ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

季刊誌「いいね」の最新号はヴィーガン特集!

クレヨンハウスから出ている季刊誌「いいね」

サブタイトルは「暮らしをひとつあたらしく」で、毎回旬のテーマを扱っています。

 

最新号のテーマはなんとヴィーガン!タイトルは「未来をひらくヴィーガンへの道」で、若きヴィーガン起業家の工藤柊さんが表紙に登場!私もブイクックでお世話になっているので、思わず買ってしまいました(笑)

 

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retoriro.hateblo.jp

 工藤さんを含む3人の方の対談が組まれています。それぞれがヴィーガンになったきっかけや、始めたのはいいものの友人と疎遠になり孤独を感じたこと、冠婚葬祭が大変、大人なのに好き嫌いをしていると思われるなど、共感できる体験談に思わず頷いてしまいました。

 

 ちなみに2015年に出た「いいね」17号のテーマは「きょうからベジタリアン」でした。

 

内容は主にレシピが中心で、野菜を使って肉や魚もどきの料理を作る方法や、菜食で栄養は足りるのか、どうやって菜食を始めたらいいかなどでした。

 

あれから6年、今回の最新号を読んで、日本ではまだまだ少数派とは言え、時代は確実にヴィーガンにシフトしていると感じ、うれしくなりました。

 

「人間中心ではなく地球市民の視点をもつこと」

 

最初のページに出て来る言葉です。

 

ヴィーガンは完全菜食という食事だけの話ではなく、生き方の問題であり、なぜ今世界中でヴィーガンという生き方を選ぶ人たちが急増しているのかをいろいろな角度から取り上げ、イラストも交えてヴィーガニズムのわかりやすい入門解説をしています。

 

温室効果ガス、森林破壊、水質汚染などの環境問題。家畜の非人道的な飼育、動物実験、漁獲の混獲などの問題、さらには屠畜場の人権問題や革製品製造現場での薬品被害まで、今地球上で起こっている問題を取り上げ、その解決の第一歩がヴィーガンという生き方にあると提案しています。

 

なぜヴィーガンが地球にやさしいのかを解説しているのが、翻訳家の井上太一氏。私も以前ブログで井上氏のことを書きました。

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 欧米圏でヴィーガン人口が増え、肉食が減っている分、新興国や途上国にその肉が流通し、世界全体では肉食が増えている実態があるそうです。

かつては経済水準が低いと野菜を食べ、少し上がると魚肉になり、その次が鶏肉、少し豊かになると豚肉、いちばん豊かなひとたちほど牛肉をよく食べる、と言われてきました。そしてその価値観が新興国や途上国に肉とともに運ばれ、肉食の責任が押しつけられています。

井上氏は「肉食を豊かさの象徴にしない価値観を育てていくことが大切です」と述べています。

 

さてさて、世界のヴィーガン事情はすごいことになっていますよ。全然知らなかったなぁ、びっくりです。

 

☆ドイツでヴィーガン幼稚園誕生

給食はすべて完全菜食、動物園には行かず、自然の中で動物と触れ合う経験を大切にしている。

 

☆イタリアでヴィーガン専門妊婦外来開設

妊娠・出産期のひとが安心してヴィーガンを続けられ、子供をヴィーガンで育てられるよう専門家が栄養面でサポートしている。

 

☆イギリスで「ヴィーガニュアリー」誕生

ヴィーガンになると決めても、実践が難しく孤独になったり、燃え尽き症候群になったりする人も。ヴィーガンのスタートアップをサポートするサイトで毎日メールでレシピやアドバイスがもらえる。

 

引用・参考はこちらから↓ 

 


いいね 054号 [雑誌]

 

若い時、青山にあるクレヨンハウスが好きでよく通っていました。当時レストランは肉や魚が中心でしたが、バイキング形式だったので 私は玄米ご飯と野菜をいただいていました。

 

それが月1回ベジタリアンナイトが始まり、毎週1回になり、今では毎日ほどんどがヴィーガン対応のメニューに変わっているそうです。これも時代の流れなんですね。

 

 私自身も始めは食事の面だけでのヴィーガンでしたが、映画ゲームチェンジャーズやサスティナビリティの秘密を始め、いろいろな方たちの活動に学ぶことが多く、もはやヴィーガンは生き方の問題なのだと感じるようになりました。

 

「いいね」は50ページの薄い雑誌ですが、世界中で広がっているヴィーガンの躍動感が伝わって来ました。イギリスでは8人に1人がベジタリアン・ヴィーガンだそうです。ヴィーガンがマイノリティじゃなくなる日が本当に来るかも。