ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

ブラックベリーで豆乳チーズができた

庭のブラックベリーが今年もたくさん実をつけた。いちばん甘くて美味しいのは、ぽとっと落ちる直前まで熟した柔らかい実。黒くなっていても固いものはかなり酸っぱくて食べられないので要注意だ。

 

ところが、そういう熟した美味しい実には必ずカメムシが先に吸い付いている。なんでこんなに多いのかカメムシのやつ~、と嘆きたくなる。

毎年そのまま食べるかジャムにするかぐらいだったけど、とても食べ切れないので今年は初めてブラックベリーサワーを作ってみることにした。

 

ちょっと固めのものを選んだので酸っぱいかも。

用意するのは氷砂糖とリンゴ酢だ。消毒した瓶にブラックベリーと氷砂糖を交互に入れていき、最後にリンゴ酢を注ぐ。

氷砂糖はすぐに溶けてきた。このまま2週間漬け込んだら出来上がり。これとは別に、ブラックベリーにローズマリーを加えたものも仕込んでみた。

漬け込んでいる間に、薬草の本で偶然目にしたのが桑の実サワー。桑の実ってブラックベリーに見た目がそっくりだ。葉っぱが蚕の餌になるので古来から重要な作物だったという。

 

別名がマルベリーと知って2度びっくり。マルベリーのお茶は脂肪を燃焼させる効果があるとハーブの先生から聞いて、以前から愛飲していたのだ。そうか、マルベリーって桑のことだったのか。

 

その薬草の本に出ていたのが桑の実サワーで作る豆乳チーズ。ヴィーガンの私は俄然興味を持った。そして、これを作ってみたいという衝動に駆られた。ちょうどブラックベリーサワーを漬け込んでいたのも何かの縁、見た目も名前も似ているからブラックベリーでも作れるんじゃないか。

 

用意するのは、温めた豆乳、ブラックベリーの実、ブラックベリーサワー、レモン汁。

すべてをフードプロセッサーで混ぜて、キッチンペーパーをのせたザルに流し込む。こうして水分を除くのだ。冷蔵庫に一晩入れておくと固まるらしいんだけど、正直半信半疑。そもそも桑の実じゃないので、レシピ通りにできるかどうか。

今までヴィーガンチーズには何回か挑戦したことがある。豆腐やカシューナッツを使ったものが多く、それぞれ美味しかった。でも今回は豆乳だ。寒天も使わずに果たして固まるのだろうか。

 

翌日冷蔵庫から取り出してみると、水分が抜けてそれなりに固まってるみたい。

崩れてしまうのではないかと、恐る恐る皿にのせてみる。キッチンペーパーのシワの跡が付いちゃってるけど、なんとなくチーズっぽいものが出来上がった。けっこういいんじゃないかな。

食感はクリームチーズのような感じ。サワーとレモン汁の酸味が効いていて爽やかな味だ。ブラックベリーの粒々も味わえる。パンにつけたらとても美味しかった。

 

もともとは桑の実で作る豆乳チーズのレシピだったけど、見た目そっくりなブラックベリーでもできるなんて、何でもやってみるものだ。豆腐チーズ、ナッツチーズに続いて、新しいヴィーガンチーズのレパートリーが広がって、とてもうれしい。それにしてもなぜ固まるんだろうか、不思議。

 

 

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