ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

洋書であこがれたアップルリングをまねて

思いがけず、りんごをたくさんいただきました。うれしい~!そのまま食べるのが一番おいしいけど、タルトタタン作る?それとも贅沢にジュースを絞る?

 

取り合えず、芯をくり抜き甜菜糖とラム酒につけました。シナモンやクローブも入れて。こうしておくだけで、いろいろ応用が効きます。シンプルにりんごトーストも意外と美味しいですよ。

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芯をくり抜いて、甜菜糖と交互に重ねていきます。

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上まで重ねたら、スパイス類とラム酒を注いで蓋をします。だんだんりんごからシロップが出てきます。シロップごとケーキに焼き込んだり、ヨーグルトに添えたり、紅茶に入れてフルーツティーにしたり、応用いろいろ。

 

一日つけた後、全粒粉のベーグルに載せて焼いてみました。りんごから出たシロップとシナモンをかけ、水切り豆乳ヨーグルトを添えて。

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生のりんごをつけた(煮てない)だけなので、りんごに歯応えが残っていてボリューム感あり!全粒粉のベーグルにスパイスの効いたりんごシロップがじわっと染みて、美味しかったですよ。
 

りんごの芯をくり抜いている時に急に思い出したのが、こちらの洋書。

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 もう20年近く前、イギリスの古本屋さんで買いました。その頃は洋書に出てくるようなキッチンにあこがれては、現実とのギャップにため息をつく毎日でしたが、それでも写真を眺めているだけで満たされた気持ちになるほど、洋書は魔力がありました。

 

この本はハーブを使ったハウスキーピングの方法や季節の保存食、シロップ、ケーキのレシピなどが美しい写真とともに満載で、辞書を引き引き一生懸命読んだものです。 

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衣類を洗ったり、繕ったり、アイロンをかけたり。ハーブを摘んだり、干したり、お茶にしたり。質素だけど、温かい。人の手を使った丁寧な暮らし。そして登場する昔ながらの道具ががっしりしていて、なんだか頼もしい。

 

当たり前の日常の中に、昔から続いている人々の知恵が詰まっていて、暮らしの奥深さを教えてもらいました。

 

特に気に入っていたのが、このページ!

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 なんと無造作に家の中に干しているアップルリング。素朴だけどおしゃれ~。よく見ると下の鍋だかトレーだかに、反射して写っているのがウケる。

 

すごく気に入って「絶対やってみよう」と思っていたのに、気がついたら20年が過ぎていて、本の存在すら忘れていた。

 

ちょうどりんごの芯をくり抜いていたところだったので、今更だけど思い切ってやってみることにしました。

 

虫が寄ってこないか、

網に載せて外に干した方がはやそうだけど、

失敗したら、せっかくのりんごが、

 

いろいろ不安はよぎりましたが、あこがれの洋書のアップルリング、取り合えず一個だけやってみることにしました。 棒をかけるいい場所がなくて、高いところに。

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干してみて気づいた。イメージが違う。あ~あ、そうだった。ヨーロッパのりんごは小ぶりなんだった。だから絵になるのね。それに比べて、なんか大きくて分厚い。りんごせんべいみたいで、笑える~。

 

本によると2~3日で完成するそうです。お腹に優しいおやつになりそう。干しりんごは白粥に入れたり、葛湯にしても美味しいので楽しみです。

 

若い時はただ眺めているだけの洋書でしたが、年齢を重ねた今の方が、この本に書いてある暮らしの知恵は理解できそうな気がします。生活に根差したハーブ利用にも興味があり、実践につなげていきたいです。

 

幸い昔の苦労が功を奏し、英単語はよく調べてあって日本語の書き込みがいっぱいなので、そこまで苦労せず読めるかもしれません。それなりの根気は要りそうですが、それも楽しみながら。