ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

薬草で冬のお手当て準備完了!

寒くなってきました。人ぞれぞれ病を引き込みやすい場所があると思いますが、私の場合は。風邪は必ず喉から引きます。喉で止まればいいのですが、胸まで引き込むと苦しいことになります。

 

今年は特に感染症が怖いので、日常の小さなケアを怠らずにやっていこうと思います。

 

タイムとセージのチンキ

 

まずはうがい。最も抗菌力が強いハーブと言われるタイムと喉の痛みによいとされるセージを使ってチンキを作りました。

 

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左がセージ、右がタイム、奥がペパーミント。合わせて4gにし、ウォッカ100㎖に混ぜます。

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1日に1回、瓶をよく振って中身をよく混ぜます。2週間つけたらできあがり。ガーゼなどで漉してから、遮光瓶に移して保存します。1年ぐらいは保存できます。

 

コップに水を入れ、このチンキを数滴たらしてうがいをします。濃いめのハーブティーを入れて冷めてからうがいをするのもいいです。

 

他にもエキナセアのチンキは免疫力アップとインフルエンザ予防に飲んでいます。 

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フェンネルのシロップ

 

次は去痰作用をもつフェンネルをつかったシロップです。フェンネル、カルダモン、シナモン、アニスシードを甜菜糖で煮詰めます。フェンネルは乳鉢で少し潰しておくといいです。

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 瓶につめたら出来上がり。寒気がする時や風邪っぽい時に、お湯で薄めて飲んだり、直接スプーン1杯なめたりします。生姜を入れてもよかったかも。

 

 市販のものでは、梨づくり80年の歴史をもつ梨農家さんが作っている「養肺膏」(ようはいこう)という梨のシロップが気に入っています。養肺膏とはもともとは漢方で、喉が痛い、咳・痰が出るといった風邪の症状に飲まれているそうです。梨のエキス生姜も入っているのでピリッとした刺激があり、腫れた喉に直接軟膏を塗ってお手当てしたような気分になりますよ(笑)


林農園 ようはいこう(養肺膏) 55g 1本 

 

☆ヒルデガルトの薬草ワイン

 

こちらは以前にも書きましたが、そのときはノンアルコールワインで作ったので、今回は本物のワインで。

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材料は生のパセリクローブフェンネルスターアニスシナモンリコリスオレンジピール生姜ローズヒップオレンジレモン、それと赤ワイン

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すべて鍋に入れて煮込むだけ。なんど作ってもパセリは衝撃!

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味見したら、美味しい!すぐ全部飲んでしまいそう。今回はノンアルコールではないので、寝る前のナイトキャップに飲むことにしよう。よく眠れるといいけど。

 

このワインは「ハートワイン」と言って、脾臓、虚弱、めまい、血行不良などの症状改善に修道院で飲まれていたそうです。

 

ヒルデガルトの時代(中世)は水が汚かったため、今のようにハーブティーは飲まず、薬草はもっぱらワインに入れてぐつぐつ煮込んで利用していたそうです。他にも、ラベンダーワイン、アロエワイン、セージワイン、ジュニパーベリーワインなどがあります。

 

本格的な冬が来る前に、なんとか薬草を使った冬のお手当ての準備が整いました。

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冬の薬草お手当て

他にも、アロマソルトで足湯をしたり、ユーカリオイルで蒸気吸入したりと、いろいろ植物療法は楽しめます。もちろん、日中体を動かしたり、美味しい冬野菜であたたかいものをいただくのが基本中の基本ですが。

 

植物療法のいいところは、体だけでなく、メンタルにすごく影響するところでしょうか。いろいろ作っているうちに、不思議と心も落ち着いて来るのです。植物がいつも側にいて、守ってくれているという安心感や幸福感は「緑の薬箱」ならではだと思います。