吉田篤弘さんの作品に「それからはスープのことばかり考えて暮らした」という小説がありますが、タイトルを勝手にお借りすれば、私のこの数日は「それからはモノクロケーキのことばかり考えていた」という状態でした。
「それから」というのは、だるころさん (id:darucoro9216kun)の次の記事でモノクロケーキのイラストを見てからです。
darucoro9216kun.hatenablog.com
超クール！！！
なんて素敵なんでしょう！ハートを鷲づかみ！モノクロケーキなんて聞いたことありません。でも、甘いケーキとは相反するビターな大人の雰囲気。
まるでミステリー小説に登場するような、探偵さんが月あかりのもとで口にするような、怪しげで凛としたケーキ。いったい誰の誕生日？食べても大丈夫なのか、、何か事件が起こりそうな気配。
モノクロケーキにすっかり魅せられてしまい、興奮状態。なんとか作ってみたいという気持ちがむくむく。
材料はやっぱり黒いものか。黒豆、黒胡麻、黒米、黒砂糖、、ひじき？
寝ても覚めてもモノクロケーキのことで頭がいっぱい。夜中にはっと起きて
「そうだ！黒オリーブがあるじゃないか！」（笑）
いろんなプランが浮かびすぎてまとまらず、勇み足でも取り合えず作ってみることにしました。
こだわったのはイラストにあったように２段にすること。
まずは下のケーキから焼いてみることにしました。材料はドライが米粉・BP・生おから。
ウェットが菜種油・豆乳・黒砂糖、そこに黒くするために練り黒胡麻を入れて、ミキサーでガーっと混ぜました。そして米粉のボウルに入れたのですが、あんまり黒くない💦
そこで麻炭パウダーをちょっと加えてみました。麻炭パウダーは最近料理に入れる人もよく見かけますが、日本ではまだ食品として認められていないようで、説明書には「自己責任で」とあります。今までもご飯を炊くときに入れていたので、大丈夫でしょう。
型に入れましたが、イメージしたようには黒くない💦麻炭パウダーをもっとドバっと入れればよかったのか。
焼き上がりは普通に茶色だったので、急遽黒いクリームを表面に塗ることにしました。練り黒胡麻に黒砂糖のシロップを混ぜて。
スーパーに黒い食材を探しに行って見つけた黒糖くろっぷ。なんか可愛いので買ってしまいました。
練り黒胡麻に黒糖くろっぷを混ぜて塗っていきます。ラム酒もちょっと混ぜて大人っぽく。
2段ケーキの上の部分はゼリーにしてみました。木綿豆腐＋豆乳＋練り黒胡麻＋寒天で。甘味無し！
真ん丸だからか、あんまりクールなイメージにならない（泣）でもごちゃごちゃトッピングはしたくないし。取り合えず、ココナッツファインを飾ってみました。
最後に黒豆を並べて一応完成！この期に及んで黒胡麻ふりかけようかとか、黒オリーブ飾ればカッコよくなるかとか、色々考えましたがやりすぎはいかん。これで終わろう。
それでもまだ何かやりたくて、カットした後にふやかしたチアシードをかけてみました。お味の方は、米粉なのでケーキはもちもち。甘さ控えめにしたはずなのに「黒糖くろっぷ」ちゃんがあま～い！
結局、だるころさんの超クールなモノクロケーキとはだいぶ雰囲気が違ってしまい、もちもちほっこりのモノクロケーキになりました（汗）
それにしても、黒胡麻や黒砂糖ってコクがあって本当においしいですね。黒糖くろっぷちゃん、クセになりそうです。
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