ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

白い食材と言えばやっぱりユリ根

前回のお話の続き。秋は白い食材が身体にいいということで、白い野菜を探しに出かけた。なんとなく大根やかぶのイメージが頭の中にあったけど、そうだ、この季節ならではのとっておきがあるじゃないかと閃いた。

 

それはユリ根。以前から名前だけは知っていたけれど、あんまり馴染みがなくて、初めて自分で料理したのは一昨年のことだった。デパ地下で偶然見つけて、おがくずの中に埋まっていた姿に衝撃を受けた。

retoriro.hateblo.jp

お芋ともまた違う、そのほっこりとした優しい味に私はすっかり魅せられた。でも普通の八百屋さんやスーパーではなかなか見かけない。デパ地下に行けばきっとあるだろうと思ったら、やっぱりありましたよ~。

 

他にも、珍しい白い舞茸があったので買ってみた。白い野菜を集めて、秋のまっしろポタージュを作ろう。大根は旨味の出る切り干し大根を使って。

全ての材料を刻んで、切り干し大根の戻し汁で煮込む。優しい味になること間違いないので、ちょっとだけパンチを効かせるために、ニンニクも入れてみた。そう言えばニンニクも白い野菜だ。白尽くしポタージュになった。

 

材料が柔らかくなったら一旦火から下ろして粗熱をとる。ハンドミキサーでとろとろになるまでよく混ぜて。

もう一度火にかけて、焙煎玄米粉でとろみをつける。これがあると、グラタンなどクリーム系のヴィーガン料理に重宝する。

いろんな野菜から旨味が出ているので、ブイヨンなどは使わなくても十分おいしいはずだ。塩・こしょうで味を整える。

 

はと麦あられをトッピングして。

秋のまっしろポタージュは見た目も上品で、とっても奥深い味に仕上がっていた。旨味凝縮、白い舞茸がヒットだったかも。なんともほっこりして、お腹に染み渡る。

 

さて、ユリ根でもう一品。以前雑誌で見て、ぜひ一度作ってみたいなと思っていたレシピ、ユリ根の炊き込みご飯だ。

 

材料はシンプルにユリ根と山椒の水煮だけ。山椒の水煮は色が茶色っぽいものが多い中、こちらは青々しているので気に入っている。

お米に2合に、昆布、塩、ユリ根、山椒の水煮を入れて炊く。本当は土鍋で炊いた方が雰囲気出るけど、ここはお手軽に炊飯器で。

一昨年はユリ根のお粥、昨年はユリ根のちまきを作り、3年目の今年は炊き込みご飯。毎年少しずつユリ根のレシピが増えていってうれしい。宿題のユリ根まんじゅうはまた来年に持ち越しだ。

 

こちらもホクホクと炊き上がった。山椒の水煮がピリリとして、いいアクセントになっている。それにしても、つやつやの新米とまっしろなユリ根がこんなに相性がいいなんて。

秋の身体に白い食材がなぜいいのか、もう一度薬膳の本で確認してみた。秋は乾燥する季節、乾燥が大敵なのが肺、肺と皮膚は深く結びついているので、肺の調子が悪いと肌にも影響が出るそうだ。

 

肺をケアするのは辛味のある白い食材、大根、かぶ、玉ねぎなどで、粘膜を保護するのはこれまた白い食材の、ユリ根や蓮根。さらにユリ根には精神を安定させる効果のある成分も含まれているという。なるほど日が短くなって、ちょっと感傷的になりがちな秋にぴったりなのが旬のユリ根ということか。

 

センチメンタルな気分より、食欲の秋が勝る私には関係ないと思ったら、「ユリ根は食べ過ぎに注意」だって。食べ過ぎると、腹痛・嘔吐・下痢などの症状が出るそうだ。ポタージュに炊き込みご飯とすでにユリ根三昧だけど、幸い今のところなんともない。

 

 

 

 

retoriro.hateblo.jp