今週のお題「激レア体験」
空中ヨガをご存知ですか?天井からぶら下がっているハンモックに乗って空中でするヨガです。
私は空中ヨガを3年ぐらいやっていて、上手ではありませんが決して初心者というわけではなく、今まで一度も落ちたことはありませんでした。
その日はなぜかあまり集中できず、いろんな思考がやってきていました。
「これって結構あぶないよなぁ・・」
「落ちたらケガするよねぇ・・・」
そんなことをふと思いました。そしてなぜだかわからないけど、自分が車椅子に乗っているイメージが何度もやってきました。
10年以上ヨガしてるんだから、ヨガのない生活なんて考えられないよなぁ・・・車椅子になっても頑張って通うんだろうなぁ・・・空中ヨガは無理でも普通のヨガなら・・・
次々にいろんな思考がやってきて、先生が「私の不注意でケガさせてしまって申し訳ありません」と泣きながら誤っていたり・・・「先生のせいじゃありませんから」と私が言っていたり・・・・なぜかおかしなマイナスの連想が止まりません。
その時はみんなハンモックに座っていてゆらゆらブランコ状態でした。
先生がハンモックの上で次のポーズを説明し始めた時、私はお尻がハンモックからずれそうになったので、手で直そうとしたら次の瞬間
ドーン‼
揺れているハンモックからすごい勢いで床に落ちてしまいました。本当に一瞬の出来事で何が起きたのかわかりませんでした。
胸と背中を打ったようで呼吸ができず苦しくて、「う、うっ、ひぇー」自分でも聞いたことのないような変な声が出ました。
体の衝撃もすごかったのですが、それよりも
「引き寄せた・・引き寄せてしまった・・・」
という事実がもうぞっとするほど怖くて怖くてたまりませんでした。
落ちる直前にやってきていた車椅子のイメージ
「現実になったんだな」と一瞬で悟りました。自分の人生が変わったんだと覚悟しました。引き寄せの力おそるべし。
すぐに先生やスタッフの方、生徒さんたちが倒れている私を取り囲みました。呼吸がうまくできない私に先生が深呼吸をするように促しました。
仰向け状態で倒れていたので、絶対頸椎か背骨を損傷したと思いましたが、落ち着きを取り戻した私は、手先足先が動くことを確認し、意識もあるので「これはたぶん大丈夫なんだろう」と思い直しました。覚悟したけど、最悪の事態は避けられたのかもしれない。
胸と背中の痛みで全く動けなかったので、スタッフの方が買ってきてくれた氷で胸を冷やしながら、その場所で2時間ぐらい横になっていました。
冷静に考えると、揺れているハンモックから後ろに傾いて落ちながら遠心力で半回転し、胸からうつぶせに落下したけど、落ちた勢いで一度バンスして仰向けで気がついたようです。
病院で診察の結果、胸を強打しているものの、幸い骨折とかはありませんでした。お医者さんに「頭を打たなくて本当によかったです。うまく回転したんですね」と言われ、改めて驚きました。
回転が足りなかったら、顔面を打っていたかもしれません。鼻の骨が折れたり、顎を打って歯が折れていたかと思うと一瞬のタイミングで大事に至らず助かったんだ、助けられたんだと理解しました。誰に?
その後しばらくはくしゃみをしても激痛が走り、胸に鉛が入っているような感じでしたが、1か月ぐらいで少しずつよくなっていきました。
人生で起こることはすべて必然だといいます。
このあと私は「なぜ落ちたんだろう」「なぜ落ちる直前にマイナス思考がやってきたんだろう」とずっと考えました。ながくながくその意味を考え続けました。
そして出した結論は
「引き寄せはあると強烈に信じさせるためではないか」ということです。
マイナスエネルギーはプラスのエネルギーよりもずっとずっと強い。穏やかな気持ちでいたのに、誰かの愚痴を聞かされた途端に怒りの感情がこみ上げてきたり、ニュースの情報で一瞬のうちに不安の感情に支配されてしまったり。
想いは実現する、そんなことは昔から知っていたし、真理で間違いないから世界中で同じようなことを言う人が多いのだと理解はしていたけど、どちらかと言うと淡々と生きるのがいいと思っているので、何かを強く願ったり、実現のためにわざわざイメージングしたりなんてすることはなかったです。
それでも、あのハンモックから落ちた一瞬の衝撃は忘れられません。
正の引き寄せ・・・強く願えばいつか現実化する
負の引き寄せ・・・囚われたら一瞬で現実化する
だから今ではマイナス思考がやってくることには敏感になっています。「来たな」という感じです。手ごわいです。風のようにさーっとやってきていつの間にか負の連想が始まっているのです。
だから「善きこと」はもっともっと強く、意識的に、継続的に思い続けないといけないんだということが、私の気づきです。