最近すっかり食材としての認知度が高まった大豆ミート。菜食の人じゃなくても、いろんな理由からお肉の代わりに使う人が増えたのか、普通のスーパーでも簡単に手に入るようになった。
でも、私はこの大豆ミートが苦手。いくら大豆からできていると言っても、加工食品であることには違いないし、何より見た目も味もお肉に似ていてどうも食べづらいのだ。
無印良品のランチが大好きでよく通っていたけど、以前は肉・魚以外にも野菜料理がたくさんあって選べたのに、今は野菜の代わりに大豆ミートばかりになってしまった。残念に感じているのは私だけかな。
そこで今回は大豆ミートを使わずに、高野豆腐でミンチっぽいものを作ってみることにした。
まずは高野豆腐を水で戻してから、水分を取る。
次にフードプロセッサーにかけて、細かくする。高野豆腐をこんなふうにしたこと、今までなかったなぁ。
いよいよ味付け。フライパンに醤油、味醂、酒、てんさい糖、水、生姜の絞り汁を入れ、細かくした高野豆腐をよく炒める。
なんかひき肉みたいな雰囲気が出て来た。私は若い時からずっとヴィーガンだけど、子供たちにはひき肉料理も作っていたので、なんか懐かしい。それっぽい色になってきた。
この高野ミート?高野ミンチ?を使って、3色そぼろ丼を作ってみたいので、「炒り卵もどき」にも挑戦してみた。
よくヴィーガン料理のレシピ本に「もどき料理」が載っているけど、私は「ベジツナ」とか「ベジ卵」とか全く興味がなかったので、作るのは今回が初めてだ。
木綿豆腐を水切りして、フライパンで炒める。白い豆腐を卵のように黄色くするには、皆さんターメリックを使うみたい。私はそこにニュートリショナルイーストも加えてみた。ちょうど黄色いからいいんじゃないかと思って。
ニュートリショナルイーストは、植物性食品にはほとんど含まれないビタミンB12が豊富に含まれているので、ヴィーガンの人に不足しがちな栄養素を補ってくれることでよく知られている。
でもね、正直まず~い。栄養を摂ろうとサラダに振りかけたりしてるけど、ちょっと独特なクセのある味で、、、。チーズに似ているという人もいるけど。
木綿豆腐が炒り卵みたいな感じになってきた。ニュートリショナルイーストも炒めてしまえば平気かも。
ご飯の上に載せたら、オールベジの材料で3色そぼろ丼の出来上がり!
見た目は結構それっぽくできたみたい。
うわぁ、思っていたよりずっと美味しかったです。
高野ミートは甘辛く、生姜のパンチも効いていて、ご飯とよく合っていた。ひき肉と味が似ているかどうかはわからないけど(大昔に食べたきりなので)これはこれで美味しいと思った。
何より、こんな3色そぼろ丼をまさか自分が作るという発想が今の今までなかったので、すごく楽しかった。もどき料理、面白いじゃないか。
この高野ミート(自分で勝手にそう呼んでる)、まだまだ余ってるので「担担麺もどき」も作ってみた。
麺は市販のものを使い、スープはニンニク・生姜をごま油で炒め、味噌・練りごま・豆乳で味をつけたもの。いつも作っていたベジラーメンが高野ミートを載せただけで担担麺風になったので、なんか楽しい。
「炒り卵もどき」も余っていたので、豆乳マヨネーズを加えて、きゅうりと一緒にパンに挟んでみた。子供の頃に食べたゆで卵サンドを急に思い出して、なんだか懐かしかった。
いろんな理由から、好きだったお肉や卵を止めてヴィーガンになった人もいるけど、私の場合は子供の頃から動物性食品が苦手だったので、今まで「もどき料理」にはあんまり関心がなかった。
でも、今回作ってみてとても楽しかったし、食卓に目新しいものが並んですごく新鮮だったので、もっと作ってみようかなという気になっている。創作はやっぱりワクワクするものだ。