秋の恵み、むかご。恥ずかしながら、数年前までは全くその存在さえも知りませんでした。
いつもヨガの帰りに寄っていたマクロビレストラン。通常は玄米ご飯が出て来るのですが、時々「小豆ご飯」や「酵素玄米ご飯」が出ることがあります。
ある日、店長さんがちょっぴり誇らしげにおっしゃいました。
「今日はむかごご飯です」
むかごご飯って、、何? 店長さんの言葉から何か特別感を感じたのですが、出てきたご飯はかなり地味。じみーな茶色いお豆みたいなのが入っている。それもいびつな。
でも一口食べてみて、ほくほくとした、妙に懐かしさを感じる素朴な味に「なるほど、これは季節の特別な食べ物なんだな」と理解しました。
先日田舎の方にドライブした折、道の駅でむかごを発見。久々に見たので嬉しくて「あらぁ、むかごじゃない」なんて、ちょっと知ったかぶって思わず購入。1パック300円でした。
購入したものの、どう料理したらいいのか全くわからず、とりあえず茹でることにしました。こうして見ると、大きさもばらばら、形もいびつで見た目はちょっと怪しい。これが貴重な山の幸だと最初に気づいた人はすごいと思います。
食べ方がわからないので、まずは白いご飯に混ぜて即席むかごご飯。お米と一緒に炊き込むのが正しいやり方だったみたい。勇み足で先に茹でちゃった💦
ほくほくして美味しかったです!まさにシンプルイズベストって感じ。秋の恵みをいただける幸せ💛
調べてみたら、「むかごとは長芋や大和芋など山芋の葉の付け根にできる球状の芽のこと」だそうです。葉が枝分かれする部分に養分を貯めてぽちっとできる、いわば山芋の赤ちゃん。
赤ちゃんなのに、日本人に不足しがちな鉄分・カリウム・マグネシウムが豊富に含まれていて、山芋に匹敵するくらい栄養価が高いそうです。小粒なのにしっかり旨味や粘りも感じられ滋養たっぷり。
次にむかごを使ってもう一品。山芋と豆腐の蒸し物にむかごをトッピングしてみました。木綿豆腐・山芋すりおろし・片栗粉をよく混ぜて、醤油・味噌・塩麹で味をつけました。茹でたむかごと隠元をトッピングして、蒸します。
15分蒸したら、こんな感じにできあがりました。ネギ、海苔、七味、ポン酢をかけていただきます!
むかごの料理を知らないので頭の中のイメージだけで作りましたが、そこはお母さん山芋と赤ちゃんむかごの相性はぴったり!なかなか美味しかったですよ。
まだむかご余ってる~。おまけで胡麻和えにも入れてみました。春菊・しめじ・むかごの胡麻和えです。香りづけに干した柚子もちょっと加えて。
いろいろ作ってみると、むかごというのはむかごご飯もよし、個性が強すぎないので他のアレンジも利く使い勝手のいい食材だなと感じました。
検索していたら「チームむかご」というむかご愛の強そうなサイトを発見。レシピも載っていて「むかごときのこのアヒージョ」なんて、おしゃれな料理もありましたよ。
ごつごつしているけど、ちっちゃくてなんか愛らしいむかご。漢字では「零余子」と書くようです。やっぱり子供の子が入るんですね。
小さくても、栄養価、繁殖力が強く、むかごを埋めておくと、そこから山芋の芽が出て、新しい苗として生長していくそうです。ああ、全部食べないで庭に埋めてみればよかったなぁ。