ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

スーパーでも本屋でも、目に付く脱肉食志向

世の中がいよいよ変わって来たなと実感する日々。以前は自然食系の店に行かないと買えなかったヴィーガン食品を、普通のスーパーでもよく見かけるようになったのだ。

 

先日イオンで見つけたのがこちらの商品。乳製品不使用のパスタソースとチーズだ。好奇心全開で買ってみた。

イオンスーパーには、他にもプラントベースの商品がたくさんあって驚いた。調べてみたら、イオンでは2020年から「健康や地球環境に配慮し、もっと植物由来の食生活を!」をモットーに、オリジナルブランドTOPVALUで「Vegetive」シリーズを展開しているそうだ。

www.topvalu.net

私はずっと菜食なので、市販のヴィーガン商品をわざわざ買うことはあまりない。玄米に味噌汁、煮もの、漬物ぐらいで十分だからだ。それでも、こんな目新しい商品を見つけると一度は試してみたくなる。

 

他にはこんな商品も見つけた。こちらはカゴメから出ているヴィーガンカレー。種類がいっぱいあって、迷うほどだった。

カゴメでも「はじめよう!植物性の生活♪」をモットーにたくさんの商品を発売していた。

www.kagome.co.jp

ついこの間までは市販のヴィーガン商品は値段が高く、「セレブ用?」と言いたくなるほどだった。しかし、世界の流れが確実に脱肉食に進む中、植物由来の商品にビジネスチャンスありと、開発に乗り出す大手食品メーカーが後を絶たない。

 

江崎グリコが植物性のプッチンプリンを、フジッコがまるごとSOYヨーグルトを、キューピーが卵不使用のマヨネーズをと、次々と植物由来の商品を発売している。大手による商品開発が進めば、ヴィーガン商品の値段もどんどんリーゾナブルなものになっていくだろう。

 

先日は外食できそうな店がなくて困っていたところ、偶然coco壱番屋カレーを見つけて、話題のココイチベジカレーに大豆ミートのメンチカツを載せていただいた。美味しかった。こんなふうに気軽にベジ外食ができるなんて感激。ひと昔前だったら考えられなかった。

 

一風堂も植物由来の未来志向ラーメンをオンラインで販売しているけど、限定店舗でしか食べられなかったベジラーメンを、是非全店舗で気軽に食べられるようにお願いしたいものだ。

 

さて、書店に行って食のコーナーで偶然目にしたのが、こちらの本。タイトルがストレートすぎて過激な本かしらとちょっと迷ったけど、翻訳者が以前からファンだった井上太一さんだったので買ってみた。

他にもこんな本を見つけてびっくり。ヴィーガンや脱肉食が本当に今トレンドなのだと感じた。トルストイや宮沢賢治が見たら何と思うだろう。

まず最初に「さよなら肉食」を読んでみた。著者はオランダの人類学者、ロアンヌ・ファン・フォーシュト氏で、人類の未来や持続可能な人間生活について研究していて、ビーガニズムについても長期にわたり研究を続けている。

 

内容は人類学者らしく、肉食の心理学、食の政治学、ビーガニズムの歴史、ビーガンの人間関係、菜食と健康、気候変動、動物保護等、多岐に渡る。そこに畜産農家へのインタビューなどが加わり、大変読み応えのあるものになっている。

 

興味深かったのは、近未来を描いたショートストーリーだ。子供たちが学校の課外活動で屠殺場博物館を訪れる。今ではすっかり負の遺産となった屠殺場で、屠殺に使われた設備や道具についてガイドが説明するのだが、子供たちは動物を食べたことがないのでショックを受けてしまうというお話。

 

著者は「肉をはじめとする動物製品の消費と利用は当分のあいだ続く」だろうが、「規範から外れた一つの選択肢になり、大半の人たちはその選択肢をしりぞけるようになる」と明言している。

科学者や未来学者は、肉や乳製品の消費がまったく一般的ではなくなり、近い将来、社会的なタブーにさえなるだろうとの見方を強めている

オランダ語で書かれた本書の原題は「かつて私たちは動物を食べていた」だそうだ。そんな時代が本当に来るのかどうかはわからないが、著者によれば「好むと好まざるとにかかわらず、この大きな変化はすでに進行中」なので誰にも止められないという。

 

日本でもその潮流が少しずつ感じられるようになり、長らく菜食生活者の私にはうれしいかぎりだ。

 

 


さよなら肉食──いま、ビーガンを選ぶ理由 (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズⅣ)

 


カゴメ 野菜と豆のマッサマンカレー(170g*3袋セット)

 

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