今週のお題「読書感想文」
せっかくのお題だから何か書いてみたいけど、私の読書感想文なんておそらく何の参考にもならないだろうしなぁ。そもそも読書感想文って学校の宿題以外で目にすることってある?
Amazonで本を買うときに下手にレビューを読んでしまうと、百人百様でますますわからなくなるし、好意的なレビューを信じて買ってみたら、期待外れということもよくある話。人の読後感想はあくまでもその人の感想なのだ。
それでもお題というせっかくの機会なので、本を一冊紹介しようと思う。でも感想はやめておこう。その代わり、なぜこの本を読もうと思ったのか、その理由をまとめてみたい。
ミヒャエルと一緒に冒険に行く 無限大循環[ミクロ∞マクロ]の次元旅行
☆スピリチュアル系の本なので、苦手な方はスルーしてくださいね。
①プロフィールを読んで作者に興味を持った
「2017年よりオーストリア北部の森林地帯に引っ越し、野草のエネルギーを感じ取りながら、野草料理を創作し、発信している」
え、もしかして薬草魔女か⁉
野菜料理じゃない、野草料理。しかも野草のエネルギーを感じながらというのだから、きっと植物と会話したりしてるんじゃないかな。そう思っただけでワクワク。俄然作者に興味をもった。
薬草魔女に憧れて、日頃そんな本を読み漁っている私だが、現実の薬草魔女にはなかなか出会えないし、自分はまだまだ修行が足りず薬草魔女にはほど遠い。
②経歴が魅力的すぎる
「熊野に長期滞在し、土地の縄文の女酋長ニシキトベの姿を復活させるため陶芸製作」
ああ、やっぱりスピリチュアルの鍵は縄文なのね、と思った。自然と調和し、宇宙とつながりながら1万年以上も平和な社会を築いたと言われる縄文人。その秘密はどこにあるのか。静かな縄文ブームにのっかるように、私も一時期は縄文にはまっていました。宇宙とつながる近道は縄文ゲートを開くことらしいが・・。
③本のサブタイトルに惹かれた
「宇宙の中心が心臓の中心だった⁉」
これはまさにヒルデガルトの言う、マクロコスモスとミクロコスモスの話ではないか!私たちは小宇宙で、いつもいつも大宇宙とつながっているという話。
本のタイトルだけを見ると、ちょっとファンタジー系なのかしらと思ったけど、サブタイトルは核心をついているかも。
④体験記だということ
「2006年秋に突然目に見えないものの世界が見えるようになり、その世界を陶芸作品や文章で表現する活動を始める」
この本はその体験記だという点に惹かれた。小説じゃない、ノンフィクション。人が実際に体験した話はなにより真実味があり、説得力があるものだ。どんな不思議な体験なのか読んでみたくなった。早速注文~。
もしかして興味を持たれる方もいらっしゃるかもしれないので、ネタバレはやめておきます。ちょこっとだけ内容を紹介すると、
ある日、この本の作者はとても印象的な夢を見る。森のように大きな木の茂った庭に立ち、目の前には2階建ての大きな洋館。そこへ全身白ずくめの服を着た青年が現れて、澄んだ光の中、さわやかに微笑むのだ。作者はそのとき、何故だかなつかしくてたまらないものに再会したような気持ちになる。そして、麻布を貼った表紙のスケッチブックをもらい・・・。
全ての始まりはその夢からだったが、現実の世界で次々と不思議な体験をするようになる。その日を境に見えない世界が見えるようになったのだ。
とても印象的なことばがあった。
境があるのかないのか。
つまりはその二つしかない。
境があるならば、
その人にとっては目に見えない世界は存在しない。
簡単に言うと、境界を作っているのは自分自身で、実は目に見えない世界、つまりは宇宙意識は初めからそこに存在しているのに、自分の意識は頭蓋骨の中にあると思っているから何も見えないということ。
ゲートを開きさえすれば、「私の意識と宇宙全体とは一つの同じフィールドになる」ということだ。
あとがきを読むと、作者は「2006年の秋、私はこの物語に書いたような怒涛の霊的体験をして、これはどうしても書かなければと思ったのです」とあるが、どの出版社でも受け入れられず、実際に出版が叶ったのはなんと13年後の2019年だった。
こういう不思議体験は一般的には胡散臭いものと受け取られがちだから、仕方ないのかもしれないけど、ようやく出版が叶ったということは、今は少しだけ時代が進んだとも言えるのか。
私のところにも、こんな全身白ずくめの服を着た青年が現れないかなぁ。「怒涛の霊的体験」なるものを是非体験してみたいものだ。
☆ 雑誌で作者の野草料理「野草のキッシュ」が掲載されていたけど、イラクサの新芽とフキタンポポの花が入っていて、すごく美味しそうでした!