お題 今年は「陰陽」の学び直し
新しいことを学び始めるのも素敵なことだけど、若い時に学んだことをもう一度学び直したら、全く違った何かが見えてくるかもしれない、そんな気持ちになっています。
今からもう何十年も前の話ですが、大学生の頃にマクロビオティックに出合い、玄米菜食をスタートしました。
当時マクロビの本によく付いていたのが、食べ物の陰陽表。私もその陰陽表のポスターを部屋に貼って、一生懸命丸暗記していました。
かなり大雑把に書くことをお許しくださいませ。
極陰(体をひどく冷やし、緩めきってしまう)・砂糖・コーヒー・牛乳・バター・チョコレート・強い香辛料・アボカド・キウイ・マンゴー・添加物
陰(体を冷やし、緩める)・大豆・白菜・豆腐・キュウリ・緑茶・梨
中庸(調和がとれている)・玄米・雑穀・小豆・海苔・わかめ・葛・番茶
陽(体を刺激し、締める)・鶏肉・卵・醤油・蕎麦・梅干し・味噌
極陽(体をひどく締める)・牛肉・豚肉・ソーセージ・魚・海老・漬物・燻製・ポテチ
野菜は大体「やや陰」「やや陽」に分類されていて、とても覚えきれません。とにかく中庸がいいんだろうと玄米ばかり食べていました。
甘いものを食べると「ああ、極陰を食べてしまった~」と罪悪感いっぱいになり、漬物をぼりぼりかじって「よし、極陽を食べたからこれでチャラ。中庸になったぞ」と、かなり滅茶苦茶でした。
極陰極陽はとにかく悪者イメージで、陰陽をすっかり固定的なものとして見ていました。
ところが最近になって、植物療法の方から陰陽に再び出合い、若い時の考え方が間違っていたことに気づいたのです。
陰陽は巡る
更に、つい最近偶然に出合ったのが「マクロビオティックの陰陽がわかる本」です。
これはもう学び直せというメッセージだと思い、さっそく購入。実にわかりやすく陰陽を解説している本ですが、とにかく陰陽は深いので一回読んでわかるというものではありません。
「この宇宙はすべて陰陽で成り立っている」
マクロビオティックの創始者である桜沢如一氏(海外ではジョージ・オーサワの名で知られている)が陰陽を12の定理にまとめた「無双原理」
こちらも若い時に読んで、さっぱりわからずそのままになり、そのうち本も紛失してしまいましたが、その12の定理を超超超~感動的なぐらいわかりやすく解説しています。
マクロビオティックの陰陽がわかる本 (Macrobiotique Guide Book)
とにかく陰陽は私が若い時に勘違いしていた絶対的、固定的なものではなくて、相対的で常に巡っているもの、そして善悪ではないということです。
砂糖は陰性で悪いものと思いがちですが、冬山(陰)で遭難し、食べ物がない空腹の状態(陰)では、チョコレートが命を救うほどのエネルギー源(陽)となることもあるのです
本の後半では「陰陽体感マニュアル」として、日常の中で陰陽を感じる10の実践メニューが取り上げられています。
おもしろかったのは「相手に甘いものをあげて、自分は塩をなめてじゃんけんをしてみよう」というもの。
甘い砂糖菓子などを食べると、体は陰性になる。
塩辛いものを食べると、体は陽性になる。
陰性は消極性や受動性、持久力を喚起し、陽性は積極性や能動性、瞬発力を喚起するそうです。
じゃんけんなどの一発勝負や瞬間に勝負が決まるものは陽性の方が断然有利なのです。お相撲さんが取り組みの時、塩を舐めるのも、一発勝負という相撲ならではのことですね
宇宙には相対する2つのエネルギー、陰と陽がある。私には難しく深すぎるテーマですが、今年はちょっと意識的に学んでみようかなと思っています。それにしても若い時にあんなに頑張って丸暗記した陰陽表。勉強のポイントが完全にズレていました(泣)
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