ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

スーパーに並んでいたヴィーガン食品にびっくり

最近はヴィーガンという言葉を日本でもよく耳にするようになり、代用肉などがニュースでも取り上げられることが増えてきました。以前は健康食品のお店にしか置いていなかった商品が、生協のカタログに普通に載っていたり、スーパーでも時々見かけるようになり、その浸透の速さに驚いています。一時のブームで終わらないでほしいものです。

 

先日スーパーのレジ付近に置いてあったのはこちら。「ええっ!こんなところになぜ~!!!」と衝撃を受け、思わずパシャっと一枚撮ってしまいました。(いけなかったかしら)

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レジ付近って普通ガムやチョコなんかが置いてあって、親が知らないうちに子供がちゃっかりかごに入れていたり、大人もレジ待ちしている間に気がゆるんで、ひょいっと一つ入れてしまったりする場所ですよね。

 

そこにあったんですよ、豆乳マヨネーズが!

さらにニュートリショナルイーストまで!

 

なぜなぜ~。そしてご丁寧に「ヴィーガン商品とは」という説明書きまで。

 

うーん、ヴィーガン商品がこうやって普通のスーパーに置かれているのは嬉しいですが、ちょっと無謀な戦略に見えて心配になってしまいます。

 

まずこの豆乳マヨネーズですが、150gの小さいサイズなんですよね。同じ商品で300g(718円)の大きいタイプもあるのにわざわざ小さい方を選んだということは、取り合えず試しに置いてみようという意図が感じられます。

 

でも150gで474円って普通のマヨネーズ(生協カタログでキューピーマヨネーズ350gは213円)と比べて高すぎですよね。消費者の感覚だったら「こんなに小さくてこんなに高いの? 豆乳マヨネーズ興味あるけどやめとこう」とならないかな。それとも高くても「お試し」には小さいサイズがいいのか。

 


オーサワの豆乳マヨ

 

そして衝撃すぎて、なぜ、なぜなの~!!!と問わずにはいられないのがニュートリショナルイースト。お試しなら、なぜこんなにハードルの高いものをわざわざチョイスするかな。

 

ヴィーガンの人に足りない栄養(特にビタミン12)を補う商品として、またはチーズの代わりにと昔から有名ではあるけれど、そのまま食べて美味しいものでは決してないので、私も今まで何回も買っては賞味期限までに食べ切れずに挫折、という経験をしています。(今も冷蔵庫に入っているけど、まったく減ってない)

 

こちらは小さなサイズがないので、一袋でけっこうな量が入ってる。慣れない人がお試しで買ったら「何これ、まずい、どうやって使うの?」となるだろうな。もちろん好みもあるでしょうけど、ヴィーガンを知ってもらうための取っ掛かりの商品としてはハードルが高く「へぇヴィーガンの人って、こんなの食べてるんだ」と逆効果にならなければいいのですが。

 


アリサン ニュートリショナルイースト 200g

 

他に何かヴィーガン商品はあるのかしらと気になって、スーパー内を隅から隅までぐるぐるしましたが、代用肉などは見当たりませんでした。おそらくヴィーガンが話題になっているので、これからヴィーガン商品を置くことを念頭に、レジ付近に2品だけ置いて反応をみようということじゃないかな。

 

そしてよく見ると「ヴィーガン商品とは」という説明書きの下には、なんの関連もなさそうな手作りケーキに載せるチョコなどの飾りが並んでいます。もともとお菓子作りの棚だったのを急遽一段だけヴィーガン用にしましたという感じがします。

 

社員「これからの時代はヴィーガンですよ、部長!」

部長「ヴィ、ヴィーガン。なんじゃそれは」

 

なんて会話があって、若手社員が頑張って上司を説得してやっと通った企画だったのかも。だからこんな間に合わせ的な場所しかもらえなかったのか、なんて勝手に想像してしまいました。

 

このスーパーには消費者が書くコメントカードがあって、いろいろ意見やリクエストを書くと、後で店長の返事とともに壁に張り出されるんですよ。10年ぐらい前に「豆乳マヨネーズも置いてください」と書いたのを思い出しました。「ご迷惑をおかけしています。マヨネーズをたくさん揃えるように努力します」という返信だったような。

 

10年経って忘れた頃にやっと登場した豆乳マヨネーズ。そしてこれぞヴィーガン食品というニュートリショナルイースト。全然売れなくてレジ付近の棚から即撤退、なんてことにならなければいいけど。「ヴィーガン食品を置く」という若手社員の企画(こちらは私の妄想)がボツにならないことを願います。