ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

聖ヒルデガルトの命日に栗のコロッケを

ヨーロッパ最大の賢女、薬草学の母と言われる聖ヒルデガルト。西洋音楽史に名を刻む音楽家でもあり、宇宙を幻視したことでも知られている。「ヒルデガルト療法」と呼ばれる彼女の教えは現代に蘇り、世界中で実践されている。

 

9月17日は彼女が81歳で天に召された日だ。12世紀の頃の平均寿命を考えたら、かなりの長生きで、最後まで精力的に使命をまっとうしたことが伝えられている。毎年ドイツで行われる昇天祭には、世界中から研究者やファンが集うという。

 

私もいつか行ってみたいと思っているけど、今年も日本から祈りと感謝を捧げたい。毎年この時期には、彼女おススメの食材やハーブを意識して使うようにしている。

 

そこで今回は栗を使ってコロッケを作ってみることにした。ヒルデガルトは栗について「理想的な脳と神経のための食べ物」と述べている。

脳の働きが悪い場合は栗を食べなさい

頭の働きが鈍いと感じたら、煮た栗を毎日食べるように勧めている。

脳は満たされ、神経は強くなるでしょう

参考にしたのはこちらの本。私が2年ほど学んだ「ヒルデガルトファミリエ」を主宰されている森ウェンツェル明華先生の料理本だ。オールヴィーガンレシピなので、大いに参考になる。

栗コロッケと言っても、ただのコロッケではない。なんと梅干しを入れるのだ。もちろんヒルデガルトが日本の梅干しを食べたとは思えないので、和風アレンジレシピだ。

 

材料はオーガニックの甘栗と梅干しだけ。なんとシンプルな!

すりこぎで栗を潰して、そこに種を取ってちぎった梅干しを加えてよく混ぜる。

手でくるくるとまん丸にまとめる。しっとりとして丸めやすい。レシピ通りだと、特に味付けはなし。塩・こしょうもなしだなんて、ちょっと驚きだ。

次に衣をつけていく。一般的にコロッケは小麦粉→溶き卵→パン粉の順でつけていくと思うけど、ヴィーガンコロッケの場合は水溶き小麦粉にくぐらせて、パン粉をつければOKだ。小麦粉はもちろん、ヒルデガルトが「最高の穀物」と推奨したスペルト小麦を使う。

いよいよ揚げていく。中身が甘栗だから中まで火を通すとか、そんなに神経質になることもない。こんがりと揚がったらできあがり。

 

初めて作った梅栗コロッケ。味付け無しなのに、とっても美味しかった。サクッとした衣の中は甘栗のほっとする優しい甘さと、しっとりとした食感。そこに梅干しの酸味がアクセントになってサプライズ感たっぷり。おもてなしにもよさそうだ。

これから秋が深まって栗がスーパーに並ぶ日も近いと思うと、なんだかワクワク。甘栗もいいけれど、大きい栗でほくほくするコロッケも作ってみたい。ローズマリーやフェンネル、シナモンなどを加えても合いそうだ。

 

栗は縄文人も食べていたというから、日本にも大昔から栗の木があったのだろう。ヒルデガルトによると、栗の木は「思慮分別の木」だそうだ。意味はよくわからないけど、森に行って栗の木の下でゆっくりするのも「鈍った脳」にはよいかもしれない。

 

 

retoriro.hateblo.jp

 

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