ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

熟れ過ぎた柿で柿ようかん

柿も梨も林檎も、果物はシャキシャキが好きです。あの歯応えと瑞々しさがいいんですよね。

 

でも夫はじゅくじゅくどろどろの柿が大好き。触ったらつぶれてしまいそうな熟れ過ぎの柿をスプーンでほじって食べるのが最高みたい(*_*)

 

そんな柿はどこにある? あります、あります。スーパーの見切り品コーナーに💦見るからにぶよぶよで、気をつけないと指がずぼっと入ってしまいそう、、。こんなの買う人いるのかしら、という冷ややかな視線を感じながら買って来ました。

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4個で100円、1個は夫用です

そんなぶよぶよ柿を使って、柿ようかんを作ります。柔らかすぎて包丁で皮がむけないので、手で作業。あっという間に中身が出て来ました。

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とても甘いので、砂糖を加える必要もなさそうです。ハンドミキサーでなめらかにしたら、少量の水、寒天と一緒に煮ます。仕上げにレモン汁とラム酒を加えて。

 

流し缶に入れて冷やし固めます。

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柿ようかん、できあがりました!硬めに作ったのでゼリーと言うより羊羹と呼びたい。

 

生の柿はやっぱりシャキシャキが好きですが、じゅくじゅく柿を使うとこんなゼリーが簡単にできるので、捨てたもんじゃない。見切り品よ、ありがとう(笑)

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香りづけに去年作った金木犀のジャムを載せました。

今、日本のハーブを勉強しているのですが、柿も薬用植物としてテキストに載っています。葉っぱは柿茶として、また殺菌作用があるので奈良の「柿の葉寿司」など、食べ物を包むのにも用いられるそうです。

 

驚いたのは柿のヘタです。ヘタを乾燥したものは「柿蒂」(してい)という生薬で、咳止めや吐き気を鎮めるために、またしゃっくりを止める特効薬としても用いられるそうです。

 

は家具材として使われ、また柿渋は塗料として、耐水・補強・防腐の目的で和紙や繊維、天井板などに塗られたそうです。(参考「日本のハーブセラピスト」テキストより)

 

柿と言えば実を味わうばかりでしたが、伝統的に生活の色々な面で使われてきたことを知ると、人間の暮らしにはいつも植物がそばにいて、それを利用させてもらってきたんだなと改めて思います。

 

ところで、今年は庭の金木犀が全く咲きません。うちだけかと思っていたら、ニュースで今年は金木犀が咲かないと言っていました。異常気象の影響でしょうか。夏は雨が多く、10月になっても真夏日が続き、、。人間だって体調をくずしそうなおかしな天気でした。

 

昨年はお隣にまで枝を伸ばしていて慌てて切ったんです。こんなに採れた金木犀の花。季節の仕事は手間がかかりますが、毎年の自然の恵みがないとなると、さびしいものです。

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最近は「ソメイヨシノが秋に狂い咲き」なんてニュースも珍しくなくなりました。気象の異常で桜が勘違いするそうです。一方で「蜜蜂が絶滅の危機」という深刻なニュースもあります。

 

長い間続いていた便利な生活のツケが、いろいろな形で回ってきている気がします。当たり前のように受けていた季節の恩恵が、当たり前ではなくなる日も近いのかもしれません。さびしいどころじゃない、怖い話としてしっかり受け止めようと思います。

 

retoriro.hateblo.jp