今週のお題「感謝したいこと」
お寺ごはんの精進だしを大豆でとりました。昆布や椎茸のだしもおいしいけれど、大豆を丁寧に炒る時間も、ちょっとした料理瞑想の時間。
火にかけて10分ぐらいで、ぱちぱちと弾けて来るのですが、この10分が意外と長い。普段いかにせわしなく暮らしているかがわかります。せめて10分ぐらいはただ大豆を眺めてじっとしていよう。
お水に入れて一晩おけば、滋味深い大豆の精進だしが出来上がり。
大豆だしを使ってお腹にやさしいスープを作ります。先日干しておいたアップルリングが完成したので、それも入れて。
こんなふうに出来上がりましたよ。おやつにつまんでみると、りんごの甘味が凝縮されて美味しい!
私はただ干しただけなのに、誰がこれを作ってくれたのでしょう。いつも思うけど、発酵とか、こういう干し物とか、時間とともに出来上がるものは本当に不思議です。
いつの間にか美味しくなっている。本人たちが(食材のこと)自然界のエネルギーをもらったり、コラボしたりして人間の知らないところで、変化しているのでしょう。
こちらはただ食べるだけなので、本当に感謝感謝です。
鍋に、一晩水につけた炒り大豆を水ごと、昆布細切り、ネギ少々、塩麹、アップルリングを入れて、コトコト煮込みます。大豆が煮えるまで、鍋をじっくり観察。ネギとりんご、まずそう⁉ いえいえ、意外とこれが合うんですよ。
大地で育った大豆やりんご、旨味の溶け込んだ水、ガスをつけると火の力で水に変化が起こり、沸騰すれば風が巻きあがる。
鍋の中で自然界の四大元素のエネルギーが循環しているのが、わかります。
おー、鍋の中に宇宙がある。
ヒルデガルトの教えの一つに「生活の中に四大エレメントを取り入れる」とあります。水(川に入ったり)火(ローソクを灯したり)風(いい空気を吸ったり)地(土いじりやアーシング)など。
考えてみたら当たり前のことなんだけど、意外と忘れていたりしますよね。鍋のスープをいただくだけで、そんな自然界のエネルギーを丸ごと体に取り入れることになるんだなと改めて感じます。
エネルギーとか、波動とか、見えないものの話をすると非現実的と思われがちだけど、それは違うと思う。見えている現実から、見えない何を感じ取れるか、それこそが現実を生きる力になる。
スピリチュアルこそ究極の現実力
(逆に「現実」が外れると神秘体験を重ねて上昇していく、いわゆる「スピリチュアルエリート」と呼ばれる人になってしまう、それも尊敬するけど私は地に足つけた現実を生きたい)
ちなみにスピリチュアルのことは全てブッククラブ回さんで学びました。
さあ、滋養のあるスープができましたよ~。
自画自賛ですが、冷えた体に染みわたる美味しさです。大豆の旨味、りんごの酸味と甘み、ネギの苦み、塩麹の塩味、うーん実に奥深い味。
あ、自画自賛ではなかった。私はガスのスイッチを押して、ただ見ていただけ。
誰が作ってくれたのでしょう。自然界の魔法。本当にありがたいです。感謝感謝!