ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

古民家カフェでマクロビランチ

NHKのEテレで放送されている「ふるカフェ系 ハルさんの休日」という番組をご存知だろうか。渡部豪太さん演じるハルさん(古民家系カフェブロガー)が、日本中の古民家カフェを訪ねる番組だ。

 

2016年から続いていて、毎回どんな古民家カフェが登場するのか楽しみに見ている。カフェそのものも魅力だけど、建築様式の解説や、その街の歴史、店主の思いなどが盛り込まれ、なぜか見ていてほっこりする番組なのだ。

 

佐賀県に週末だけオープンする「古民家マクロビカフェ」があると聞き、私もハルさんになった気分で訪ねてみることにした。三瀬峠のトンネル有料道路から車で10分ほど行ったところにある「三調家」というカフェだ。

 

余談だけど三瀬峠で思い出すのは、妻夫木聡主演映画「悪人」だ。発端の殺人事件が起こった場所で、三瀬峠を通る度に怖い怖い~と映画のシーンを思い出してしまう(笑)

 

三瀬は素敵なところなので何度も来ているが、ちょっと奥まったところにこんな素敵なカフェがあるとは知らなかった。まるで森の中の隠れ家。

 

駐車場の脇には、煙突のついた石釜とたくさんの薪があった。ここでピザを焼くのかな。

背の高い木々が揺れ、足元にはさりげなく花が植えられている。小道の奥に古い建物が見える。なんだかいい雰囲気だ。それもそのはず、この三調家は2019年に佐賀市景観賞を受賞している。

こちらが母屋のカフェで、元々製材所だった古民家を改装したという。隣には宿泊施設が併設されている。

初めて出合うカフェに入る時は誰でも緊張する。日本中のふるカフェを巡っているハルさんも「ふるカフェの価値はファーストコンタクトで決まると言っても過言ではない!」と毎回決まり文句を言っては自分を落ち着かせ、深呼吸をし、五感を研ぎ澄ましてから「いざ、参る!」とドアを開けるのだ。

 

暖簾をくぐり、引き戸をガラガラと開けると、中はとても広かった。奥の席に案内される。天井には太い梁が張り巡らされ、木の重量感と温かいぬくもりに包まれてうっとり。畳や障子のある空間は誰かのおうちに来たようで、やっぱり落ち着くなぁ。

 

私が注文したのは天然酵母のパンプレート。地元の野菜や果物をたっぷり使い、手間ひまかけて独自発酵させた酵母や、熟成させた果物の甘味を加えた人気のメニューだ。

 

真ん中に卵のキッシュがあったので、ちょっと驚いた。マクロビ=ヴィーガンというわけではないけれど、正直オールベジを期待していたので、、。他は豆乳ベースということで安心した。盛りだくさんで美味しそう~。

夫が注文したのは黒いカレー。竹炭やカカオなど13種類のスパイスがブレンドされていて、デトックスにもよいそうだ。

シェアしながら、美味しくいただいた。この他に、スープやデザート、ドリンクもついてボリュームたっぷり。

 

他のお客さんがいたので、店内の写真は撮れなかったけど少しだけ。赤いポットもレトロで可愛い。

廊下から見える裏庭はまるで絵のような美しさだった。

トイレの横の手洗い場も懐かしさいっぱい。築90年というけど、当時のままなのかな。

ところで三調家という名前の由来は、次の三つの調からだそうだ。

・調身(姿勢)
・調息(呼吸)
・調心(心)

この三つを調和させていくことで心身の不調が整い、自然治癒力、生命力が高まっていくと考え、そのための宿泊プログラム「森のリトリート」も行っている。

 

デトックスコース(2泊3日~)とファスティングコース(5泊6日~)があり、1ヶ月以上の長期滞在も可能だそうだ。

 

酵素ジュースや野草茶を飲んだり、ヨガをしたり、森の中を散歩したり、なんとマクロビ調理実習やよもぎ蒸しのセラピーまであるというから驚きだ。

cafesanchouka.jimdofree.com

こんな自然あふれる森の中の古民家に長期滞在したら、よけいなものを全て削ぎ落し、心も体もリセットできるだろうな。なんと贅沢な時間なのか、想像するだけでため息が出ちゃう。

 

ほんの数時間の滞在でも十分にリフレッシュできた。古民家カフェ巡り、楽しくてクセになりそうだ。

 

 

retoriro.hateblo.jp

 

retoriro.hateblo.jp