ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

古いハーブカッターで手作りハーブソルト

ハーブソルトは庭のハーブを刻んで、お塩と混ぜて、チャチャっと作ることが多かった。でも、今回ニールズヤードさんでハーブソルト作りの講座があって、しかも八ヶ岳からハーブが届くというので受けてみた。

 

講師は前回受けたアカマツの講座と同じ矢崎綾子先生。八ヶ岳の麓で「畑からの贈り物」という活動をされている。前回は無農薬のアカマツが届いて、その香りに感動した。

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今回教材として届いたのは、こちらの5種類のハーブとお塩とボトル。オレガノスィートマジョラムパセリタイムローズマリー。すっごくいい香りで、うちの庭のハーブよりずっと野生的な力強さを感じるなぁ。

ズーム講座だったけど、先生はなんとハーブ畑に座っている!暑い中、屋外からハーブの素晴らしさを伝えようという心意気がすごい。風の音や虫の声まで聞こえて来て臨場感たっぷりだ。

 

ハーブに関するお話をたくさん聞いた後で、ハーブソルト作りのワークショップが始まった。先生と一緒にリアルタイムで作る方もいたけど、私はメモを取るので精一杯。後日復習を兼ねて一人でゆっくり作ることにした。

 

ハーブソルト作りは、まずハーブを刻むことから。いつもはチャチャっとやっちゃうけど、今回はせっかくなのでハーブカッターを使って手仕事の楽しみを味わいながら、じっくりと取り組みたい。

まずはパセリ。ドライの茎は口の中に入ると痛いこともあるので外しておき、葉だけを刻む。このハーブカッターはもう20年以上も前に買ったものだけど、まだまだ現役だ。

のんびり、ゆっくり、カッターを左右に揺らしながら刻んでいく。刻むと香りがふわーっとキッチンに広がり、なんとも幸せな気分に包まれる。さすが薬草、生命力の強いハーブの魔法。

ローズマリーはなかなか手ごわい。途中でもっと簡単な、くるくる回すハーブカッターで一気に細かくしてしまった。ゆっくりやるつもりだったんだけど、正直こっちが楽。

スィートマジョラムは丸いお花が愛らしい。お花を刻むのはちょっと可哀想な気もしちゃうけど。

5種類のハーブが刻み終わって、あとはお塩と混ぜるだけ。茎もすごくいい香りなので捨てるのはもったいない。お茶パックに入れてスープの出汁に使おう。

昔イギリスに住んでいた時に、書店で見つけたこちらの本。イギリスの伝統的な手作りの暮らしとその道具を紹介している。表紙の道具が素敵すぎて一目惚れで購入。改めて見てみたら、下の方の中央にハーブカッターがあった。

本の中にもハーブについての歴史や道具などの記載があって、「乾燥ハーブは鉄製のナイフで細かく切って使う」とある。また「装飾的なハーブ切り」として、美しいハーブカッターがイラストで紹介されている。

 

さて、教材のお塩はゲランドの塩とアンデス山脈のピンクソルトのブレンドだそうだ。ハーブソルトにはしっとり系よりさらさらしたお塩がいいという。

ハーブの量はお好みで。全部は多すぎるので、余ったハーブで以前作ったハーブふりかけを作ることにした。白ごま、黒ごま、ゆかりを混ぜて。このハーブふりかけも意外な美味しさでご飯にも合う。

 

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今回できたのが、ハーブソルトとハーブふりかけ。ハーブソルトは何にでも合うけど、トウモロコシご飯で作ったおにぎりに混ぜたら、ハーブがアクセントになってすごく美味しかった。

先ほど紹介した本は、のちに「図説イギリス手づくりの生活誌-伝統ある道具と暮らし」というタイトルで日本語版が出版されて驚いた。英語の本はイラストばかり見ていたので、日本語版でイギリスの伝統的な手作り生活や道具の使い方がよくわかってうれしかった。

 

日本にもイギリスにも、職人さんたちの知恵と技術が詰まった暮らしの道具があって、それを日常的に使っていた時代があったんだなと、ちょっぴりノスタルジックな気分になった。ハーブカッターもそうだけど、手仕事の道具、手に馴染む道具ってすごい。

 


図説 イギリス手づくりの生活誌―伝統ある道具と暮らし