ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

新しいチャクラ本は目から鱗だった

長年ヨガをしているので、なんとなくチャクラの話を耳にする機会は多かった。ヨガの先生は「チャクラを開いて」とよく言っていたし、ヨガの本をめくればチャクラの図が載っていたりした。

 

そしていつの間にか自分の中で漠然とした認識ができあがっていた。

「チャクラは開くもの」

 

なんとなく「閉じている」=「マイナス」というイメージがあり、「チャクラを解放するといいんだな。宇宙からいろいろなメッセージを受け取りやすくなるのかも」と思っていた。

 

そんな時にインスタで偶然目にしたのがこちらのチャクラ本。何が書いてあるのか、中身は全くわからないけど、とにかくこの表紙のイラストにインスパイアされてしまった。

何なんですか、この操り人形みたいなチャクラのイラストは。こんなの見たことない。

 

だってチャクラと言えば、普通は座禅を組んだようなイラストが描いてあって、それに合わせてチャクラの位置や説明がなされているものがほとんどだから。たとえばこんな感じで。(pixabayより)

じゃあ、このチャクラのイラストは何? どうしてこんな操られているようなデザインなの? もう気になって仕方がない。調べてみたら、このイラストを描いたのは「くしまけんじ」さんだという。

 

まさか、まさか~。以前この方の料理本を図書館で借りたことがある。確か杉並の方で野菜中心のレストランをやっていたはずなのに、イラストレーターになったのだろうか。懐かしくなってまた借りた。

この新しいチャクラ本が気になってしかたないので、さっそくオンラインで予約した。ただし値段はめっぽう高い。なんと8,800円。

 

中身も見ないで8,800円の本を予約するのはかなり無謀じゃないか。いわゆるジャケ買いってやつ。中身が予想と違っていたらどうしよう。作者のkaiさんについては全く知らないし。ただ「辞典」と書いてあるので、何度も何度も繰り返し読むタイプの本なら高くてもいいかなと思った。

 

とにかく直感的にビビビっときたのだ。

 

そして、ずっしりと重たい本が届いた。思った通り、表紙のイラストはもうピカイチだし、内容も500ページぐらいあって読み応えありそう。巻末にはハーブによるチャクラケアも載っている。

 

数日かけてじっくり読んだ後に、今までのチャクラに関する私の認識が覆された。チャクラは開けばいいというものではないらしい。開きすぎも問題なのだ。

 

つまり、開きすぎず、閉じすぎず

「チャクラは中庸がよい」

 

これは本当に目から鱗だった。例えば私は第5チャクラ(喉 / コミュニケーション・人間関係)が閉じているから人づきあいが苦手なのだと思い込んでいたけど、開きすぎの人も同様にコミュニケーションの問題を抱えていた。

 

この本では7つのチャクラに関して、開きすぎの人、閉じすぎの人を実在する人物のように14人登場させている。それぞれの考え方、行動パターン、心の声などがリアルに描かれているので、ものすごくわかりやすい。ちょっとキャラオーバー気味ではあるが、「いるいる、こういう人」「あれ、これ私みたい」と感情移入しながら読めて楽しい。

 

それぞれのチャクラにはまずチェックシートがあって、それに答えることで自分が「開きすぎ」「中庸」「閉じすぎ」かがわかるようになっている。

 

私の場合は、中庸、中庸、中庸といい感じできたのだが、第4チャクラ(胸 / 愛・共感)は完全に閉じすぎだったので笑ってしまった。「もっと周りを愛して!共感力を!」という感じ。

 

そして第7チャクラ(頭頂 / 直感・スピリチュアリティ)は逆に開きすぎだった。ヴィーガンで植物療法大好きというのは、そういう位置づけになるのか。スピ系ってこと?

第7チャクラは「私」と宇宙の境目にあるチャクラ。宇宙への扉みたいなものだからね。

ちなみに閉じすぎの人は、「非科学的なことは怪しい」「スピリチュアルなことは洗脳」「ヴィーガンには反発的」なタイプ。

 

14人について、なぜ開きすぎたのか、閉じすぎたのか、kaiさんが詳しくその原因を解説している。生い立ちや家族関係などの影響も大きいみたい。そしてどうケアしていけば中庸に近づけるのか、その方法も提示している。私にはハーブケアが興味深かった。

 

作者のkaiさん自身についても、かなり詳しくご自身が綴っているので、どういう人がこの本を書いているのかが伝わってきて好感がもてた。

 

こちらは特典のポスター。額に入れて部屋に飾って毎日眺めている。

何度見ても飽きない不思議な絵。操り人形みたいに見えるけど、操っているのは誰なんだろう。宇宙? 自分自身? 是非くしまさんご本人に聞いてみたいものだ。

 

 

*この本は発売と同時に即完売になり、しばらく高値が付いていましたが、増刷されてまた定価で買えるようになっています。(今の時点でAmazonにはまだ入荷がないのか高値になっていて、楽天は定価のようなので楽天のリンクだけ貼っています)


kaiのチャクラケアブック〔著=kai〕 エムエム・ブックス