スーパーにヴィーガンコーナーができていてびっくりした話を、前に書きました。
その後、行ってみたら消えていました(笑)どこかに移動したのかと、スーパー内を隈なく探しましたがやっぱりありませんでした。短命に終わったなぁ。
外食はマクロビマウスで検索して行くことが多いですが、結構閉店してしまった所も多くて驚きます(コロナ前の話)
閉店情報までご丁寧に載っているので「ああ、あの店美味しかったのにもう閉店したのか」とがっかりすることも多いです。日本ではまだまだベジやヴィーガンの人が少ないからお店も続けるのが難しいのか。
海外セレブはヴィーガンが多い、なんて記事はよく目にしますが、ヴィーガンをやめたセレブたちの記事に目が留まりました。
アン・ハサウェイはマット・デイモンとの食事がきっかけで、ヴィーガン生活をやめることになったそうです。
マットがシェフのおすすめを食べたいと言って、その場でヴィーガンなのは私だけで他のみんなはマットにまかせるような雰囲気になって、
ああ、これわかるなぁ~。一人だけヴィーガンだと場の雰囲気を壊すのが嫌で、まわりに合わせるしかなくなる。辛い!
ナタリー・ポートマンは2009年にヴィーガンになったけど、妊娠中だけ卵や乳製品を体が欲したためヴィーガンをやめ、今はまたヴィーガンに戻っているそうです。体の声を優先させる柔軟な姿勢は素敵だな。
ところで 、彼女はヴィーガンになったきっかけを聞かれて「牛乳には膿が混入されているって知った時」だと答えていました。
私は日本の雑誌で、まさに同様の話を読んだばかりだったので驚きました。
「チーズやバターなどの乳製品は膿含有量が規定上で許可されている」
さすがに気になって真偽を自分なりに調べてみようと、手始めに厚生労働省の乳及び乳製品の成分規格等に関する省令を読もうとしましたが、あまりに長文でどこに膿のことが出てくるのかわからず、途中で断念。情報としては確認できていません。
こういうことは何も牛乳に限った話ではなく、他にもいっぱいありすぎて、知ってしまうと本当に食べる物がなくなってしまいそう。遺伝子組み換え大豆とか。
余談ですが、私は子供の頃から根っからのベジなので、お正月は怒られてばかりでした。お節料理では数の子やイクラには目も行かず、大根と人参のなますや栗きんとん、お餅ばっかり食べていました。お雑煮に鶏肉が入っているので、母親の目を盗んで他の家族のお椀にこっそり移したり。
「せっかくのご馳走を食べないなんてバチが当たる」「親が一生懸命作っているのに」と怒られ続けたので、今でもお節が苦手。ベジの材料でお節もどきを作る気にもなりません。伝統行事を大切にする気持ちが今より増したら挑戦するかもしれませんが。
だから代用品やもどき料理を食べたいとは思わないのですが、一方で好奇心が強いので新製品を試してみたくもなるんです。
アマゾンでプラントベースのヴィーガンチーズを見たら、レビューもなかなかよかったので、買ってみようかなと思ったのですが、よくよく説明を読んでみるとパーム油を使っているんですよね。パーム油は「見えない油」と言われ(表示は植物油脂と書いてあるから)悪い油の代表のようなものですよね。
プラントベースと言えば聞こえはいいけど、ヴィーガンチーズにパーム油が使われているなんて、うーん、ちょっと考えてしまいました。
家の中では気楽にヴィーガン暮らしを楽しんでいる私ですが、外へ目を向けるとスーパーからは商品が消えているし、レストランはつぶれている、ヴィーガンをやめる人もいる、注目のプラントベース製品にはがっかり、ちょっと残念な感じ。
でも悲観しているわけではありませんよ。新しい文化が根付くまでには、紆余曲折や混乱の時期もあるのが当たり前。
みんなそれぞれ、ある面ではマジョリティだったり、ある面ではマイノリティだったりする。私はたまたま食ではマイノリティですが、ヴィーガンの人もそうでない人も一緒に食事の場を楽しく共有できるような日が来たらいいなと思っているんです。