大活躍。
今年はちょっと趣を変えて、ハーブを入れてみました。用意したのはジャーマンカモミールとエルダーフラワー。初めての試みだけど、発汗作用があるから案外いいかも。
皮は千切りに、果肉は種を除いて、汁を少し絞りました。
種は半分ぐらいお茶パックに入れて、とろみが出るように一緒に煮ました。エルダーフラワーはそのまま、ジャーマンカモミールはお茶パックに入れて一緒に煮ました。
甜菜糖を使ったので、色が濃いめだけど美味しくできましたよ。残り半分の種はウォッカに浸けてローションに。
ところで、私は冬至の柚子湯には入れないんですよね。数分で全身ピリピリしてきて痛くて入っていられないんです。最初は農薬か何かの関係かなと思ったのですが、調べてみたら、柚子にはピリピリする成分があるそうで、私と同じように柚子湯に入れない人もいるようです。残念。
金柑甘煮はローズマリーと生姜を入れてみました。
ローズマリーは最後の方で香りづけに入れました。まあるい金柑がコロコロして可愛い!
丸くて可愛い金柑。甘すぎず、お茶請けにもよさそう。去年のブログを見たら、去年は黒砂糖で作っていました。
実は今回フルーツの作り置きにハーブを入れたのは、次の記事を読んだからなんです。
ハーブ農家がハーブを大量処分
コロナの影響で需要が激減し、ハーブ農家が大切に育てたハーブを断腸の思いで廃棄しているというのです。
出荷先のひとつであるフレンチレストランのシェフも、緊急事態宣言の影響でお客が激減し、ハーブの仕入れを減らさざるを得ない状況だそうです。
ハーブ農園を経営している寺田昌史さんは、いつもは飲食店にハーブを出荷しているそうですが、もっと一般家庭にハーブが浸透したらと、想いを語っています。そのために農園の中に臨時にキッチンを作って、なんとハーブ料理の動画配信を始めたんです。
「ハーブに馴染みがなかった一般家庭での需要を得ることがねらい」
私は庭に数種のハーブはありますが、ドライはお気楽に買うばかりで、ハーブ農家さんの苦労に想いを寄せることは全くありませんでした。
もっと家庭にハーブが浸透すれば、という寺田さんの想いを受けて、私ももっと料理にハーブを取り入れようと思ったわけです。サラダや煮込みなどにはよく使っていましたが、フルーツ系にはあまり利用していませんでした。
失敗もあるかもしれないけど、これからハーブをどんどん料理に取り入れていこうと思っています。全てがそうですが、自分が食べる物、使う物には必ず作っている人がいるということを忘れないようにしたいです。