ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

土筆と桜で春色ドーナツ

春の訪れにわくわく、そわそわ心躍るこの時季の定番は、桜の花びらを使ったスウィーツだ。思い立ったらすぐに作れるように、桜の花の塩漬けをたくさん買って常備してある。庭に八重桜があればなぁ、自分でせっせと作るんだけど。

 

今年はどんな桜ケーキを作ろうかと思っていたところ、スーパーで土筆を発見!「スーパーで」というのが、恥ずかしいやら悲しいやらだけど、土筆が生えている土手のようなところは近所にないし、こうやって春の恵みに出合えただけで、とってもうれしい。

取り合えず、さっと湯がいておく。さあ、この土筆をどうしよう。甘辛く煮たり、酢味噌で和えたりするのが定番らしい。でも、せっかくだからなんか違うものを作りたい気分。

 

そこでパッとひらめいたのが、桜の塩漬けと合わせて作る焼きドーナツ。先日桜が開花したというニュースもあったし、今日は日差しも暖かく、いよいよ春到来で気分上々。春の恵みを感じられるドーナツを作って庭で食べよう。

 

まずは下準備で、桜の花の塩漬けを水に晒し塩気を取ってから、水を切る。

土筆ははかまが付いていた方が土筆らしいけど、食べやすくするために取ることにした。湯がく前に取るのが本来のやり方らしい。勇み足で先に茹でちゃった。

ウェットの材料は、オーツミルク・菜種油・メープルで、ドライはスペルト小麦・アーモンドパウダー・BPだ。そこに今回はとっておきのアレを使おう。

 

アレというのは、この前初めて出合った桜パウダーのこと。こんな商品があるなんて知らなかったので、見つけた時はすごくうれしかった。ピンク色のスウィーツを作る場合、普通は紅麹やビーツパウダーを使うんだけど、桜のスウィーツにはやっぱり桜!

粉類を振るっていく。桜パウダーのピンク色がなんとも可愛い。別のボウルで混ぜておいたウェットの材料と合わせていく。

シリコンのドーナツ型に桜の花びらと土筆を敷いてみる。うまくいくかなぁ。土筆を敷くのは初めてなのでちょっと不安。しなしなしてるから、埋もれてしまうかも。はかまがあった方がしっかりしてよかった気がする。

上から生地を載せていく。ああ、上から土筆と桜をトッピングして焼いたほうが、簡単だったかもしれないと今気づいた。180℃に温めたオーブンで約20分焼いたらできあがり。

ひっくり返して型から出す時に、ちょっと表面が剥がれちゃったけど、なんとか完成だ。思った通り、土筆が埋もれていた、、。もうちょっと顔を見せてほしかったなぁ。

 

お味のほうは、ほんのり甘いところへ桜の塩が効いていて、そこに土筆の苦みが加わりおいしかった。

土筆と言えばスギナ。腎臓や膀胱などの泌尿器系の不調によく効く和ハーブとして古くから知られている。スギナの子供がつくしんぼだと思っていたら、地下で根がつながっていて、別々に地上に顔を出す兄弟のようなものらしい。

 

「日本のハーブ事典」によると、スギナの薬効を世界に広めたのはクナイプ神父だという。バスソルトでお馴染みの、あのクナイプ療法の提唱者だ。クナイプ療法の医師ボーン博士は次のように述べている。

いかなる排尿剤も効かない時は、すべての薬をやめ、スギナを煎じて4,5日飲む。たいてい水分が出る。(「日本のハーブ事典」より)

スギナを始め、ヨモギやドクダミなど、日本には雑草と呼ばれる最強の和ハーブがある。

 

桜と土筆が余ったので、蕗の煮びたしとさっと合わせて、即席の春色ごはん。苦みと塩気で、ぼんやりしていた体がシャキッとするようだ。

春の散歩に出かけたついでに、ちょっと土筆を摘んで来た、なんて人もいるんだろうな。そんな暮らしって素敵だなとつくづく思う。住宅街に住んでいるから無理、インドアタイプだから無理とはなから諦めていたけど、ぽかぽか陽気に誘われて、ちょっと出かけてみようか。まずは土手探しから。

 

 


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