ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

植物性ヨーグルト実験室

子供の頃から牛乳が苦手だった。なのにどうしたわけかヨーグルトは大好きだった。たぶん口当たりの良さだろう。冷たくて、柔らかくて、酸味が爽やかで。大人になって動物性の食品をだんだん食べなくなっていったけど、最後までヨーグルトは買っていたように思う。

 

豆乳ヨーグルトを自分で作り始めた時も、最初のうちは市販のヨーグルトを種菌として使っていた。そのうち乳酸菌も植物性にこだわるようになり、私のヨーグルト作りの試行錯誤が始まった。

 

まず、いろいろな植物性乳酸菌を買っては次々に試していった。白崎茶会の白崎裕子さんが紹介していたブルマンヨーグルトの種菌を始め、豆から作った乳酸菌、葛から作った乳酸菌等々。

 

そのうち種菌を買ってばかりはいられないと、ある時は玄米の研ぎ汁と豆乳を合わせて発酵させる「玄米ヨーグルト」、またある時は生の玄米に豆乳を浸して作る「TGGヨーグルト(豆乳グルグルヨーグルト)」に挑戦してみたり。

 

自然発酵は気温に左右されてうまくいかないこともあるので、今度は火にかけて作るヨーグルトもどきを試してみた。温めた豆乳に寒天や葛粉を溶かして、レモン汁を加えて酸味を出し、冷蔵庫で固める「ソイグルト」だ。ヨーグルトっぽいものができたけど、うーん、やっぱりなんか違う。

 

豆乳に、食べ終わった桃の種を入れて一晩置いたら、ヨーグルトのように固まっていて感動したこともあった。

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そんなこんなで、台所はまるで実験室。いろんなことをやったし、今も続いている。最近はオーツミルクなど、豆乳以外の植物性ミルクで作るヨーグルトをいろいろ試している。

 

前置きが長くなったが、今日ご紹介するのは「ドライフルーツで作る簡単ヨーグルト」だ。ドライフルーツを刻んで、植物性ミルクに混ぜてしばらくおくとヨーグルトのように固まってくるから、あら不思議。基本の材料は次の3つだけ。

 

ドライフルーツ 20g
豆乳 150㎖
ココナッツミルク 100㎖

 

<ドライいちじく>

材料をハンドミキサーでガーっと混ぜて、冷蔵庫に入れておくと翌日には固まっている。ドライフルーツが十分に甘いのでメープルシロップなどの甘味は必要ない。

<ドライクランベリー>

分量は同じ。ドライいちじくをクランベリーに変えただけ。

クランベリーの酸味が美味しい。ビタミンCが豊富で、抗酸化作用や整腸作用もあるというからうれしい。

上にかけたピンクの粉はクランベリーパウダー。

<ドライマンゴー>

今度は豆乳をオーツミルクに変えてみた。分量は同じ。ドライマンゴーを細かく刻んでから材料をハンドミキサーでよく混ぜる。

オーツミルクでも同じように固まった。甘くて美味しい。アクセントに苦みのあるカカオニブをかけて。

このドライフルーツで作るヨーグルトはとにかくお手軽なので、豆乳が余りそうな時にとりあえず作っておくと、ちょっと甘いものがほしい時にうれしいデザートになる。

 

また、余ったら凍らせると可愛いアイスにもなる。こちらはドライいちじくのヨーグルトを凍らせたもの。粒々食感が楽しい。

植物性のヨーグルトを作り始めてかれこれ15年以上が経つが、いろいろ試して結局行きついたのが、天極堂の「葛でつくる豆乳ヨーグルトの素」と、ふくれんの「まるごと大豆飲料」の組み合わせだ。

 

豆乳が濃いので、とても美味しいヨーグルトができる。また3回までは種継ぎできるので経済的にも財布にやさしいと感じる。

 

ルーティーンとして作るプレーンヨーグルトは上の材料でちゃちゃっと作り、おやつ的なのはドライフルーツでこれまたお手軽に作る。そして時々は手間暇かけて、生の玄米を3回に分けて発酵させる「TGGヨーグルト」も作る。

 

これは常温発酵なのでうまくいかない場合もあって大変だけど、なんとも言えない優しい素朴な味に仕上がるので捨てがたいのだ。発酵の妙を味わう喜びがある。

 

最近はスーパーでも豆乳ヨーグルトが買える時代になった。それでも私は台所というラボで植物性のヨーグルトを作り続けたい。桃の種やドライフルーツで豆乳が固まるなんて、不思議でたまらないから。

 

 


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