ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

ホットヨガで熱中症になって救急車で運ばれた話

今週のお題「暑すぎる」

 

皆さんは熱中症になったことがありますか?

 

私はなったんですよ~。しかも春のいい天気の日、ホットヨガの後に。熱中症の症状等、私の体験が何かの参考になればと思い、書くことにしました。

 

ホットヨガは当時8年続けていて、体調によっては多少具合が悪くなることもありましたが、まさか自分が救急車で運ばれることになるとは、思ってもみませんでした。

 

ホットヨガってとにかく暑いんですよ。スタジオにもよりますが、だいたい室温38度、湿度65%ぐらいの設定で、最初の5分でもう大汗。終わるころには下着までぐっしょりで、シャワーをしてもしばらくは汗が引かずに、顔も真っ赤にほてっているぐらいです。

 

それでも日常生活でこんなに大汗をかく機会はないので、好きな人は好きで熱心に通っています。私も熱中症の注意喚起がされる真夏でも、なんの疑問も持たずにホットヨガをしていました。(今考えると、それはかなりおかしい・・体にはかなりの負担がかかり自律神経が乱れます)

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 その日もホットヨガを終え、ブックカフェでちょっと休んで、ショップをのぞいたり、ブラブラしてから帰りました。ちょっとめまいがする感じがありましたが、特に気にもしませんでした。

 

ところが家に着いたら、なんとなく気持ちが悪い。あれ、変だなとしばらくソファで横になりました。だんだんめまい吐き気がひどくなり、寝た方がいいと水と洗面器を用意して、2階にあがりベッドで横になりました。

 

でもいざ横になると、地球がぐるぐる回って体が浮き上がるような気持ちの悪さがあり、寝ることができません。そうこうするうちに吐き気がひどくなって、3度トイレにかけこみました。

 

横になれないので、ベット脇にしゃがみこんだまま、こりゃ変だ、おかしい、おかしい。どうかなっちゃうんじゃないかと不安でした。

 

それでも、休めばそのうちよくなるだろうと思っていたのですが、だんだん目がチカチカしてきてよく見えません。手の指先がしびれてきて、足もぴくっぴくっと痙攣してきました。

 

こんなの初めてだったので、夫に連絡しましたが仕事中でつながりません。救急車・・という考えがチラッと頭をよぎりましたが、安易に呼んではいけないともう少し様子を見ることにしました。

 

ところが、帰宅して3時間以上たってもよくなるどころか、どんどんひどくなってきたのです。起き上がれないほどの大きなめまいと頭痛。指先のしびれ、足の痙攣。目を開けても真っ暗になり、よく見えなくなってきました。そしてついに過呼吸で、ハッ、ハッ、ハッと息が思うようにできなくなって、、

 

生まれて初めての症状で、ひとりでこのままどうなっちゃうんだろうと思ったら怖くなり、目が見えるうちに、意識があるうちにと救急車を呼びました。「玄関の鍵を開けておいてください」と言われ、とにかく玄関まで行かなくてはと、ケータイを握りしめ、這うように階段を降り、鍵を開けてその場で横になっていました。

 

救急隊の方々がやってきて、いろいろ声掛けしてくれたのですが、とにかく気持ちが悪く過呼吸状態で返事もできません。目玉にペンライトを当てられて

「ああ、こりゃきちゃってるな、きてるきてる」

と言っている声だけはわかりました。何がどうきちゃってるんですか~?とにかく自分では全く体を動かすことができないので、自分がアリぐらいの小さな存在になったような気分でした(アリさん、失礼!)

 

血液検査と脳検査をし、点滴を受けて3~4時間寝ていたら落ち着いてきました。検査の結果「脳には異常はないのでたぶん耳からでしょう、一度耳鼻科で検査を受けてください」と言われました。

 

4月だったから、お医者さんもまさか熱中症だとは思わなかったんでしょう。でも、後日自分で調べれば調べるほど、脳でもない、耳でもない、熱中症の症状と一致していることがわかったんです。今ではあれは間違いなくホットヨガによる熱中症だったと確信しています。

 

その後、鍼灸院で初めて診てもらったんですが、自分で冷え性だとばかり思っていたら「あなたはどちらかというとのぼせ体質」と言われました。ホットヨガは初めから体質に合わなかったんですね。8年も続けてしまって、もうやめなさいというサインだったのかもしれません。

 

後で知ったのですが、そのスタジオでは他にもホットヨガの後に倒れて救急車で運ばれた人が何人かいたそうです。ネットでも「ホットヨガで熱中症」を検索すると、たくさん事例が出てきました。一概にホットヨガを否定することはできませんが、やはり体質に合わない人もいるということですね。

 

テレビのニュースなどで「軽症なのに安易に救急車を呼ぶ人がいて」という話を聞くたびに、私のことかい、と恥ずかしくなります(笑)。でも、軽症かどうかは診察の後でわかることで、苦しんでいるその時はわからないんですよ。これ、本当です。

 

この経験で感じたのは、別に卑下するとか悲観するとかじゃないけど、自分の存在ってすごくちっぽけなんだなということです。偉そうに一人で何でもやってるつもりでも、具合が悪くなったら起き上がることすらできない。まわりの人たちに助けられながら、支えられながら生きてるんだなということをつくづく感じました。救急隊の方々、優しくて頼り甲斐があったなぁ~。

 

熱中症はちょっと変だなと思ってから、一気にひどくなります。そして意識を失うこともあるそうです。とにかく暑すぎる夏。みなさんも十分にご注意ください。