ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

ふぞろいの庭の無花果でゼリーを作りました

ギリシャ神話や旧約聖書にも登場する無花果。「不老長寿の果物」と言われ、ポリフェノールや鉄分が豊富なことで知られています。

 

脳にはクルミ、腎臓には小豆、髪には海藻など、形が似ている物を食べるといいと言われます。天の神様が、人間が見つけやすいようにサインをくれたとか。無花果は子宮に似ているからでしょうか。「女性は無花果を食べなさい」とよく聞きます。

 

でも、子供の頃は無花果が苦手でしたね。庭に無花果の木があって、たわわに実をつけていたのですが、あのぬるっとした歯ごたえのない感じ、口の中に残る粒々感がどうも嫌で、、。

 

時を経て、実家と同じように庭に無花果の木を植えることになるなんて、子どもの頃には思いもしなかったことです。

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無花果はまだ青いと思っても、一気に熟してある日突然ぽたっと落ちてしまうので、よーく観察していないと収穫のタイミングを逸してしまいます。落ちているのを発見すると悲し~い。

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隣は青いのに、一方は熟してもう落ちそうです。

 

今年もありがたいことに、無花果が何個か採れました!お店のと違って大小色々。ふぞろいで、ちょっといびつだけど食べるのがもったいないくらい可愛いです。

 

熟して皮が開いた頭の部分?には蟻が何匹かくっついていました。美味しいものが食べたいのは人間も蟻も同じですね。

 

でも蟻はさすが頭がいい!絶対に中には入らないんですよ。中まで入ったら溺れて出られなくなることを知っているんでしょうね。入り口辺りで甘い汁を吸っているようです。

 

ふぞろいの無花果の形を活かしたくて、ゼリーに閉じ込めてみました。流し缶に無花果、シャインマスカットオレンジを切り口を下に入れていきます。

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小鍋に粉寒天(小さじ1)水(100㎖)を入れ火にかけます。豆乳(200㎖)ココナッツミルク(100㎖)甜菜糖(大さじ2)を加えよく混ぜます。

 

砂糖が溶けたら火をとめて、フルーツの上からそっと流していきます。サイドの無花果は浮いてきてしまいました。出来上がりがちょっと心配。冷蔵庫で冷やします。

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うまく固まったかなぁ~。ひっくり返す時が一番緊張します。失敗したらボツ、、。ひたすら食べるのみ(笑) 

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オレンジは埋もれてしまったけど、なんとか無花果の形は見えていました。添えているのは、大きくならないまま熟したちっちゃな無花果。

 

切り分けるのが難しい。ちょっと柔らかかったかも。寒天を小さじ2にすればよかったかな。

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見れば見るほど不思議な形をしていますよね。中のプチプチは花なんだそうです。だから漢字で無花果。果実の中に花をつけるなんて、どういうしくみなんでしょう。

 

聖ヒルデガルトは何故か無花果をあまり勧めていません。病人には喜びをもたらすけれど、健康な人は食用に適さないと。

これは放縦をもたらし、慢心を育てるからである。さらに名声欲にかられ、強欲になり、道徳的な節操を無くし、その結果、心の平静を保てなくなる。(「フィジカ」より)

 

理由は私にはわかりませんが、「聖書の植物よもやま話」という本によると、「いちじく」という語は聖書に40回以上出て来るそうです。

 

園の中央に生えている木の果実だけは、食べてはいけない。触れてもいけない、死んではいけないから、と神様はおっしゃいました。 (創世記 3:3)

 

それなのに蛇にそそのかされて、イブはいちじくを取り、アダムと一緒に食べてしまいます。禁断の木の実を食べて、自分たちが裸であることに気づき、慌てていちじくの葉で前を隠すことになります。

 

古代エジプトでは、いちじくを生命の木として神に捧げたというから、やはり太古の時代からある、特別な果実なのですね。聖ヒルデガルトの言うように、健康な人間が食べると「道徳的な節操を無くす」ほど、その味に溺れてしまうのかもしれません。

 

子ども時代は誰でも直観力が優れていますから、私も「無花果はなんか怪しい」と感じていたのかもしれません(笑)

 


聖書の植物よもやま話

 

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