ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

アカマツに夢中

数年前からヴィーガンの人たちの間で「松葉茶」が何かと話題になっていた。血流をよくし、老廃物のデトックスによいということで、私も試しに購入し時々飲んでいた。

 

その後「松葉ジュース」というのも、よく見かけるようになり、もしかして松葉がブームなのかと気になりだした。元々木の癒しに強く惹かれ、ツリーメディシンなど古来から人間の力になってきた木々に関心があったので、取り合えず松葉に関する本を読んでみた。

驚いたことに、松は縄文時代から日本人が飲食していたという。松葉は仙人食とされ、あらゆる病気を治す万能薬。特に老廃物の浄化に優れ、修行僧は「体内に潜む一切の邪毒を排し、気力を保つため」に、松葉を一握り食べてから断食に入ったとある。

 

面白すぎて松葉健康法に俄然興味が出て来たところへ、なんとニールズヤードさんでアカマツの一日講座があると知り、受講することにした。すぐに満席になってしまったので、やっぱり松に興味を持つ人が増えているようだ。

 

送られて来た教材はこちら。八ヶ岳の無農薬アカマツの生葉、松葉粉、松葉入りのお菓子と松の香りのサンプル。

開けた途端に生松葉のものすごくいい香りが広がった。部屋中に香ってなんともいい気持ちで癒される。森の中にいるようなフィトンチッド効果。

講座を担当されたのは、八ヶ岳在住のアロマテラピスト、矢崎綾子先生。ご自身でアカマツの蒸留もされていらっしゃる方だ。松の歴史や成分、具体的な利用方法など、さまざまな角度から教えていただいた。

 

縄文時代の「ホツマツタエ」には、天照大御神が松葉を常食していたと記されていて、他にも大昔から日本人が松葉を食べている歴史が文献から見つかっているそうだ。


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まず最初に「松葉を口に入れて噛んでみてください」と言われたのでびっくり。おそるおそる口にしてみると、意外とすっきりした味だった。勉強中の眠気覚ましにもよさそう。ガムならぬ「松葉噛み」は割と普通に行われてきたらしい。

 

食べる方法としては、松葉ジュースを始め、お米と一緒に炊いたり、お酢や麹に付けたり、お出汁に使ったり。粉はコーヒーやお菓子作りにも。

 

私もさっそく松葉ジュースを作ってみた。教材が届いてから講座まで1週間ぐらい経っていたので、松葉がちょっと乾燥し始めていたけど、できるだけ緑の部分を使った。

すごく鮮やかな色で、見るからにエネルギーチャージができそうだ。味は予想以上にすっきりしていて飲みやすく、美味しかった。生の松葉が身近にあったら、スムージーのように毎日飲みたい感じだ。

 

お酢につけたり、チンキを作ったりもした。

そして教材のお菓子も松葉茶と一緒にいただいた。「香ル菓子店」さんが、この講座のために松葉粉入りで作ってくださったそうだ。松ぼっくりの形がなんとも可愛い。材料を見ると、嬉しいことに卵や牛乳、バター無しのヴィーガン仕様だった!

 

松葉粉でほんのり緑色、松葉の香る体にやさしいクッキーと、すっきりした松葉茶で癒しのティータイム。

考えてみたら、うちには前から松の精油があった。松はひとつの房から2本の葉が伸びていることから、自他分ける境界線を強化したり、回復したりする香りだと言われる。

 

自分を抑えすぎて他人とうまくコミュニケーションが取れないような時に、喉(第5チャクラ)を通して自分の本当の声を出せるように、喉まわりのマッサージに松の精油を使っていた。

 

またフラワーエッセンスの世界では、松は「自分自身を責めがちな人」に使われる。バッチ博士によると、罪悪感や非難、自責の念を手放し、自分を受け入れる強さを育てると言う。

松葉ジュースをもっと飲みたいと思っていたら、なんと無農薬の生松葉は通販でも買えることがわかった。どこにでも見かける松だけど、環境汚染のひどい今の時代は「身近なもの」をちょっといただくこともかなわないのか。

 

高いお金を出して薬を買える人だけが助かるのではなく、植物は本来いつもそばにいて、分け隔てなく人の力になってくれたはず。だからドクダミとかヨモギとか、身近な植物ほど力を秘めているのだ。

 

急に森へ行きたくなって「篠栗九大の森」へ行ってみることにした。SNSで「神秘の森」「異空間」「ジブリの世界」と話題になった人気スポットらしい。私の目的はもちろんアカマツに会うこと。

空高く、光を浴びている、あの松葉。「ジュースにしたら美味しそう」「青い松ぼっくりはジャムに」などと不謹慎なことを考えてしまった。まずは庭に松を植えてみようか。

 


松葉健康法


野草を宝物に

 

 

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