先日ブログを書いていたら、突然ポンポーンと音がしてグーグルのポップアップが表示されたんですよ。びっくりしました。
「おめでとうございます!グーグルは毎週火曜日に感謝を込めて、幸運な10名のユーザーを無作為に選んでプレゼントキャンペーンを行っています。あなたのIDが当選者として選ばれました!」
一字一句は思い出せませんが、大体こんな内容。10万円以上するiPhoneやgalaxyのケータイがただでもらえるらしい。今すぐクイズに答えて権利を確保しないと、この当選の権利が他の人に移るとか。
もちろん、信じませんでしたよ~。怪しいじゃないですか。
でも画面はグーグルなんですよね。そして当選者のコメントが写真入りでたくさん載っている。
「初めは信じられませんでした。でも本当に届いたんです!」
「夢のようです。ありがとうございました!」
「詐欺かと思って友達に相談したら、その子の知り合いもキャンペーンでケータイが届いたと聞いて安心しました」
なんかもっともらしいコメントがいっぱい。〇〇市 大学生A子さんとか(笑) しかもなぜか見慣れた住所ばっかり。位置情報で自動的にご近所の住所が表示されるようになっているのでしょうか。こんな近くの人もただでケータイをもらっているのだから、私ももらいたいな、みたいな心理にさせる?
3択のクイズもなんか楽しそうで
グーグルの創立者は?
・ビルゲイツ
・マークザッカーバーグ
・ラリーペイジ
でも、ここで閉じました。どうせ詐欺だろうと思って。
そのあとしばらくたってから、やっぱりもらえばよかったかなと欲が出て一応検索してみたら、やっぱり詐欺でした。危ない危ない(笑) このグーグルを語る詐欺については体験者の解説記事がたくさん出ていましたよ。
このクイズは3問あって「グーグルの本拠地は?」「グーグルが創立された年は?」と続くそうです。でも、実はどれを選んでも正解になって、その後ケータイを選ぶ画面になると在庫がiPhoneしかないとか色々巧妙な仕組みになっていて、最後に個人情報やクレジットカード情報を入力する画面に誘導されるそうです。プレゼントだっていうのに、なぜクレジットカード情報を入力する必要がある?
このような偽サイトによる詐欺には2つの手口があるそうです。
①おめでとう詐欺・・・当選しました!と喜ばせておいて、早く手続きしないと当選の権利が他の人に移るとせかし、判断を鈍くさせるもの。
②不安をあおる詐欺・・・コンピューターがウィルスに感染しています!あなたの登録情報が盗まれました!などと不安をあおり、早く対策しないと手遅れになると焦らせるもの。
私はどちらかと言うと、②のほうが怖いです。今までもAmazonを語るメールが来て「今すぐ登録情報を確認してください。確認はこちらから」とご丁寧にクリックする箇所が示されていて、危うくクリックしそうになったこともあります。
以前はAmazonがAnazonだったり、メルカリがメリカリだったりとよく見れば詐欺だとわかるかわいいものでしたが、最近は手口が巧妙なので油断できません。クイズから始まるなんて完全にこちらのガードを外すのが目的ですよね。グーグルの創立者や本拠地が検索ワードで上昇したらしいので、騙されそうになった人が多いということでしょう。
どんなに注意喚起してもこのような詐欺がなくならないということは、人間の心理に弱さがあるということですよね。欲望をくすぐられ、不安をあおられ判断を迫られた時に、頭が真っ白になってしまい冷静に見極めることができなくなってしまう。平常心でいることの難しさを感じます。
朝日新聞に高齢者を狙った詐欺について出ていました。最初に買い物や病院の送り迎えなど身の回りの世話をして安心させるそうです。時期をみて磁気ネックレスなどを「血行がよくなる」「肩こりも治る」と売りつけるそうです。なんとお値段300万円!被害女性は「断ったら、もう家に来てくれなくなる」と思ったそうです。悪質ですよねえ。
こういう詐欺は「騙される方が悪い」「自己責任」となりがちですが、そうかと言って猜疑心ばかりが先立つような世の中も寒々しくて嫌ですよねぇ。どうしたらいいんでしょうか。とにかく「ただほど怖いものはない」と肝に銘じ、おめでとう詐欺のほうはひっかからないようにしようと思います。不安をあおる方は、ちょっと自信がないですが、、。