ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

私の好きな言葉10選

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選

 

「好きな〇〇10選」と言うことで、今まで生きて来た中で強く印象に残った言葉、励まされた言葉を選んでみました。食べること、生活すること、生きることの基本に関わる言葉が多いです。

 

①「越えられないなら、くぐっておいで」

 

これは詩人、銀色夏生さんの言葉です。何十年も前に出合いましたが、今でも色褪せずに私の中に残っています。「壁を乗り越えろ!」のような根性論が主流だった時代に育ったので、「くぐる? そうか、くぐってもいいんだ」と、目から鱗でした。気持ちがすごく楽になったのを覚えています。

 

②「近くて遠いものを食べなさい」

 

これは漢方医、王瑞雲さんの言葉です。生産地の距離は「近い」けど、哺乳類である人間とは生物学的に「遠い」ものから(植物、魚介、鳥肉、畜肉の順)食べよという意味です。難しい面もありますが、できるだけ地産地消で地元のものを選ぶようにしています。

 

③「無駄にしなければ、不足もない。今日の一針はほころびてから縫う九針の手間を省いてくれる」

 

これはハーブ研究家、ベニシアさんの言葉です。奥深いな~。日常生活こそ丁寧におくらなければいけない。横着しないように時々思い出しています。

 

④「もっと少なく、もっと小さく、もっと価値あることを」

 

これはレオ・バボータさんの「減らす技術」という本の中に出て来た言葉です。現代の情報洪水は「まるで太い消化ホースから噴き出す水を無理やり飲まされているようだ」と言い、解決策は自分にとっての本質だけを見つめること。

 

ついつい情報を集めちゃうけど、自分に本当に必要なものって案外少ないのかなと感じました。

 

⑤「善きことはカタツムリの速度でゆっくり進む」

 

これはマハトマガンジーの言葉です。世界の偉大なヴィーガンたちはどんなことを考えていたのかなと、いろんな人を調べていた時に出合いました。カタツムリの速度ってどんだけ遅いんだって思いましたけど、あの螺旋のイメージが象徴的ですよね。

 

自分の変化も社会の変化も、目に見える結果につながるには時間がかかる。迷ったり、寄り道したりしながらゆっくり進めばいい。今も世界の片隅でいろんな人が関わりながら、善きことはゆっくり進んでいるのかもしれません。

 

⑥「花は花以外のものでできている」

 

これはベトナムの高僧、ティック・ナット・ハンさんの言葉として、稲葉耶季さんの本「食べない、死なない、争わない」の中で紹介されたものです。

 

花が土や水、太陽、風、種を運ぶ鳥や虫など、たくさんのものの力でできているように、人間も同じで、あらゆるものと相互依存し、循環しながら生きている。「自分は自分以外のものでできている」と考えれば、自然と感謝の気持ちが湧いてきます。

 

⑦「スライトエッジ」

 

これはジェフ・オルソンさんの本「スライトエッジ」からで、キーワードなのでそのまま書きました。スライトエッジとは「わずかな違い」のことで、ほんのわずかな行動でも続けるかやめるかで、人生を大きく変えることになるという話です。

 

2匹の兄弟カエルが生クリームの入った桶に飛び込み、大喜びでお腹いっぱいになるまで食べるのですが、気がついたら桶から出られなくなってしまいます。桶の内側はつるつるしていて登れないのです。

 

半狂乱になって兄弟カエルはのたうち回りますが、弟は「奇跡なんかおこらないよ」とすぐ諦めて沈んでしまいました。兄は断固として諦めず、桶の中を何周も何周も何周も何周も泳ぎ続けます。

 

気がついたら生クリームはいつの間にか固まっていました。兄ガエルは、自分が泳ぎ続けた結果できあがったバターの塊を足場に、桶から飛び出すことができたのです。

 

この話はとても示唆に富んでいて大好きです。日常の中で、ちょっと面倒だなと思うことも、スライトエッジ、スライトエッジとつぶやきながらやるようになりました。

 

⑧「神の庭には全てが花咲く」

 

これは薬草学の母と言われる、聖ヒルデガルトの言葉です。「全てが花咲く」のですから、その全てには自分も含まれている。自信を失って自分を卑下したり、自分と違う価値観の人を否定することもなく、ただ安心して咲けばいい。

 

庭というのがいいですよね。大地、草、風、鳥の声、水の音、、自分も自然の一部なんだと幸せな気持ちになります。

庭が重要なのです。生活の場として、天地創造を感じる場として。

f:id:retoriro:20211021113527j:plain

 

⑨「違うことをしなければ、違わないことがちゃんと返ってくる」

 

これは吉本ばななさんの小説「花のベッドでひるねして」の中に出て来る言葉です。前回の記事で詳しく書いたのですが、私の中で大ヒットしたので絶対に外せません(笑)自分の本心からズレないようにしていれば、すべてうまくいくよというメッセージ。

 

⑩「ブログとは流れの激しいSNSに浮かぶ自分だけの島なのだ」

 

これは読者1万人を持つブロガー、フミコフミオさんの言葉です。週刊はてなブログで紹介されていて読みました。

 

ブログを始めて半年ぐらいの時に出合ったのですが、書くことに慣れて来た反面、アクセス数が気になったり、無駄にキーワード検索してみたり、なんかワクワク感が減ってきた頃でした。

 

・平凡な素材を独自のものにする

・自分だけの物語を語ろう

・人の反応より自分の反応

・数値目標はあくまで「第二目標に」

 

心に響く言葉が多く、ブログに対してブレない指針をいただいたような気持ちになりました。本質からズレて行かないようにと、今でも何度も読み返しています。

blog.hatenablog.com

 

以上、私の好きな言葉10選でした。ご訪問いただき、ありがとうございました!

 

減らす技術 新装版

スライトエッジ