ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

真夏もフル活用で大助かりの薬膳ポット

真夏の料理は汗だくだく。クーラーをつけていても全く関係ない。鍋で煮たり、フライパンで炒めたりと、ガスレンジのそばにいるだけで熱中症になりそう。

 

だからと言って、冷たいものばかり食べるわけにもいかないし。そんな時に、以前お粥用に買った薬膳ポットが他にもいろいろ活用できることを知った。

 

retoriro.hateblo.jp

今まで主にお粥やお茶用に使っていたけど、薬膳料理家のタナカトウコさんのインスタを見たら、豆や雑穀を使った料理も手軽にできるみたい。暑くて料理が面倒な時こそ、具沢山のスープなどをしっかり食べたいものだ。

 

薬膳の本によると、夏は緑豆冬瓜などを食べるといいらしい。体の熱を取り、ほてった体を冷ます効果があるという。冬の瓜と書くのに夏野菜の冬瓜。名前に冬がつくのは、冷暗所で保存すれば冬までもつからだそうだ。

 

さっそく緑豆や冬瓜を使って、夏の体にぴったりのスープを薬膳ポットで作ってみることにした。

 

左はタナカトウコさんプロデュースの薬膳スープキット。緑豆、はと麦、小豆、レンズ豆、玉ねぎ、人参、大根のミックス。そこに自己流で、冬瓜も入れちゃおう。

薬膳ポットにスープの材料、食べやすく切った冬瓜、水を入れる。蓋をして、30分のボタンを選びスタートを押せば、あとは待つだけ。スープは初めてなのでちょっとドキドキだ。吹きこぼれたりしないのかな。

待つこと30分。いつもなら、ガスの側に立って鍋をかきまぜたり、味見したり、いろいろ落ち着かないけど、ポットにおまかせなので涼しく読書していた。

 

出来上がりはこんな感じ。豆類もはと麦もちゃんと柔らかくなっていて、とっても美味しい具沢山スープに仕上がっていた。味付けは塩・こしょうのみだけど、干し野菜の旨味がしみ込んでいて、ひと口めで「これはすごく美味しい!」とびっくりした。

こんなに楽チンでいいのかしらと、ほったらかし料理にちょっぴり後ろめたさも感じながら、他にも何かできないかといろいろ試してみることにした。

 

小豆も上手に煮えることを発見。今までは、吹きこぼれや焦げ付きが気になって何度も鍋を見にいってたけど、薬膳ポットにおまかせでいいなんて。

小豆と水をセットして40分煮る。てんさい糖と塩ひとつまみを加え、1時間保温したらできあがり。てんさい糖の量はお好みだけど、私は大さじ1ぐらいでちょうどいい。

 

レシピでは10分煮て茹で汁を一旦捨ててから、水を取り替えて更に30分煮るのだけれど、私は煮汁も捨てずに「小豆茶」として飲んじゃう。デトックス効果抜群だから捨てるなんてもったいない。

 

1時間保温してじっくり仕上げるのが秘訣のようだ。おまかせなのに、ほくほくで美味しい煮小豆ができた。きなこをかけていただきます。

いろいろ使える薬膳ポットだけど、やっぱり一番よく活用しているのは、煮出すタイプのお茶だ。いわゆる薬膳茶と言われるもの。最近は食べるお茶をよく作っている。

 

女性の体にいいとされるナツメ、ビタミンCの爆弾と言われるローズヒップ、抗酸化作用のある山査子、栄養価の高いはと麦のお茶。キットでも買えるけど、よく使う材料なので個別に揃えてブレンドを楽しんでいる。

薬膳ポットに入れて、水を加えて10分でできあがる。香り、味、食感など、いろいろ楽しめる「食べる薬膳茶」だ。

古いタイプの人間なので、「楽チン」「手抜き」「おまかせ」などには、いつも後ろめたさがあった。なんかサボってる、ズルしてる、ラクしてる、そんな感じ。それだけ「こうあらねば」という古い価値観に縛られていたのかもしれない。

 

でも、真夏にガスレンジの前で汗だくでぐったりと料理するより、おまかせしてしまった方が、疲れもないし、気分もずっとさわやかでいられる。

 

持ってる物はフル活用。使えば使うほど愛着も沸いてくるから不思議だ。「ありがとう、きれいにお手入れするね~」なんて話しかけたりして、自分でも笑っちゃう。頼もしくて愛らしい我家の助っ人だ。

 

retoriro.hateblo.jp

 

retoriro.hateblo.jp