ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

人体実験⁉ セルフケアノートで自分を観察する

若い時から自然療法に親しみがあって、薬よりは口に入るもの、食べ物で体をケアしていました。いわゆるおばあちゃんの知恵袋的なものが大好き。風邪のときは焼いたネギを喉に巻いたり、漬けておいた「大根はちみつ」の汁を飲んだり。マクロビのお手当も、こんにゃく湿布や梅醤番茶など取り入れてきました。

 

西洋医学を否定しているわけでは決してありませんが、長い時間をかけてそんな生活がすっかり身に付き、おかげさまで薬や病院のお世話になることもなく過ごしています。(歯科検診とケガを除いて)

 

根本になる考え方として、症状が出てからの対処療法より、時間をかけて体質改善をしていったほうがいいというものです。実は30~40代前半のころは花粉症がひどく、人前で鼻水が止まらなくなったりと仕事にも影響したので、飲み薬や鼻の中に噴射するスプレーが手放せませんでした。

 

ところが気がついたら花粉症はいつの間にかすっかり治っていました。いつ治ったのか自分でもわからないくらい長い時間をかけて自然に症状がなくなっていったのです。おそらくヨガを続けていたことも関係していると思います。

 

そんなこんなでますます自然療法に興味がわいて、メディカルハーブ、フィトセラピーを勉強し始め、最近ではホメオパシー、生命組織塩へと勉強の幅が広がっています。

  

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 始めのうちは本に書いてあることを知識として一生懸命覚えるだけでした。ところが実際に試してみると逆効果だった、なんてこともあります。例えば、安眠効果があるというリンデン、パッションフラワーのハーブティーを飲んだら、夜中に何回もトイレに起きてしまい安眠どころじゃなかったり。「お休み前の一杯は質の高い睡眠をもたらします」って書いてあるのに、別のところには「利尿効果」とも書いてあったりして。

 

矛盾しているわけではないんです。ハーブは複数の成分を持つのでいろいろな効果が期待できる。だから安眠=リンデンのように単純に考えてはいけないんですよね。習い始めの頃はそれがわからなかった。

 

真の学びは体験を通してこそと思い、これはもう自分の体で人体実験をするしかないなと思いました。最初のテーマは安眠。寝つきが悪いのが長年の悩みで。

 

他に安眠効果があるとされているのはバレリアンというハーブ。脳の中枢神経に働きかけて眠りを誘う成分を含んでいるため医療用ハーブとして用いる国もあるそうです。バレリアンはかなり臭くて飲めないと先生から聞いていたし、テキストにも「強烈なにおいで人間には大変不快な香りである」と書いてある~💦試しにコスメキッチンでバレリアンのチンキを買ってみました。

 

バレリアンは副作用として反応が鈍くなったりするので、運転前や危険な機械の操作は避け、必ず寝る前に飲むこととある。本によっては「記憶が飛ぶことがある」なんて書いてある。怖いじゃないですか~⁉ 朝起きて記憶がなかったりして・・・。

 

恐る恐る寝る前に白湯にチンキを小匙1杯入れて飲んでみましたが、効果のほどは正直よくわかりませんでした。でも睡眠薬から手を引こうとしている人々の睡眠を改善する可能性があるというハーブなので、当然睡眠薬ほど強い効き目ではないということなんでしょう。記憶が飛んでなくて幸い😌

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バレリアンの花

 次に試したのがクワン草のお茶。沖縄では「眠り草」と言われていて、琉球王朝時代から不眠効果があると薬膳料理にも使われていたそうです。琉球大学の研究でもクワン草には熟眠を促す効果があると科学的に証明されているとのことです。

 

期待して飲んだんですが、かなり苦い・・・。寝る前に飲むにはちょっと苦くて渋くて強い気がしました。「眠り草」というのもあんまり体感できませんでした。こちらもトイレに起きる‼ 寝る前にお茶を飲んだらダメということのようです。

 

お次はモリンガナイトという商品。モリンガという植物は最近注目されているスーパーフードですが、太古のころから「薬箱の木」「生命の木」などと呼ばれ「モリンガは300の病気を予防する」とハーブの王様として有名だったそうです。

 

サプリメントを飲まない私としては、ちょっと加工品のイメージが強くどうかなと思ったのですが、こちらはすごくよく眠れました。頭の中が忙しくて眠れそうもない時に飲んでみたのですが、即寝落ち~。3回飲んで3回とも。自然療法はゆっくり効いてくるものなので、即効果があるのは逆に怖い気もしますが、、。

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モリンガの葉

 最近はこんなふうに自分の体でいろいろ試しながら、楽しんで記録しています。人に迷惑をかけない趣味のようなもの(#^^#)

 

こんなセルフケアノートの考え方はもう25年も前に読んだある本がきっかけです。

 

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 この本の中に出てくるセルフヒーリングという考え方。「フード/ムード日誌をつけよう」では自分はどんな心情のときどんな食べ物を食べる傾向があるのか、逆にどんな食べ物を食べたとき心と体にどんな変化が起きるのかをノートに書くことを提案しています。

 

最近「お天気病」という言葉をよく聞くようになりましたね。これといって原因が思いつかないのに、頭痛やめまいが出る。そして薬も飲まないのにケロッと治ってしまう。どうやらそんな症状は低気圧などの自然現象と関係があるようなのです。

 

そこで私もセルフケアノートを食べ物だけでなく、お天気などの気象、自然現象も含めた養生日誌のようなものにしています。体調を崩した時のことを書いておくと、あとで振り返った時にやはり季節の変わり目だったりして、養生につながります。そして改めて自然から受ける影響の大きさに気づく。

 

自分のことばっかりになってしまいましたが、まずは自分を整えないとまわりを気遣う余裕も出ない。そう思ってこれからも趣味の実験?に励みたいと思います。